先日の夕方、A先輩と仕事の件でお会いしたのですが、久々だったので 「もうちょっと、メシ食べながら話そう」 ということになり、その先輩の勤務先から歩いてすぐの居酒屋に行くことに・・・。
そこは東京在住の方なら、おそらく大抵の方が知っているチェーン店。
その日は大変寒かったので、A先輩はすぐに、「おぅ、熱燗頼むワ!」と女性スタッフに一言。 彼女も親しげに「毎度ありがとうございま~す。」
どうやらA先輩、そこの常連みたいです。
料理のオーダーも終わって昔話に花が咲き始め、私がA先輩に3回目のお酌をした時・・・(あれっ?)と異変(?)に気づいたのです。
A先輩が飲んでいる熱燗に、うっすらと色がついていたんです。
貴腐ワインを薄めたというか・・・室内照明が黄色っぽかったので何とも言えぬ微妙な色合いでしたが、とにかく「無色透明」ではありませんでした。
A先輩のぐい呑みがたまたま(↓)のような、いわゆる〝蛇の目〟と言われる物だったので、それが分かったんですネ。
「Aさん、この熱燗・・・色が付いてるみたいですけど、いつもこうなんですか?」
「あれ、ホントだ。 いゃ~、どうだったかなァ。 覚えてないけど・・・。」
「味は変じゃないですか?」
「いや、別に。 お前ちょっと味見してみろ。」・・・ってことで、私もチロッと飲んでみたんですが・・・確かにアルコールであることは間違いないようなのですが、どうも何かが違うんです。
「Aさん、ちょっと店員さんに確かめた方がいいですょ。」
ってなワケで、たまたま通りかかった先程の女性スタッフに聞いて見ると、やはり変だったらしく、「少々お待ち下さい。」とお銚子持って調理場にスタコラ下がって行きました。
そして数分後、男性店員がお銚子持ってきて言うことには・・・
「すみませんお客様。 スタッフが熱燗のサーバー機に、間違えて焼酎を入れちゃったみたいで・・・。 今度は、間違いなく日本酒ですから!」
お銚子を机に置いてペコッと頭を下げると、ソソクサと調理場に戻っていってしまいました。
「ちよっと、先輩。 いいんですか? 何も言わなくて。」
「あぁ、いつも来てる店だからイイよ。 それに毒が入ってたワケじゃなし。」
まぁ、飲んだご本人がそうおっしゃる以上、私はもう何も言えませんでしたが。
私は飲食業に従事したことが無いので分からないのですが・・・
① 熱燗のサーバー機に、日本酒と間違って焼酎を入れる可能性はあるのか?
② いくら顔見知りの常連だからって、店長すら出てこないこの店の対応・・・これは飲食チェーンのマニュアル通りなのか?
もし詳しい方がいらっしゃれば、後学のため是非ご教授下さい。
しかし、何よりもショックだったのは、
2人とも、いくらお燗がついていたとはいえ、それが焼酎だと分からなかったことでした。
A先輩はシラフで三杯も飲んでいたのに、全く違和感を覚えなかったし、私も「日本酒じゃない」って断言できなかったんですョ。
人間の舌っていい加減というか、(器とかの見た目で)思い込むと分からないものだってことが良~く分かりました。
TVでやってる『芸能人格付けランキング』、ウン十万円と2,000円のワインの区別が分からないグルメ芸能人のことは、今後一切笑えません。
自分なんて、酒の種類すら判別できなかったんですから・・・。