この記事は私が音大でやっている授業内容の1部分を
学生の予習、復習の目的でこちらのページに記載しています。
(譜例はクリックすると大きく表示されます)
前回の記事
1音のメロディにたいしてにコード付けをするのは、
可能性が沢山あります。
2音だと可能性が減ります(何故だか解りますか?)
3音だともっと減るでしょう・・・
ジャズ・ハーモニーでよく行われる、
リハモナイズというテクニックでは、
メロディの1音1音に対して各々コード付けをする場合が在ります。
それは、リハモナイズの可能性がその方が自由度を増すからです。
に対して、
「どう意味ですか?」
という質問をいただきましたので。
それにお答えしたいと思います。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
突然ですが!
「コード進行」という物は、
「コード」とは違う・・・
禅問答のような事を言いますが・・・
「コード進行」は、「コード」の為にある、
「コード」とは「メロディ」の為にある・・・
リンカーンのようですが・・・
例えば・・・
「赤とんぼ」という曲が在りますよね
『夕焼小焼の、赤とんぼ
負われて見たのは、いつの日か』
という、例の・・・
この曲を歌うとき、
頭の中に、
おぼろ~げに「伴奏」の様なもの、
あるいは「伴奏的感覚」が流れませんか?
歌をうたうときに何故音程が正確に歌えるか?
というのは、自然と「主音」の感覚を頭の中で構築しながら歌ってるから、
では無いでしょうか。
少し難しい言い方になってしまいましたが、
要するに、人は、歌を歌うとき、
最後に戻るべき音(解決音)を覚えて、歌っているということです。
そして、主音に並び、メロディを支えているのはコード進行です。
メロディを思い浮かべると必ず頭の中に(おぼろげに)流れるもの、
それが、あなたの「歌」を支えているのです
(音痴な方もいらっしゃいますが・・・)
実はこの事はハーモニー(特にジャズ)を考える時に、
非常に大切な事(感覚的に)です。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
レッド・ゼッペリンの、天国への階段!
カッコいい!ですね~(例が古くてすいません)
別に愛しのエリーでもレット・イット・ビーでも良いですが・・・
「あの曲のコード進行は最高だぜ!」
「じゃあ天国の階段のコード進行で赤とんぼやったら最高じゃね?」
「ほんまや~!ほな!!」
という具合には行きませんね・・・
コード進行自体がかっこうよくても、
メロディに合ってないと意味がありません。
すなわちメロディありきでコード進行が決まっていくのです。
もちろんコード進行に合ったメロディを作り出す事も出来ます。
しかし、その結果、作られたメロディも、
もっと他のコード進行を作り出す事が出来ます。
卵が先か・・・?の問題のようですが、
いったんメロディが作られてしまうと、
コードは必ずメロディの僕になってしまうのです。
コード進行には著作権が無い、
というのも、この辺の理由も大きいのかな?
と、思います。
「コード進行とはアレンジの1部」という事なのでしょう。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
コード進行というのは「服」です。
メロディは「女性」です(別に男性でもいいけど・・・)
前述の「赤とんぼ」のコード進行も、
これが正解!
という物は在りません(実は)
「赤とんぼ」という曲の、
「メロディ」という「レディ」を、
ゴージャスに着飾る事も、
フォーマルにも、カジュアルにも、へんてこにも?
リハモとは・・・
コード進行という「服」を、
メロディという「彼女」に着せてあげる事なのです。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
下記は赤とんぼを少しリハモ(コード進行をアレンジする事)してみました。
1コーラス目と2コーラス目は変えてあります。
赤とんぼ
三木露風作詞・山田耕筰作曲
道下和彦 リハモ
このように赤とんぼのメロディをほんの少し大人っぽくしたり、
かわいくしたり、優しくしたり、怖く?したりする事が出来るのです。
すなわち、メロディにコード付けをするというのは、
いかにメロディを支えるか?
