『道』Blog

道下和彦=Guitaristのブログです。
音楽ネタ中心に、思いついたら何でも書きます。


テーマ:
この記事は私が音大でやっている授業内容の1部分を
学生の予習、復習の目的でこちらのページに記載しています。


How to improvise とはどんなクラスか?
アドリブをどうやってやるのか?又はアドリブがどうやったら上手くなるのか?
という疑問に答える?というよりも、
アドリブには
こんな考え方が…
こんな練習方が…

「有るよ」

といったようなアドリブに関する情報の「カタログ」
というイメージで授業計画を作りました。


ご質問があれば、コメントのコーナにでも書いてください、
答えられる事は答えますし、解らないときは解らないなりに答えます・・・


グッド!How To Improvise
Part3_Blues Tune


音譜今回は曲としてのブルースの解説です。



巷では・・・?
「ブルースは奥深い・・・」
なんて台詞をよく聞きます。
(それも、一昔前・・・?)

こういう話をおじさんたちが始めると、

「うぁ!又始まった・・・」
「・・・ったく、じじいの精神論はもう良いよ!」
とか、
「音楽に奥も底も無いんだよ!面白けりゃいいじゃん!」
などという不埒な・・・?意見を言う輩や、

「なるほど、ふむふむ・・・やっぱベテランはちがうわー!」
ってな感じで愛想の一つも・・・・

ブルースは黒人奴隷の苦しみが・・・
ってなエモーショナルな側面や、

アフリカの民族的な感性と西洋のロジックがニューオリンズで融合し・・・
なんていう歴史的な側面・・・

ブルースはいろんな角度からの見方がいっぱいありすぎて
(まあ、そこが奥深いのかもしれませんが・・・)
つかみ所の無い物となりがちです。


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


少し整理してみましょう
ブルースという名詞は、
*フィーリングとしてのブルース
「彼のソロはブルースっぽいな・・・」
*ジャンルとしてのブルース
僕「ブルースのCDは何処ですか?」タワレコ店員「あ、5階です」
*演奏スタイル(ミュージシャン)としてのブルース
「エリック・クラプトンはブルース・ギタリストだ!」

そして

*楽曲としてのブルース
(ナウ・ザ・タイム、ビリーズ・バウンス、ストレート・ノーチェイサー、
等の楽曲は、ブルースだ!)

など・・・。

例えば「バラード」という名詞は、
ゆっくりな曲とか(テンポ)
ロマンチックな歌詞(フィーリング)
とかいった使い方をする物で、
構成とか、コード進行、小節数を示したものではありません。
すなわち、バラードを作るというのはかなり自由度の高い、
範囲の広い作業になります。

「ブルース」という言葉が楽曲を示すときには、
小節数、コード進行、フィーリング、
時にはメロディの音使いまで表す場合があります。

「ブルースという楽曲」は、
かなり範囲の狭い中でバリエーションを作っているのですね。

(制約があった方が、バリエーションを作りやすいのかも・・・?)

そうです、
制約が多い!
というのは
「シンプルさ」につながります。

同じ構成を持って、似たようなテンポで、しかも似たような感じの人たちが(失礼!?)
いったい何曲ぐらいの楽曲を残したのでしょうか?

落語に置ける「小話」と言った風にもいえるかも・・・

アドリブという概念を、
「自由!」と、捉えるのではなく、
「ルールがあるゲーム」(ルールがあるからゲームなんですけどね…)
と思って、先ず、
そのルールを覚えることから始めては?と、思うのです。私は…

音感やリズム感、才能?
ってな事が大きな事と思い過ぎないで、
先ずはルール(制約)を理解する事から、
というのはどうでしょう?



*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


楽曲としてのブルースとは、12小節のAAB形式の構成をもった楽曲です。
この構成に非常に意味があり、
ブルースの作者たちは、意識するしないに関わらず、
この構成の恩恵を受けています。


そしてその曲の構成をアドリブのテクニックに取り入れる方法を紹介します。


ビックリマーク名付けて「ブルースAAB練習法!」

A)4小節
A)4小節
B)4小節

まずメロディが始まります。
そしてそれを繰り返します。
そして最後に違うメロディで終わります。

ネタふりが2回、オチが1回、それぞれが4小節になっています。
譜面を見ると、最後の段(3段目)が、
上の2段と明らかに違うメロディになっているのが解ります。


音譜
実際の楽曲で見てみましょう。
次の2曲は典型的なAAB形式のブルースです。

『道』Blog



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*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


音譜ブルースの歌詞を見てもAABになっているのが分かります。

"Stormy Monday" T Bone Walker

A) They call it stormy Monday,but Tuesday's just as bad
A) They call it stormy Monday,but Tuesday's just as bad
B) Lord and Wednesday's worse,Thursday's oh so sad




"All Your Love" Otis Rush, Eric Clapton

A) All the love I miss loving, all the kiss I miss kissing.
A) All the love I miss loving, all the kiss I miss kissing.
B) Before I met you baby, never knew what I was missing.





