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メロディック・マイナー・スケールは、様々な音楽、状況でよく使われる音階です。非常にクールで人工的なサウンド?を持ったスケールなのでよろしくお願いします!

 

おねがいジャズ・サウンドに最も貢献したスケールはメロディック・マイナーだ!と言っても過言では無い(かもしれない)

 

上差し通常メロディック・マイナー・スケールは、上行形と下行形が変わります。

 

(上がる時は主音に解決するための導音があり、下がるの時は文字通り「自然的」に下行するように(弾いて確かめよう〜)

 

 

ジャズではほとんどの場合「上行下行」が同じように使われ、このスケールを「ジャズ・マイナー」と呼ばれています。

 

 

 

上差しメジャースケールの3度を半音下げたものと覚えれば簡単です。

 

他のマイナースケールとの比較

 

 

上差しメロディック・マイナー・スケールの特徴の一つにホール・トーンとディミニッシュ、両方の音程構成があります。

(ホール・トーンっぽく使ったりディミニッシュっぽく使ったり)

 

 

あしあとあしあとあしあとあしあとあしあとあしあとあしあとあしあとあしあと

 

上差しメロディック・マイナー・スケールは、その他の Functional Scale (Major  Natural Minor  Harmonic Minor  Harmonic Major) 同様

7つのモードを内在します。(構成音の音程が不規則に並んでいる事に起因)7つのモードは異なる音程構成を持ち、各モード独特なサウンドを作り出すことができます。

 

以下はそれぞれのモードです右差し

 

全てのモードの表記を、Cルートにしています。

間違い)C Mixolydian♭7→♭13

 

注)音符の下にある数字はコード・トーン&テンションです。右のようにテンションをもつコードが作れます。

 

これらのモードは、さまざまなコードやハーモニーの上で使用され、ジャズにおける特徴的なサウンドを作り出します。

 

ここまでは一般的な解説ですが、メロディック・マイナー・スケールの活用法をもう少し紹介しましょう。

 

 

あしあとあしあとあしあとあしあとあしあとあしあとあしあとあしあとあしあとあしあと

 

上差しメロディックマイナー系モードの活用法

 

音符最も活用されるメロディックマイナー系モード

オルタード(dominant7)

リディアン ♭7(dominant7)

 

音符コンテンポラリージャズによく使われるメロディックマイナー系モード

ロクリアン ♮2(m7♭5)

リディアン ♯5(M7♯5)

 

音符かなり特殊なサウンドのメロディックマイナー系モード

ドリアン ♭2(m7sus4)

ミクソリディアン ♭6(dominant7♭13)

 

音符トニック・マイナーおよび様々なマイナーと置き換え可能

メロディックマイナー

 

あしあとあしあとあしあとあしあとあしあとあしあとあしあとあしあとあしあとあしあと

 

上差しマイナー・コンヴァージョン

 

コンヴァージョンとは転換、変換の意。

 

「マイナー・コンヴァージョン」はコード進行内でいかにメロディック・マイナーを活躍させるか?といったテクニック。ざっくり言うと、全てのコードタイプにメロディック・マイナーを当て嵌めて並行移動の間隔でコードスケールを決めていく手法です。

 

音符マイナー・コンヴァージョンのルール(上下同じのメロディック・マイナーを使用=Jazz minor)

 

CM7 = A Melodic Minor (平行調)

C-7 = C Melodic Minor (同主調)

C-7(♭5) = E♭ Melodic Minor(ルートが単3度上)

C7(alt) = D♭ Melodic Minor(ルートが半音上)

C7(lyd) = G Melodic Minor(ルートが5度上)

 

上差し各コードのオリジナル・コード・スケールには存在しない音が含まれます(そこがカッコイイ!)

 

 

 

現代ジャズ・ギターの巨匠パット・マルティーノ氏はマイナー・コンバージョン提唱者として有名ですが、彼は 

「私はCm7=E♭Maj7、F7、Am7(♭5)、B7 だと思っています」

 

と説明しています。これはどういうことでしょうか?

 

 

メロディック・マイナー・スケールのダイアトニックには、先にパット・マルティーノがあげた4つのコードがありま す 。 C m 7 の フ レ ー ズ は 、 F 7 で も A m 7 ( ♭ 5 ) で も 機 能 す る と い う 意 味 で す 。し か し こ こ で 副 産 物 が あ り ま す 。 コード・スケールをメロディック・マイナーに置き換えると、メロディック・マイナーの特徴を表す第七音が CmMaj7 やE♭ Maj7(♯5) などのコードを作り出し、♯5が入ったり本来♭2であるロクリアン・サウンドが♮2に変化するのです 。

先ほど説明したホールトーン&ディミニッシュの2つのシンメトリックサウンドを内包していることも現代的なサウンドの秘密です。

 

これがコテンポラリー・サウンドの鍵となる「オーギュメントサウンド 」を 作り出し 、 不思議 な 現 代 的 なかっこいいサウンドを生み出します。それが本手法を使う大きなメリットですね。

 

もうひとつのメリットは「コード進行をスケールの平行移動に変換することができる」ということ。

 

1625 進行のマイナー・コンバージョンを下図のように見てみると

A♭m→Am→B♭mと平行移動しているのがわかります。

 

と、言うわけで?How To Improvise 番外「メロディック・マイナー」でした。

 

これらの内容は授業内で音を聞きながら確認いたします。

 

メロディックマイナーフレーズのサンプルは下記の本に腐るほど載っていますので確認してみてください。