おそらく女性の皆さんは、この単語には敏感に反応するでしょうネ。
〝コラーゲン〟 (Collagen )
今日はその 『コラーゲンの日』 なのだそうです。
この物質名(?)は数年前に急にマスコミ等で取り上げられるようになった気がしますが、歴史は意外に古いんですネ。
(財)日本皮革研究所の研究員だった西原富雄博士(↓)が、それまで水に溶けないとされていたコラーゲンを2種類の酵素を利用して溶かすことに成功。
その特許を出願したのが、今から約50年も前の今日・1960年1月26日だったのです。
当時は科学者以外は知らなかったであろうコラーゲン、現在では誰もが知っている単語ですが・・・でも、あらためて
「コラーゲンって、何?」
と聞かれたら、意外と答えられない方が多いのではないでょうか。
コラーゲンとは人間の体内に存在する繊維状のタンパク質で、身体を構成する全タンパク質の約30%を占めているのだそうです。
コラーゲンを多く含む食品は、鶏の手羽・牛すじ・フカヒレ・豚足など。
これらの食品は見た目にもプルンッとしていて、いかにもお肌に良さそうなイメージがありますょネ。
が、しかし・・・なのです。
コラーゲンを含む食品・化粧品を美容のために普段からご利用になっている女性の皆様には、ここからはちょっとショッキングなお話になりますので、心してお読みください。
実はこのコラーゲン、お肌をツルツルにするなどの有効性については、現在のところ化学的に実証されていないのです。
水に入れて加熱したコラーゲンはトロッとお湯に溶け込みますが、これを食べると胃・小腸で分解されアミノ酸やペプチドになり、血管を通って全身に送られます。
が、これは必ずしもお肌のためだけに使われるのではなく、身体の足りない部分に振り分けられるのだそうで・・・。
つまり食べた肉がそのまま身体の筋肉にならないのと同じく、必ずしも食べたコラーゲンがそのまま体内のコラーゲンになるわけではない、ということ。
ですから、コラーゲン鍋を食べた翌日 「お肌がツルツルになったワ!」 とおっしゃる女性がいらっしゃいますが、化学的にはまずないですし、またコラーゲン入りのクリームをお肌につけて潤う感触が得られたとしても、それが皮下に吸収されることはないのだそうです。 アリャリャ
何だか〝コラーゲン信奉者〟の方には怒られてしまいそうですネ。
でも、よく言うじゃないですか・・・「信じる者は救われる」 って。
本人が良いと思えば、それでいいんです・・・ょネ。