[音譜]このAABというメロディの並びをアドリブに応用する、とは、

自分自身で「AABの構成を作り出す」練習をするということです。

構成力、と言う「テクニック」を、我々「アドリブしたい!」人間はついつい忘れがちです。
フレーズや華麗なテクニック、又は不思議な音階を使った理論的なソロ・・・
などに目を奪われがちですが・・・

実は、優れたインプロバイザーは、優れた作曲家(構成作家)
でもあります。

ジャズと言うフォーマットを理解すればするほど、
作曲とアドリブはイコールになってくると思います。


今回はブルースと言う「構成」をアドリブの「素材」として使う練習法ですね。


これは後に、さらに高度なアドリブを修練するときに必要なテクニックである
「モチーフ・デベロップメント」の初期段階の練習法として大変有効です。


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



キーがFのブルースで実際例を見てみましょう。

(F blues)
[|:F7|Bb7|F7|F7| 最初のメロディ(A)
Bb7|Bb7|F7|D7| 全く同メロディ(A)
Gm7|C7|F7D7|Gm7C7:|] 違うメロディ(B)




[音譜]
ブルース・スケールのみを使ってAABのブルースを作ってみました。

Blues in F
$『道』Blog

上記の例のように4小節のシンプルなメロディを作ってください。
そしてそれをそのまま下の4小節に「コピペ」します。
最後はまた違うメロディ(B) を作ってください。

2コーラス目は(B)を使って新たなAABを作ってみましょう。



*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


音譜ここで簡単にモチーフ・デベロップメント(動機の発展)の説明を少ししますと・・・

ビックリマークジャズのアドリブにおいてモチーフという言葉が使われる場合、
それは殆ど「リズム」のモチーフです。
リズムが同じならば(又は相似)それはモチーフ・デベロップメントと言って良いでしょう。
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ビックリマークもう一つの要素は音程です。
メロディの中に含まれた音程、
又はルートからの音程など明らかに意図された音程の配列は
モチーフの発展型と言って良いでしょう。
$『道』Blog


!!簡単にいうと「意図的に似せられたメロディの連結」です。


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


音譜もうもう少し深く踏み込んだ練習法

ジャズのアドリブを志す皆さんがよく聞く
「2-5」をここで調味料程度に使ってみましょう。

ブルースの「オチ」の部分にあたる最後の4小節、
その部分は2-5のコード進行になっています。
もともとこの部分は4-5-1という進行になっているのですが、
ビバップ(後に説明します)以降のブルース進行では、
2-5が使われることが多いのです。

すなわち、

[|:F7|Bb7|F7|F7| ブルーススケールのモチーフ(A)
Bb7|Bb7|F7|D7| ブルーススケールのモチーフ(A)
Gm7|C7|F7D7|Gm7C7:|] ⅡーⅤなどのコード進行を利用したフレーズ(B)

というふうに2-5の進行を利用したアドリブの練習の方法です。

$『道』Blog

ブルースと言うのはキーのグラヴィティ(調の引力)を利用した、
モード音楽の一種と言えます。

2-5を使ったサウンドは、
「コード進行」と言う、
「調整の中の島々を行き来する」
テクニックを土着なサウンドと融合して、
バラエティにとんだブルースサウンドを、
先人たちが作ろうとした足跡が垣間みれますね。


コード進行を利用するというのは、コードトーンやスケールなどを利用してコードの流れをメロディに利用するという意味です。この方法はⅡーⅤフレーズに慣れるために非常に有効な練習方法で、自分が覚えたフレーズを本番で使用できるようになる為の予備練習に良いでしょう。


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

最後にメロディが、AABで構成されているブルースを貼っておきます。
参考にしてください。









ギタリスト、グラント・グリーンはミスター・シンプル・イズ・ベスト!!
彼のブルースのほとんどがAABでできています。





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How to improvise とはどんなクラスか?
アドリブをどうやってやるのか?
又はアドリブがどうやったら上手くなるのか?
という疑問に答える?というよりも、
アドリブには
こんな考え方が…
こんな練習方が…

