妊娠中

それなりに多くの方が悩むのが

出生前診断をやるかどうか

ではないでしょうか


私は存在そのものを知らなかったのですが

産まれてくる前に染色体異常等があるか調べられるとのことで


産まれる前に赤ちゃんがどういう状態かを知ることで

もし異常がある場合には事前に心構えができることや

場合によっては

「産まない」

という選択をすることも可能になるわけです

説明を受けた際当初は

事前に知ることができるならやっても良いのかな

と肯定的に捉えましたが

よくよく詳しく話を聞くと

・全ての先天異常が分かるわけではなく
 むしろ全体の一部のみが検査対象となっていること

・お腹に針を刺して羊水を採取する為少しではあるが流産等のリスクがあること

・妊娠中というただでさえ精神的に不安定な時期に陽性と知ってしまった場合
 通常よりも更に大きな精神的負担を被る可能性があること

といったデメリットがあるとのことでした

それらを踏まえ妻ともよく話し合いましたが

「不妊治療を経て奇跡的に私達のところに来てくれたこの子を

『陽性ならじゃあ産まない』


という選択は考えられない」


と妻がはっきりと言っていて

不妊治療前の話し合いでは

「もし重い障害を持った子が産まれたら愛せる自信が無い」

と泣いていた妻でしたが

不妊治療を経て実際に命を宿したことで

強い覚悟を持ったんだなと

その変化にとても驚いたのを覚えています

そして私個人としても仮に陽性だったとして

「じゃあこの子はおろして

残ってるBランクの受精卵を戻そうか」


みたいな所謂「命の選別」みたいなことはしたくないなと思ったのと

陰性なら100%絶対安心か


と言われたら全くそういうわけではないのであれば


自然に任せるというか

無理して事前に診断する必要も無いのかなという結論になったので

最終的には我々夫婦に関しては


出生前診断はやらない

という判断になりました