『道』Blog

道下和彦=Guitaristのブログです。
音楽ネタ中心に、思いついたら何でも書きます。


テーマ:
この記事は私が音大でやっている授業内容の1部分を
学生の予習、復習の目的でこちらのページに記載しています。
(譜例はクリックすると大きく表示されます)


今回のテーマは・・・

「ABAC」です。


スタンダード・ナンバーの標準的な構成は、
AABAとABACです。

ABACの構成を持つ代表的なスタンダードナンバーは・・・

All Of Me (Seymour Simons)
Days Of Wine And Roses (Henry Mancini)
On Green Dolphin Street (Bronislau Kaper)
There Will Never Be Another You (Harry Warren)
Just Friends (John Klenner)
I'll Close My Eyes (Billy Reid)
In A Mello Tone (Duke Ellington)
Four(Miles Davis)
Like Someone In Love (Jimmy van Heusen)
It Could Happen to You (Jimmy van Heusen)
But Beautiful (Jimmy van Heusen)
But Not For Me (George Gershwin)
Our Love Is Here to Stay (George Gershwin)
Stardust (Hoagy Carmichael)
Here's That Rainy Day (Jimmy van Heusen)
I Remember You (Victor Schertzinger)
I Could Write A Book (Richard Rodgers)
My Romance (Richard Rodgers)
Isn't It Romantic (Richard Rodgers)
Gone With The Wind (Allie Wrubel)
On A Slow Boat To China (Frank Loesser)

変形のABAC
Manhã de Carnaval (Luiz Bonfá)
I'm Old Fashioned (Jerome Kern)
Mood Indigo (Duke Ellington)
Airegin(Sonny Rollins)


○●○●○●○●○●


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

まずはABACの構成を楽譜で見ると・・・


ABAC

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と、こういう風になります。

ABACのメロディの特徴として

「終わらない」
と言う事があります。

これはAABAの構成と比較してみるとよくわかります。

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AABAは
A)という8小節と、
B)という8小節の、
独立したセクションが2つあり、
それをAABAという順に配列したものです。



それに対して、ABACと言うのは、

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終止しない、不完全なAと、
頭に戻る為のこれまた終止しないB、
そして、最後にまとまる為のCという、
3つのセクションで出来ています。

すなわち、構成上ではAABAよりABACの方が複雑だといえるでしょう。

「終わった感」って何?
という疑問が出てくるでしょう、が、

ここでは解りやすく、「トニック」って事にしましょう。

AABAの章では先にメロディから作る方法で後でコードを付けるやり方を示しましたので、
この章では先にコード進行を作る方法で攻めましょう。


次の問題を考えてみてください。
正解はありません。
いろいろ考えるのが目的です。


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コード進行の作り方の1例として「逆に作る」と言うのが有ります。

ターゲットのコードのすぐ前のコードから作っていくのです。


この場合⒉括弧のDm7の前の小節を考えます。

Dm7に行きたいコードは?

A7又はEb7ですね。

A7に行きたいコードは?

Em7 Em7b5 E7等ですね。

と、言うふうに・・・


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
コード進行を考えるときに、
時間軸に沿って考えていくと・・・
そのうち、次のコードが思い浮かばなくなる、
又は、可能性がありすぎたり、メロディとの互換性が合わなくなって、
そこでストップしてしまう・・・

で、結局8小節の曲の断片がたまっていく・・・

なんて経験は?

コード進行を「逆に」作っていくというのは、
ある意味、選択肢を減らす事によって、
作りやすくするというメリットがあります。

おまけにコードのつながりを論理的に考える訓練にもなります。

一度お試しください。


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
宿題の回答例

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次回は、「コード進行にメロディを付ける」です。



▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲
それでは!
Frank Sinatraが!

ABACの構成を持つ名曲達を紹介します。

スタンダードを覚えたいなら、Frank Sinatraがおすすめです。
メロディをなるべく原曲に近く、わかりやすく、
なのに、この上なく飽きない、オリジナリティ溢れる歌い口で聞かせてくれます。

おまけにアレンジが完璧で、無駄がいっさいありません。

本当の芸術というのは
「上手さ」「面白さ」「強さ」
の3味一体にならなくては、「スタンダード化」しません。

彼の歌はスタンダードそのもの!

楽曲という観点からのスタンダード
のみならず。
王道という観点からのスタンダード
という意味も汲み取ってもらえたらな~と思います。















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最近映画「スティーブ・ジョブス」を見ました。
まああれだけやった人は、幸せですよ、ホンマに・・・

「すぐれた芸術家は真似る、偉大な芸術家は盗む(パクる!)」
彼の有名な言葉です。

僕は彼のこの言葉をこう解釈してます。

「真似」の次が「盗む」だ、と・・・

自分の物にするということですよね、簡単に言えば。


僕の10大アイドルの中の一人

Ritchie Blackmore

ディープパープル作品について語っています。

音楽の連鎖?
メロディのDNA?
オリジナリティの考察?

早い話がパクリ?

作曲とはパクリである!
これは僕の心情ですが・・・

著作権はありますよ、確かに・・・が、
著作権を管理するって?
どういう意味?
・・・

リッチーの話、
いろんな意味で興味深いですよ。

ロック界のカリスマの、作曲トークをお聞きください~♫





彼がアイデアをいただいたリッキーネルソンも又、
誰かから、アイデアを「引用」させていただいた、という事でしょう。

「引用」→「盗作」
「パロディ」→「著作権侵害」

難しいですな~世の中は、


「お金がからむと・・・・・・・」

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この記事は私が音大でやっている授業内容の1部分を
学生の予習、復習の目的でこちらのページに記載しています。
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前回の記事

1音のメロディにたいしてにコード付けをするのは、
可能性が沢山あります。

2音だと可能性が減ります(何故だか解りますか?)
3音だともっと減るでしょう・・・

ジャズ・ハーモニーでよく行われる、
リハモナイズというテクニックでは、
メロディの1音1音に対して各々コード付けをする場合が在ります。
それは、リハモナイズの可能性がその方が自由度を増すからです。

に対して、
「どう意味ですか?」
という質問をいただきましたので。
それにお答えしたいと思います。


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


突然ですが!

