例年より早く、和楽荘の周りの桜も咲き始め、
ほぼ満開の今日。
和楽荘の4階フロアでは、お茶会が開かれました。
今回亭主を務められるのは、4階にご入居されているS様です。
以前は伴地域女性会のメンバーとして、和楽荘へボランティアに来荘くださり、
お茶会などでは、お抹茶を点ててくださっていたS様。
とある日、副施設長がS様とお話させていただいていたら、
「私ね、お茶が点てたいのよ・・・」と仰ったそう。
すぐにユニットリーダーにその事を伝えたところ、
S様の希望を叶えたいと、職員たちが計画を練りました。
S様のお嫁様に、いつも着ておられた着物や茶器などをお持ちいただき、
お誕生日を迎えられる今月、「桜のお茶会」として実現することとなりました。
フロアに畳を敷き、お茶を点てていただきます。
所作がとても美しく、凛々しいお姿のS様です。
4Fフロアの入居者分、約20杯近くのお抹茶を点ててくださいました。
途中何度も「しんどくないですか?」「正座はつらくないですか?」と、
職員が心配してお声をかけていましたが、
「いいえ、大丈夫ですよ」とほほ笑むS様。
S様が点ててくださったお茶を、仲良しのY様も嬉しそうに召し上がっておられました。
最後はS様も一服。
お茶碗は、S様がずっと使っておられた愛用のお茶碗です。
「お疲れ様、疲れたでしょう??美味しいお茶をありがとうね」
そういってS様を労うY様との会話に、ほっこりします。
最後に美味しいお茶のお礼と、お誕生日をお祝いして、
お隣のユニットからプレゼントが
「とっても可愛いありがとう
」と、嬉しそうなS様。
先ほどまでのキリっとしたお顔から、いつもの穏やかで優しいお顔に戻られました。
S様、大変結構なお点前でございました。
ありがとうございます。
お名前にちなむ、紫のお着物姿がとても素敵でした