最期の言葉

当院に来院されているYさん


去年お父様が100歳で亡くなられました。


そのお父様が亡くなられる少し前、ご家族に

残したお手紙を見せていただきました。


あまりに素晴らしいお手紙だったので、私もよしみさんも

感激してしまいました。


お手紙は誤字、脱字はまったく無く、しっかりした筆跡で

書かれてありました。


題は「最期の言葉」です。





「最期の言葉」


長い間 お世話に してくれて有難う


面倒見た 皆様 ご苦労じゃった


みられた この身も ご苦労じゃった


みてゆくかも みられてゆくかも お約束の中


自分の力では どうにもならない事じゃった


共に念仏申させてもらおう



阿弥陀様 うれしかろう とうとう 


この私を南无(無)阿弥陀様の仏さまにして下さった


永い永い間のご苦労じゃった事でしょう


”南无阿弥陀佛、南无阿弥陀佛”



私の一生は毎日が有難うさんじゃった


この世も未来も南无と阿弥陀に まかせたら


あとは おかげさま おかげさまの


幸せ者になりました


誠に 南无す(る)心こそ 仏の心です


合掌




「生きて往生じゃねえ」


よしみさん

「素晴らしいね」


「人生の最後にこんな言葉を残せるような

生き方をしてみたいもんじゃね」


よしみさん

「看るほうも、看られるほうも

大変じゃったろうけど

自分の力ではではどうしようもないなか、

すべて仏さまにおまかせする心で、

通られたんじゃねえ」


「大きな財産は残さんでも、人生の生き方の

手本を子供や孫に残せるいうことが大事なんじゃ

と思うわ」


よしみさん

「ほんまじゃね」


「お互いこんな年のとり方をしたいもんじゃね」




お父さんが80歳をすぎた頃、


「80を過ぎた残りの人生はおまけの

ようなもんじゃから、一日一日を感謝して

通らせてもらうよ」


と言われ、100歳で亡くなられるまでボケも無く、


大往生だったそうです。