今回は宣伝も兼ねて・・・
ギター用
その他の楽器用
こちらの本を使ってできるコードの練習を紹介します。
無窮動シリーズはシングル・ノートを使ったフレーズ練習なので、和音に関する情報はありません。
コード進行を元にしたフレーズを延々弾いていくことで「耳と手と集中力」を鍛えるいうある意味特殊なトレーニングであります。
シリーズは全部で7作あるのですが、今回の2冊は「基礎編」ということで他の物よりも音数の少ない「4分音符のフレーズ集」となっております。
こんなかんじです。
譜例1)
ここに書かれている音符は『コード・トーン、アプローチ・ノート、スケール』等の要素で出来ています。各小節の4つの音がコード進行とシンクロしています。
4分音符だけで書かれているので技術的に難しいと言う訳ではありませんので、初級者でも安心して?練習出来るのです…
が、しかし…コード進行に対して変態的なアプローチもかなり入っていますので「あれ?これあってるの?」「なんか変」と人々を惑わす元になっている事もしばしば…
ジャズっぽいサウンドが耳に馴染んで来る為に飲まなくてはならない「良薬口に苦し」なのであります。
「せっかく買ったのによーわからん!」とか
「どうやって使ったらいいかわからない」とか?
何かと悩み多きご時世でございます…
「そのまま弾いていただければ…」
と言うのが筆者の想いなのですが…
そこで、
何かしらオモシロ情報をお探しの方に「無窮動を楽しく使う方法」とも言えるお話をしましょう。
先ずは譜例1)を簡単にアナライズしてみると…
譜例2)
コードトーン、スケール、アプローチノート等の音がメロディっぽく並んでいます。
例えばCMaj7 の所は、コードトーンの7を,1を,7を,6をそれぞれトップにしてコードを弾けばいいのです。
譜例3)
1拍目にコードを付けてみました。
こんな風にコードを弾きながらメロディを弾く事を「コード・メロディ」と言います。
実は、この教則本は「コード・メロディの練習問題集」でもあるのです。
書かれている音にコードを付けて行くだけの作業です。
コード・メロディはギターのみならず、音楽全般の普遍的なテクニックなので、ピアノやヴァイブウクレレなどのコード楽器はもちろん、ソロ・ベースやサックスのソリ等のアレンジでも活躍するテクニックです。
コードを付ける方法はそれこそ何百通りもありますが、とりあえず各小節に書かれてある音をトップにしてコード・ネームの和音を弾いてみるところから始めてみましょう。
譜例3)例えば、全ての音にコードを付けてみるとこうなります。
譜例4)
コードが沢山あって大変そうですが、ダイアトニックやディミニッシュを使ったシンプルなサウンドです。
ノンダイアトニックや、クロマチックアプローチ等を使って面白くリハモナイズする事も出来ます。弾く事自体はそんなに難しく無いので、ぜひ一度弾いてみてくださいませ。
譜例5)リハモ多めのコード・メロディ
クロマチックアプローチやサブ Ⅴ、アッパー/
ストラクチャー等コードから外れた音も使うことが出来ます。
Wes Montgomery. Joe Pass. Jim Hall. Kenny Burrell Barney Kessel 等ジャズ・バラードの名手達が魅力的なコード・メロディを使って素晴らしい演奏をしてるので是非参考にしてみて下さいね。
それではここで練習問題をやってみましょう〜
下記のメロディにコードを付けてみてくださいね〜
練習問題1)
練習問題2)
練習問題3)
以上3つの譜例はこの本の中に入っているエキササイズの一部分です。
(練習問題の答え合わせ?は一番下に・・・)
練習問題2)の答え・・・
練習問題3)の答え・・・