「コード進行」という物は、
「コード」とは違う・・・


禅問答のような事を言いますが・・・

「コード進行」は、「コード」の為にある、
「コード」とは「メロディ」の為にある・・・


リンカーンのようですが・・・




例えば・・・

「赤とんぼ」という曲が在りますよね

『夕焼小焼の、赤とんぼ
負われて見たのは、いつの日か』

という、例の・・・

この曲を歌うとき、
頭の中に、
おぼろ~げに「伴奏」の様なもの、
あるいは「伴奏的感覚」が流れませんか?

歌をうたうときに何故音程が正確に歌えるか?
というのは、自然と「主音」の感覚を頭の中で構築しながら歌ってるから、
では無いでしょうか。

少し難しい言い方になってしまいましたが、
要するに、人は、歌を歌うとき、
最後に戻るべき音(解決音)を覚えて、歌っているということです。

そして、主音に並び、メロディを支えているのはコード進行です。
メロディを思い浮かべると必ず頭の中に(おぼろげに)流れるもの、
それが、あなたの「歌」を支えているのです
(音痴な方もいらっしゃいますが・・・)

実はこの事はハーモニー(特にジャズ)を考える時に、
非常に大切な事(感覚的に)です。


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


レッド・ゼッペリンの、天国への階段!
カッコいい!ですね~(例が古くてすいません)
別に愛しのエリーでもレット・イット・ビーでも良いですが・・・

「あの曲のコード進行は最高だぜ!」
「じゃあ天国の階段のコード進行で赤とんぼやったら最高じゃね?」
「ほんまや~!ほな!!」
という具合には行きませんね・・・

コード進行自体がかっこうよくても、
メロディに合ってないと意味がありません。
すなわちメロディありきでコード進行が決まっていくのです。

もちろんコード進行に合ったメロディを作り出す事も出来ます。
しかし、その結果、作られたメロディも、
もっと他のコード進行を作り出す事が出来ます。

卵が先か・・・?の問題のようですが、
いったんメロディが作られてしまうと、
コードは必ずメロディの僕になってしまうのです。

コード進行には著作権が無い、
というのも、この辺の理由も大きいのかな?
と、思います。

「コード進行とはアレンジの1部」という事なのでしょう。


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

コード進行というのは「服」です。
メロディは「女性」です(別に男性でもいいけど・・・)


前述の「赤とんぼ」のコード進行も、
これが正解!
という物は在りません(実は)

「赤とんぼ」という曲の、
「メロディ」という「レディ」を、
ゴージャスに着飾る事も、
フォーマルにも、カジュアルにも、へんてこにも?

リハモとは・・・
コード進行という「服」を、
メロディという「彼女」に着せてあげる事なのです。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

下記は赤とんぼを少しリハモ(コード進行をアレンジする事)してみました。
1コーラス目と2コーラス目は変えてあります。

赤とんぼ
三木露風作詞・山田耕筰作曲
道下和彦 リハモ

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このように赤とんぼのメロディをほんの少し大人っぽくしたり、
かわいくしたり、優しくしたり、怖く?したりする事が出来るのです。

すなわち、メロディにコード付けをするというのは、
いかにメロディを支えるか?
という事をやる行為であって、
コード進行というのはそれをやってできる結果である。

という考え方、なのです。

「コード進行を先に考える」
という方法は後ほど又・・・

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲



それで・・・

コードの付け方についてですが、

1音のとき
2音のとき
問題について・・・


メロディの音は少ない方がコードを付ける時に、
自由度が増します。

以下の譜例は赤とんぼの
赤と~ん~ぼ~
の部分ですが、

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メロディを拍ごとに分解すると、
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数字はメロディの音数です。

1拍目は2音ですね。
という事はこの1拍目にコードを付ける時は、
この2音(ラとド)がコードに対して意味の在る音でなくてはいけません。

意味の在る音とは、
3和音(トライアド)=1、3、5の1部
4和音の中1、3、5、7の1部
テンション=9、11、13の1部
です。

例1)3和音(トライアド)=1、3、5の1部
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例2)テンション=9、11、13の1部
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メロディの音を、
そのコードのどの位置におこうかな~~~?
って考えるのです。

2音あるので「2回」考えなくてはなりません。


例えば・・・

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これは駄目ですね。
ラの音が合ってるからと安心してしまいました・・・(;^_^A

と、いう具合に、
メロディ2音だと2音ともコードとの関係を考えなくてはいけませんね。

それでは3音だとどうでしょうか?
4音だと、
5音、6音・・・

逆に、1音だと・・・

お分かりいただけましたでしょうか?



下記の例はコード付けの1例です。
弾いてみて下さいね。


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▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


それでは、今回はリハモの鬼達の快(怪)演をお楽しみください。

Bill Evans Trio - Come Rain or Come Shine
この曲のコード進行は諸説ありまして、
みんなどこかしら違います。



Duke Ellington and his orchestra - Sophisticated Lady
彼のバラードはコード付けのお手本です。



Carla Bley and Steve Swallow - Lawns
もういっちょう!
カーラの名曲中の名曲。
シンプル・イズ・ベスト!ならぬ・・・
シンプル・イズ・ビューティフルを地でいく作品!
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