という事をやる行為であって、
コード進行というのはそれをやってできる結果である。
という考え方、なのです。
「コード進行を先に考える」
という方法は後ほど又・・・
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
それで・・・
コードの付け方についてですが、
1音のとき
2音のとき
問題について・・・
メロディの音は少ない方がコードを付ける時に、
自由度が増します。
以下の譜例は赤とんぼの
赤と~ん~ぼ~
の部分ですが、
メロディを拍ごとに分解すると、
数字はメロディの音数です。
1拍目は2音ですね。
という事はこの1拍目にコードを付ける時は、
この2音(ラとド)がコードに対して意味の在る音でなくてはいけません。
意味の在る音とは、
3和音(トライアド)=1、3、5の1部
4和音の中1、3、5、7の1部
テンション=9、11、13の1部
です。
例1)3和音(トライアド)=1、3、5の1部
例2)テンション=9、11、13の1部
メロディの音を、
そのコードのどの位置におこうかな~~~?
って考えるのです。
2音あるので「2回」考えなくてはなりません。
例えば・・・
これは駄目ですね。
ラの音が合ってるからと安心してしまいました・・・(;^_^A
と、いう具合に、
メロディ2音だと2音ともコードとの関係を考えなくてはいけませんね。
それでは3音だとどうでしょうか?
4音だと、
5音、6音・・・
逆に、1音だと・・・
お分かりいただけましたでしょうか?
下記の例はコード付けの1例です。
弾いてみて下さいね。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
それでは、今回はリハモの鬼達の快(怪)演をお楽しみください。
Bill Evans Trio - Come Rain or Come Shine
この曲のコード進行は諸説ありまして、
みんなどこかしら違います。
Duke Ellington and his orchestra - Sophisticated Lady
彼のバラードはコード付けのお手本です。
Carla Bley and Steve Swallow - Lawns
もういっちょう!
カーラの名曲中の名曲。
シンプル・イズ・ベスト!ならぬ・・・
シンプル・イズ・ビューティフルを地でいく作品!
学生の予習、復習の目的でこちらのページに記載しています。
(譜例はクリックすると大きく表示されます)
前回の記事
1音のメロディにたいしてにコード付けをするのは、
可能性が沢山あります。
2音だと可能性が減ります(何故だか解りますか?)
3音だともっと減るでしょう・・・
ジャズ・ハーモニーでよく行われる、
リハモナイズというテクニックでは、
メロディの1音1音に対して各々コード付けをする場合が在ります。
それは、リハモナイズの可能性がその方が自由度を増すからです。
に対して、
「どう意味ですか?」
という質問をいただきましたので。
それにお答えしたいと思います。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
突然ですが!
「コード進行」という物は、
「コード」とは違う・・・
禅問答のような事を言いますが・・・
「コード進行」は、「コード」の為にある、
「コード」とは「メロディ」の為にある・・・
リンカーンのようですが・・・
例えば・・・
「赤とんぼ」という曲が在りますよね
『夕焼小焼の、赤とんぼ
負われて見たのは、いつの日か』
という、例の・・・
この曲を歌うとき、
頭の中に、
おぼろ~げに「伴奏」の様なもの、
あるいは「伴奏的感覚」が流れませんか?
歌をうたうときに何故音程が正確に歌えるか?
というのは、自然と「主音」の感覚を頭の中で構築しながら歌ってるから、
では無いでしょうか。
少し難しい言い方になってしまいましたが、
要するに、人は、歌を歌うとき、
最後に戻るべき音(解決音)を覚えて、歌っているということです。
そして、主音に並び、メロディを支えているのはコード進行です。
メロディを思い浮かべると必ず頭の中に(おぼろげに)流れるもの、
それが、あなたの「歌」を支えているのです
(音痴な方もいらっしゃいますが・・・)
実はこの事はハーモニー(特にジャズ)を考える時に、
非常に大切な事(感覚的に)です。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
レッド・ゼッペリンの、天国への階段!
