予 約 | ナベちゃんの徒然草

ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

先日の夜、葬儀屋時代の取引先で今でも親交のあるU社長と会食をしました。

予約したレストランは・・・あのエネゴリ君の店。

当日の午前中、彼とこんなメールのやり取りが。

「今夜はU社長と2人だから、よろしく。」

「はい、分かりました。」

「久しぶりに夜行くから、ちゃんとオススメ料理考えといてネ。」

「期待に添えるか分かりませんが・・・。」

「添わなきゃ、ダメ!」

「ホントですか? どんな感じのがいいですか?」

「お前さんに任せる。」

「ありがとうございます。」

 

        

 

最初は殊勝な返信だと思ったんですが、徐々にいつも通りのズレた会話になって、最後の「ありがとうございます」 ってのは・・・漠然とした不安を抱えながら、私は予約時間に入店。

 

席に着いた私は、U社長に

「今日は、予めエネゴリ君にオススメ料理考えとくように言ってあるんですョ。」

と言ってから、彼をテーブルに呼び寄せました。

「ちゃんと考えといてくれた?」

「いえ、ランチが忙しくて考えてません。
って言うか、どれもオススメ料理ですから~。 ウホッ!」


「コラお前、そんな言い訳が通用すると思ってんのか?
と言いたいところだけど、どうせそんなことだと思ってたョ。 

じゃ、メニュー見せて。」

と、手に取って暫し・・・。

「このマグロとアボガドのコンフィと、岩中豚のミラノ風カツレツってのをちょうだい。」


「おっ、さすがですねェ。 

ボクもそれをお出ししようと思ってたんスョ。」

「だったら、最初に言わんかいっ!」

このやりとりを聞いていたU社長は、大笑い。

実は彼とは以前からこの店で何回か食事を共にしていて、エネゴリ君のことは先刻ご承知であり、かつファンの一人なんです。

「いやぁ相変わらずですネ、エネゴリ君は。」

「私の教育が至りませんで。 でも面白いでしょう? 

喜んでいただければナニヨリです。」

「えぇ、楽しませていただいてます。」

「どうですか? 彼を従業員として雇ってみては。
きっと職場の雰囲気が和みますョ。」

「いやァ、それはちょっとご勘弁を。」

その言葉を聞いていた店のオーナーの顔は、心なしか引きつっていたような・・・。うー

 

 

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