以前のレヴューで僕はイギリスの音楽が大好きだって書きました。

が!

じつは僕はアメリカンロックに憧れていまして(・・。)ゞ

「好き」と「憧れ」って違いますよね?たぶん・・・

僕の中ではアメリカはイギリスの向こうに見えていたんです(この感じわ分かるかな~?)

若かりし頃の僕には、アメリカン・ロックっていうのは、
ブリティッシュ・ロックの無駄なところを省いて、
シンプルイズベストを追求したような感じに聞こえていました。

まあ早い話が、アメロックは短いんです(笑)

でもね、
アメリカのロックギタリストって上手いんですよ、ホントに、マジで。

多分彼らの「耳の良さ」はカントリー、ジャズ、そしてブルース、
というポピュラー音楽の3大要素が、子供の頃から摺り込まれてるんでしょうね。

カントリー=技
ジャズ=知
ブルース=心
まさに心技体ならず心技知?

相対するブリロック(略すると変?)はやっぱクラシック、トラッド、
そして輸入のブルースですか?

感性の英、技術の米・・・

まあこれは僕の一方的な見方かもしれませんが・・・

とにかく、アメリカの音楽はとってもタイトで、
引き締まった肉体って感じがしてました。

そんな米音楽のお気に入り(というより定番かな?)を紹介します。




Brothers and Sisters/The Allman Brothers Band

全て男の兄弟(そらそやろ!)
彼らの演奏はいまやジャムバンドとか言われてますけど、
荒削り、で汗臭いけど爽やかな風が吹くんですよ!
このアルバムでは既にデュアン・オールマンは死んでますが、
ディッキー・ベッツのぶきっちょカッコいいギターが男っぽくていいです。

このアルバムの一押し曲は"Jessica"ですね。
ロックのスタンダードチューンかな?
パット・メセニーのアメリカン・ガレージは
この曲から出来てます(無責任な意見)

これはディッキー・ベッツの曲。
彼は真っ赤な鼻の酔っぱらい親父ですが、ええ曲書くよ!
ディッキーは"Ramblin' Man"や"In Memory of Elizabeth Reed"など
Allman Brothersの名曲は彼の手に寄るものが多く
名ギタリストDuane Allmanの方ばかり目立ってかわいそうってとこが好き!


Dixie Chicken/Little Feat

小さい足(短足?)
はっきり言って最初、何が良いのか全く分からなかったのがリトル・フィート。
まずとにかく遅いんですよ、テンポが、全曲。
それで音数が少ない!(もっと速弾きしてくれー!!)
で、歌が、男臭い(;^_^A

いったい何が良いの?

以前も言ったように僕はMでして・・・分からんかったら好きになるまで聞く!
というどうしようもない天の邪鬼なんですが、その性格が功をそうして、
このバンドの素晴らしさが味わえるようになってしまいました。
一度はまるとやめられませんよこのバンドは。
ニューオリンズ・ファンクのリズムに実にお洒落なジャズ・フレーバーを合わせた
フュージョンですな、ここまでいくと。
ギターのローウェル・ジョージやばいよ!


呪われた夜/イーグルス

言わずと知れたイーグルス!

僕は一人旅が好きでして・・・(w_-;

以前ロサンゼルスに行ったのですが、それは・・・
イーグルスのホテル・カリフォルニアのジャケットのホテル(ピンク・パレス)
に行きたかったというのが旅の目的の一つでした。
サンセット大通りにある何の変哲も無いホテルですが・・・

ものすごい感動したのを覚えています。
高校生のときに聞いていたイーグルスは、ぼくにとって、
遥かなるアメリカの象徴でした。
その象徴が目の前にあるなんて・・・
なんて、なんと言うロマンチストでしょう!

まあ今みたいにくたびれた親父になるとは夢にも思ってませんでしたが(-。-;)



What Were Once Vices Are Now Habits/The Doobie Brothers

このバンドはギターのうまい人が3人、しかもスタイルがかぶって無い!
トム・ジョンストン=ロックンロール担当
パトリック・シモンズ=サムピック指弾き担当
ジェフ・バクスター=ジャズ・フュージョン担当
と、イーグルスより上手い?ボーカルハーモニーが売りの超ポップアメロック!

ギターが上手い!
ハーモニーが奇麗!
曲が良い!

これぞアメロック!



幻想の摩天楼(紙ジャケット仕様)/スティーリー・ダン

はじめてSTEELY DANを聞いたとき
「アメリカンロック」だと思って聞いてました。
これが出た当時たしかSoul Train(じゃなかったかもいれないが?)
というアメリカのTVに出演してるのを見ました。
ギターがドゥービーのジェフ・バクスターが弾いていて
結構カントリーっぽいフレーバーがあったように記憶してます。

「ジャズのハーモニーを持ったポップ・グループ」
「歌入りフュージョン・グループ」
「スタジオ・ミュージシャン・ミュージック」ってな感じで・・・
全く、この人たちは一筋縄では語れない、かなり屈折した音楽家だと思います。
非常に斬新に聞こえるが実に理にかなったコード進行と
独特の間があるリズム・アレンジはいろんな人に影響与えてます。

全部好きですがこのアルバムは一番聞きました。
これは是非ギタリストの人は聞いてほしいアルバムです。


番外編(まだまだあるよ!)


Carolina Dreams/The Marshall Tucker Band

指弾きギター名人Toy Caldwell

レーナード・スキナード/レーナード・スキナード

トリプルギターバトル!延々とやる!

High on the Hog/Black Oak Arkansas

下品な声!?