カッコいい!ですね~(例が古くてすいません)
別に愛しのエリーでもレット・イット・ビーでも良いですが・・・
「あの曲のコード進行は最高だぜ!」
「じゃあ天国の階段のコード進行で赤とんぼやったら最高じゃね?」
「ほんまや~!ほな!!」
という具合には行きませんね・・・
コード進行自体がかっこうよくても、
メロディに合ってないと意味がありません。
すなわちメロディありきでコード進行が決まっていくのです。
もちろんコード進行に合ったメロディを作り出す事も出来ます。
しかし、その結果、作られたメロディも、
もっと他のコード進行を作り出す事が出来ます。
卵が先か・・・?の問題のようですが、
いったんメロディが作られてしまうと、
コードは必ずメロディの僕になってしまうのです。
コード進行には著作権が無い、
というのも、この辺の理由も大きいのかな?
と、思います。
「コード進行とはアレンジの1部」という事なのでしょう。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
コード進行というのは「服」です。
メロディは「女性」です(別に男性でもいいけど・・・)
前述の「赤とんぼ」のコード進行も、
これが正解!
という物は在りません(実は)
「赤とんぼ」という曲の、
「メロディ」という「レディ」を、
ゴージャスに着飾る事も、
フォーマルにも、カジュアルにも、へんてこにも?
リハモとは・・・
コード進行という「服」を、
メロディという「彼女」に着せてあげる事なのです。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
下記は赤とんぼを少しリハモ(コード進行をアレンジする事)してみました。
1コーラス目と2コーラス目は変えてあります。
赤とんぼ
三木露風作詞・山田耕筰作曲
道下和彦 リハモ
このように赤とんぼのメロディをほんの少し大人っぽくしたり、
かわいくしたり、優しくしたり、怖く?したりする事が出来るのです。
すなわち、メロディにコード付けをするというのは、
いかにメロディを支えるか?
という事をやる行為であって、
コード進行というのはそれをやってできる結果である。
という考え方、なのです。
「コード進行を先に考える」
という方法は後ほど又・・・
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
それで・・・
コードの付け方についてですが、
1音のとき
2音のとき
問題について・・・
メロディの音は少ない方がコードを付ける時に、
自由度が増します。
以下の譜例は赤とんぼの
赤と~ん~ぼ~
の部分ですが、
メロディを拍ごとに分解すると、
数字はメロディの音数です。
1拍目は2音ですね。
という事はこの1拍目にコードを付ける時は、
この2音(ラとド)がコードに対して意味の在る音でなくてはいけません。
意味の在る音とは、
3和音(トライアド)=1、3、5の1部
4和音の中1、3、5、7の1部
テンション=9、11、13の1部
です。
例1)3和音(トライアド)=1、3、5の1部
例2)テンション=9、11、13の1部
メロディの音を、
そのコードのどの位置におこうかな~~~?
って考えるのです。
2音あるので「2回」考えなくてはなりません。
例えば・・・
これは駄目ですね。
ラの音が合ってるからと安心してしまいました・・・(;^_^A
と、いう具合に、
メロディ2音だと2音ともコードとの関係を考えなくてはいけませんね。
それでは3音だとどうでしょうか?
4音だと、
5音、6音・・・
逆に、1音だと・・・
お分かりいただけましたでしょうか?
下記の例はコード付けの1例です。
弾いてみて下さいね。
▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
それでは、今回はリハモの鬼達の快(怪)演をお楽しみください。
Bill Evans Trio - Come Rain or Come Shine
この曲のコード進行は諸説ありまして、
みんなどこかしら違います。
Duke Ellington and his orchestra - Sophisticated Lady
彼のバラードはコード付けのお手本です。
Carla Bley and Steve Swallow - Lawns
もういっちょう!
カーラの名曲中の名曲。
シンプル・イズ・ベスト!ならぬ・・・
シンプル・イズ・ビューティフルを地でいく作品!