八百長 | ナベちゃんの徒然草

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還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

大麻吸引で解雇された元・若ノ鵬が、週刊現代の八百長疑惑に関わる裁判で、証人として出廷して八百長の告発をするのだそうな・・・。


彼は、これで相撲協会を揺さぶって解雇取消しを目論んでいるんでしょうか? それとも意趣返しのつもり?


どうも彼は金に困っているようなので、とりあえずは食いつなぐためゼニになるなら何でもやる・・・っていう感じがしますけどねェ。うー


いやはや相撲協会も大変な人材を引き入れたものです。


まぁ、彼の証言云々はともかくとしまして・・・。



〝八百長〟・・・勝負事で、前もって勝敗を予め打ち合わせておきながら、うわべだけ真剣に勝負すること。


明治時代に八百屋の店主・長兵衛なる人物がいて、大相撲の年寄・伊勢の海五太夫と囲碁仲間だった彼が商品の取引を有利にするため、本因坊と互角の腕前だったのにわざと対戦成績を五分にしてご機嫌をとっていた・・・という逸話から、「八百屋の長兵衛」転じて『八百長』といわれるようになったのだそうです。


・・・してみると、相撲と八百長って江戸時代から因縁があるわけですネ。汗


      相撲錦絵


大相撲と八百長・・・これは今に始まったことでなく、だいぶ以前から取り沙汰されてきました。


元力士の板井氏などは、八百長相撲の手法について記者会見や著作で克明に証言しています。


過去に疑惑が囁かれた取組がいくつもありましたし、相撲界には「注射」という八百長の「隠語」が存在しており、某名横綱が力が落ちてからは「注射を打ちまくっていた」という話も聞いたことがあります。


実際、7勝7敗で千秋楽を迎えた幕内力士の勝率を調べれば、おそらくかなりの高確率で勝っているのではないでしょうか。


しかし日本相撲協会は、これら八百長疑惑について一切認めてはいません。


そもそも大相撲に於いて、どこからどこまでが八百長と言えるのでしょう。


私は大相撲って、陸上や体操など厳密に記録を争うような「スポーツ競技」ではなく、あくまで「興行」だと認識しています。


地方巡業に行った際、地元力士が土俵に上ってヤンヤの喝采を浴びれば、花を持たせるべく相手力士は負けてくれるでしょう。・・・これも八百長なんでしょうか? お客様商売の興行と考えれば、ある意味当然の行為ですょね。


じゃあ、地方巡業は良くても本割りの土俵だったらダメなの? 


カネを払って注射を打ったらアウト?


皆さんは八百長の定義を、どうお考えになるでしょう。 また、大相撲にいかなる八百長もあってはならないとお考えになりますでしょうか?


もしかしたら相撲界は、自らを「国技」と標榜するあまり、体面ばかり気にするようになったことから自己矛盾を起こしているのかもしれませんネ。(※国技の定義や、相撲が国技であるなどとは法律上一切の記述・規定はないのです。)


「興行」と捉えれば、プロレスと同じく、観客やファンを喜ばせることを第一に考えることで随分協会側も気が楽になると思うんですがねぇ。


理事長も変わったところで、今一度大相撲の立ち位置を考えるべきではないでしょうか?


だって、未だに大相撲の取り組みが全て「ガチンコだなんて信じている国民は、率直に言ってあまりいないと思いますもの。


ファンや国民の多くが「さもありなん」と思っているのに、相撲協会側が頑なにそれを否定し続けるという、いかにも本音と建前の日本社会の縮図・・・これがいつまで続くのやら。うー