ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草

〝可憐な花々に囲まれた心温まるお葬式〟をモットーに、日々お客様のために頑張っております葬儀社ウォームハート・・・の社長、人呼んで「葬儀屋ナベちゃん」です。 毎日の仕事や、人・映画・書籍等との出会いの中で感じたことなどを徒然なるままに綴ってまいります。


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日露戦争というと、東郷平八郎元帥率いる連合艦隊がバルチック艦隊を撃破した日本海海戦が有名ですが、もうひとつ勝敗を決する重要な戦闘がありました。 

それが1904(明治37)年8月~1905年1月にかけて行われた

 旅順攻囲戦
 

    

 

日本は、日露戦争に勝利するためには日本本土と朝鮮半島・満州間の補給路の確保が必要と考えていました。

しかし当時ロシアの太平洋艦隊は旅順港を拠点としていたため、ここを制圧し同艦隊を壊滅することが、制海権・補給路を確保するためには絶対必要でした。

そこで港の入口が狭くかつ浅い事に着目した日本軍は廃船等を爆破し旅順口に沈めて港を封鎖する 『旅順口閉塞作戦』 を3度試みましたが、いずれも失敗。

次に日本は陸軍に港を見下ろせる高地を占拠させ背後から旅順港を攻撃することとし、大本営は急遽〝第三軍〟を編成。

 

その司令長官に、日清戦争時に旅順攻撃の経験があり野戦を得意とした乃木希典大将が任命されました。

遼東半島に上陸した第三軍は、北側から進軍。

 

    
                   旅順拡大図

1904年8月19日~26日にかけて二龍山・東鶏冠山(地図右上)にあったロシア軍の要塞を攻撃するも、頑強な抵抗に遭って失敗。

更に9月、10月と総攻撃をかけるも奪還はならず。

そして11月26日夜半に行われた決死の白襷隊突入も失敗するに及び、乃木大将は攻撃目標を有名な

 二百三高地

に変更したのです。(地図左上)

高さが203mあったことからそう呼ばれたこの高地に、11月27日午後6時から28センチ榴弾砲の事前砲撃によりロシア軍が築いた中腹散兵壕を破壊し、突撃を開始。

       

数度の猛攻撃を経て、遂に今から103年前の今日・1904年12月5日午後10時過ぎにロシア軍が完全撤退し、二百三高地の奪還に成功したのです。

       

二百三高地を確保した日本軍は直ちに砲撃観測所を設置し、そこからの指揮に従って湾内のロシア戦艦に28センチ砲を浴びせ、12月8日までに同艦隊を悉く撃沈。

ロシア太平洋艦隊は1度も日本の連合艦隊と砲火を交えることなく壊滅し、これにより戦力を削ぐことなくバルチック艦隊を日本海で撃破することが出来たのです。

しかしこの戦闘での消耗は激しく、日本軍は約64,000名を投入して戦死者5,052名、負傷者11,884名。 

ロシア軍も戦死者5,380名、負傷者約12,000名を出しました。

(旅順包囲戦全体では、日本軍の戦死者15,400名、負傷者約44,000名。 ロシア軍は戦死者約16,000名、負傷者約30,000名。)


二百三高地には死体が累々、兵士たちは弾除けに自軍兵の遺体を盾にする程だったとか・・・。

この激戦に関して、司馬遼太郎氏は自著 『坂の上の雲』 の中で乃木大将無能論を展開し、それがあたかも事実のように定着している感もありますが、近年の研究により異論が少なからず出ています。

何より、乃木大将自身2人の息子を旅順包囲戦で失いながらも勝利しているのですから、無用な批判は控えるべきでしょう。

この激戦については、日本映画史上に残る名作があります。 タイトルはそのまま、

 『二百三高地』 (1980年公開)

       

 

三船敏郎・森重久弥・丹波哲郎・仲代達矢そして夏目雅子ら当代一流の俳優が結集した全編3時間余りにわたるこの大作をご覧になれば、いかに先人たちが国や子孫のために戦ったかが分かります。

またこの映画におけるロシアを支那に、二百三高地を尖閣に置き換えれば、現代の日本がその緊迫した状況にあることも実感できるかと。

年末年始には、くだらないお笑い番組ばかりでなく、是非この作品をご覧いただきたく・・・。

 

 

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