皆さまの暖かいご支援を受けて、無窮動「基礎」トレーニング、おかげ様で好評をいただいております。自分自身が修行の身なのに人を教える仕事をやってきて、苦悩し、自問自答しながら、なんとか色々な人に支えられて私の日々が続いております。
最初は「こんなもん作って誰が買うんかな?」と思って書き始めた無窮動シリーズも、かなり狭い範囲で少しはお役に立てたかな?と思う今日この頃であります。
バッハの無伴奏バイオリンSonatas and Partitas です。読譜の練習用に買ってきて少しずつ超スローでやってる内に「これは凄い物かもしれない?」と思ってハマっていきました。美しい音の動かし方のバイブルです…
いつも素っ気なくスケジュールばかり載せて手前勝手な記事なので、今回は「私のお気に入り教則本」という記事を書いて見たいと思います。
私が最初にやった教則本はこれです。
この本は1.2.3と三部作に分かれていて、特に1.2は大変優れた初心者用教則本です。2は最初のページからメージャースケールの「5つの運指」から入るのが秀逸です。タブ譜が無いので読譜の練習になる上に、ポジショニング、フィンガリング、シフト、スライド、ミュートなどのギターを綺麗に弾く為の技術解説を練習課題の中にさり気なく忍ばせているところなどは、作者のウイリアム・リーヴィット氏の匠の技だと思います。
私は実際にリーヴィットさんのレッスンを受けていました。かなり御高齢なのに、本の中にあるデュエット小曲を一緒に演奏して頂いたのが嬉しい思い出です。私は2を結構長い事やりました。今でも生徒に勧めております。
3は応用編
より深くギターフレットの構造と音楽理論をシンクロさせる為の基礎が載っています。
続いて読譜関係
私の若い頃は練習というのは読譜の事でした…
これらはバイオリンの教則本、カイザーとクロイツェルです。バイオリンは最低音がGまでなのでギターにとって丁度いい感じの読譜の練習が出来ます。譜面が読めない頃に、心斎橋の今は無き都楽器の楽譜売り場で読譜用の教則本を物色してる時にこれを見つけて買って見たのです何故ならばめっちゃ安かったので…(当時400円)
そしてこれ!これ!
バッハの無伴奏バイオリンSonatas and Partitas です。読譜の練習用に買ってきて少しずつ超スローでやってる内に「これは凄い物かもしれない?」と思ってハマっていきました。美しい音の動かし方のバイブルです…
今でも思い出した時にがむしゃらに弾く事があります。生徒と一緒に練習することもあります。誠に癒されます…
クラリネットの教則本は実はギターにとってもいいんです。
Fritz Kroepsch〜なんて読むのか未だにわからん…クラリネットは最低音がEで、表記上の音域がギターと同じなのでそのまま弾く事が出来ます。上記の本は読譜というよりメロディパターン又はアルペジオの強化用教則本という感じで面白いエクソサイズがたくさんあります。
続いてはリズムを鍛えよー教則本シリーズ!
これはジョン・ラポルタ先生(バークリーの先生でした)の素晴らしいデュエット小曲集。有名スタンダード曲のコード進行を使ったいわゆる変えメロの教則本ですが、リズムが大変面白く作られていて二人が対位法的に別々のメロディを弾くというものです。相手の旋律を聴きながらつられないようにリズムキープを楽しむ?中々飽きない教則本ですよ。一応管楽器用です。
同じ感じの教則本にはこんなのもあります。
ドラムの教則本もいいですよ〜
ずーっとやってると無になれます。
そしてすんばらしいこれ!
チャーリー・パーカーオムニブックです。私はこれはリズムの教則本だと思っています。パーカーは演奏する全ての音にハーモニーとリズムの要素が含まれていました。しかもそれらのフレーズがビートの中のどの場所から飛び出すかわからない⁈自由自在とはまさしくこのことです。初めてビリーズバウンスを弾いた時に感じた「不安定な気持ち良さ」これはなんじゃらほい?と思った私は音の悪さ?にもめげずにパーカーを聴きまくりました。
ギタリストが他の楽器を練習教材にする意味というのは運指の問題だと思います。ギターにとって不可能だと思われるフレーズをどうすれば実際のリズムに近く表現できるか?時には全部弾かない方がそれっぽい場合もあります。
その後サックスやトランペット奏者のトランスクライブをやる様になったキッカケの本でした。
これをチャーリーさんの音源と合わせて弾く努力をするとリズムの「何か」がわかってきます…
私も教則本大好き少年?なので他にもお勧め本があるので又紹介いたします。
私の本も宣伝させてください。
ギター初心者向けというよりも「ジャズ・インプロヴァイズの入門書」あるいは「弾くことによるイヤートレーニング」という趣きの本だと思っています。コード進行に対してどんなアプローチしたらどんな風に聞こえるか?という事を弾きながら学習することができる教則本。
シンプルですが、色々な使い方が出来るのでDIY教則本(無窮動シリーズ全般に言えること)だと自負しています。これの様々な使い方を又後程紹介したいと思って準備しています。