うちの嫁は8月生まれです。



かれこれ7回ほどお祝いしてるので、いわゆるベタな誕生日プレゼント的なものは大体あげたと思うのですが、今年はなににしようと考えました。

やっぱりあげるからには新鮮に驚いて喜んで欲しい。




ちなみに驚かすという一点においては、一昨年のプレゼント


『ナイキIDで作ったお揃いのスニーカー』



中国の工場から送る際に、嫁のやつだけ税関に引っかかって僕の分だけ届いた。がダントツでした。



自分の誕生日に彼氏のスニーカーだけ届くという斬新なサプライズ。


あげる側も驚きました。



結局嫁のは誕生日の1週間後くらいに届いたんだっけな。




話戻しまして、今年のプレゼントを何にしようか考えた結果、大人の女性に合うような、高級な香水がいいんじゃないかと思いまして


調べたところ


『メゾンマルジェラ』というブランドの香水がいいらしいと。



マルジェラの香水はネットでも買えるんですが、やっぱり香水は実際に嗅いで選びたいということで、店舗に行くことにしました。




おしゃれなお店なので恥ずかしくないようにオシャレをして行ったのですが、僕のオシャレでは到底太刀打ちできないくらいオシャレ。



外から見えるのは壁も床も天井も全て白の世界。


そしてその真ん中でめちゃくちゃおしゃれな服を着た白いマネキンが二体だけ。



門番なの??



四天王を倒す前にミュウツーが出てくる洞窟に行ったら入り口の前に立ち塞がるやつみたいなこと?




おしゃれレベルが一定数に満たないとこの二体が道を塞ぐパターンのやつ??





じゃあこの左にある、世界中の支店の方向を指した矢印の看板、セーブポイントだ。


中がオシャレすぎて死んだ時、ここからリトライできるんだ。




と、RPG例えが溢れ出るくらいオシャレダンジョン。




久しぶりでしたね。



おしゃれすぎて店の前で足震えたの。



ずっと坊主かスポーツ刈りだったのに初めておしゃれな美容室に行った大学一年の時以来です。



三つ子の魂百までと言いますが、18歳の僕と30歳の僕は全く同じように


「ここだよなぁ。」


とかコントの導入みたいなひとりごとを言いながら店の前を5分くらいウロウロしました。



ていうかこんな店、初見で躊躇わず入れるの二階堂ふみくらいだろ。



とか思ってたら中から若い女性が出てきました。



マスクをしてたのでわかりませんが、僕よりは若そうです。あと二階堂ふみさんじゃなさそうです。



僕は思いました。




こんな若い女の子が勇気を出して入ったってのに、男の俺がびびってどうする!!



いやこの女性はマルジェラをダンジョンと捉えてないのよ



とにかく嫁に喜んでもらうため勇気を出して白の洞窟の中へ。




中はワンフロアに沢山の部屋があり、扉はなく全ての部屋が繋がっているような雰囲気。



そして壁も床も天井も小物や家具まで全て純白。



トラファルガーローの地元みたいな感じ。



第一の部屋『マネキンの間』をどうにか突破すると、

奥に第三の部屋『女性服の間』が見える形で

第二の部屋『香水の間』がありました。



序盤にあってよかった。


体力ゲージを削られる前に香水の間にたどり着けた。




香水を見てると店員さんが近づいてきてくれました。



店員さんは全身純白の服の上に白衣を着ています。



もうオシャレがいきすぎてわからん。




香水の名前もオシャレです。高校の時、同級生がつけてたバニラとかローズとかそんなじゃないです。


『ウィスパー イン ザ ライブラリー』


『レイジー サンデー モーニング』


です。




ちなみに『ウィスパーインザライブラリー』は歴史あるオックスフォードの図書館をイメージした香りです。↓



説明文が右脳すぎるよ



難しいですが、少し紙や木の香りがするような感じですかね。

店員さんが試し嗅ぎさせてくれたり、とても親切に説明してくれたのでとてもいい買い物ができました。



ただ、僕は説明を聞く際ずっと

「弱みを見せたら付け込まれる。」

と足を挫いたボクサーみたいな発想になり、勝手にめちゃくちゃオシャレ通ぶってたんです。



そしたら店員さんが「他の商品も見ていきますか?」

と言いだしました。



確かに僕は経済的に余裕がありそうな通ぶり方をしてしまっていたのです。



そして、確かに経済的に余裕があるオシャレ男はこの店来たらプレゼントついでに自分のものもなんか買うのが自然だよなぁ。


今の俺、自分のものも買いそうだもんなぁ。




と、思い僕は


自分のものも買うことにしました。



役に飲み込まれてるじゃねぇか





僕は憑依型の役者だったみたいです。





ともかく勇気を出して


第四の部屋、『靴の間』


終わりの部屋『メンズの間』


も見ることにしました。




店内に商品は極めて少なく同じ商品は一品しか店頭に出していない、お店というより展示会のようなレイアウト。


本当に一流のモデルさんとかが来そうな感じ。



商品には値札はついておらず、先程の優しい店員さんが横について色々説明してくれます。



説明を色々聞いていくと値段の話も出るので



僕は手持ちのオシャレ通ぽいワード

『素材いいですね』『シルエットきれいだなぁ』

『使いこむとまた違った味が出そう』


を使い回して話を引き伸ばし店員さんから値段を聞き出しました。




そして思いました。




嫁のプレゼント買いに来て、自分用の靴を10万円で買うの意味わかんねぇな。




ただでさえ2年前の嫁の誕生日に僕のスニーカーだけ届く事件起こしてるのに。




というわけで香水で気に入ったものがあったので、自分用の香水も買おうと思ったのですが、それが在庫切れだったので嫁のプレゼントだけ買って帰ることに。





そして誕生日。



嫁はとても喜んでくれました。





2種類の香水を買ったのですが、特にニューヨークのジャズクラブをイメージした少しセクシーな香りの香水を気に入ってくれて

誕生日から2人で嬉々としてつけていました。



そんなある日、家に帰ると香水の匂いが部屋に染みついてることに気がつきました。



この香水はジャズクラブをイメージしているのでリキュールやタバコのフレーバーが使われているのですが



それを2人で調子に乗って使いまくった結果




我が家は

誰もタバコ吸わないのに

タバコの匂いがするようになりました。




香水は適量つけるからいい香りなんだと大人2人で反省して



その日は換気扇の下でしゃべることにしました。




喫煙者in友達の家じゃん。






もちろん適量を使えばメゾンマルジェラの香水はどれも本当にいい香りなので皆様もプレゼントにおすすめです。



僕が貧乏ゆえに諦めた靴も、びっくりしたのですが先日の収録でくりぃむしちゅーの有田さんが履いてました。

めちゃくちゃかっこよかったので、マルジェラの白のダンジョンには売れてレベルアップして帰ってきたいと思います。





僕から以上。あったかくして寝ろよー