「有るよ」

といったようなアドリブに関する情報の「カタログ」
というイメージで授業計画を作りました。



グッド!How To Improvise
Part2_Blues Scale


ジャズを学ぶとき、避けて通れないのがブルースです。

ブルースって言葉はいろんな意味があります。
ジャンルを表すブルース・・・
雰囲気(フィール)を表すブルース・・・
構成(12小節)を表すブルース・・・

等等・・・

ここではアドリブを練習するための
「素材(スケール)」としてのブルースを取り上げたいと思います。

ブルースを練習する時まず最初にやれば良いのは・・・

音譜ペンタトニック・スケールです。

ちなみにスケールというのはアドリブを練習するときに、
非常に便な利なTools(道具)です。
スケールはメロディやコードを構成する元になったり、
練習するときのシークエンス(パターン)を作ったり、
作曲のためのアイデアの元にしたり・・・
いろんな音楽創作のために役立つアイテムです。

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

よく、生徒達から「スケールとモードって違うのですか?」
という質問を受けます。

(ノ_・。)ややこしいですね~~~

ジャズに限らず「理論」というのは、どうしてこう、言葉が多いのでしょうか?
学ぶ方ではなく、教える方に都合の良い?
「理論」になってるのでは?(これは教育現場全てに言えますな・・・)
と思う今日この頃です。

そんな時に僕は、

( ̄ー☆

スケールというのは「音の集合体」
モードというのはその「集合体の中に秩序」を与えたもの。
その秩序とは、「どの音を中心とするか?」
と、いう風に答えたり・・・

ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

「メージャー」というのはファミリーネーム(姓)
「各モード」はその家族の構成員(名)
と答えたり・・・


*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

メージャー・ファミリーには
それぞれ性格が違う7人の兄弟がいる・・・
と、いったり・・・


♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪

音の引力によってスケールは7つのモード(ムード)に変化する!
といってみたり・・・

いろんな言い方で、説明しようとするのですが…

・・・スケールは「始まる音」が違うと全く性格(サウンド)になる。
これが、スケールとモードの「関係」を簡素に説明したものです。

「始まる音」のところには、
(最も重力を感じる音)(最も低い音=ルート)
と入れた方がより核心に近いですね。

そもそも最初に言った、
『スケールとモードは何が違うのか?』
という質問自体が「矛盾」してるのですね。

スケールとモードは「違うものである」のではなく、
「同じ物の別の見方」ということです。

メージャースケールとドリアンは同じ物なんです。
でも違うんです・・・?
何が?
「サウンド」が違うんです。


こんな風に理解してください。

「メージャースケール、一家の2番目の兄弟がドリアン君」
性格はクール!ちょっと暗い!?

「メロディックマイナー、一家の4番目の兄弟がリディアンb7君」
ひねくれ者でだけど、役に立つ奴!?


スケールには7つの音があります。
その一つ一つをスタートポイント(根音)にして弾いてみると、
個性が変わります。
7人兄弟なんです。

その個性に対して名前を付けたのが「モード」というものなのです。


モードを元にしてアドリブ又は曲を考える、
という行為?は、
別にジャズのみにあらず、

ロックミュージシャン達(特に70年代)
の楽曲に非常によく見られる特徴です。

いわゆるモード音楽といいまして、
モードのサウンドの特徴を理解して聞き取れる様にすると、
自分の作編曲、アドリブに活かす事が出来ます。

ビートルズの
「ノルウェーの森」=ミクソリディアン
「エリノアリグビー」=ドリアン
レッドツェッペリン
「天国の階段のジミーペイジのソロ」=エオリアン
「ノークォーター」=ドリアン
フランクザッパ
「インカロード」=リディアン
ジェフベック
「レッドブーツ」=ミクソリディアン
「ダイアモンドダスト」=ドリアン
「スキャッターブレイン」=ドリアン
「フリーウエイジャム」=ミクソリディアン

等等、今の若い人には「そんなん知らん!」
って言われそうですが・・・

アーティストそれぞれに好きな「モード」があるんですね~
っと言う話・・・

モードについてはいずれ又詳しく・・・

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


スケールの中でも特に有名なのが
ペンタトニック・スケールです。
これも一つのモードです。
なぜならば色合いがあるから。

ブルースはコード進行が変わっても、
元のキー(調)の事だけを考えてれば良い・・・?
という実に簡単な、しかし、
説明するとよけむずい・・・

要するに一発ものといわれる、
コードが変わっても一つのキー、
またはスケールを元にしてアドリブできる、
という素晴らしい特性を持っています。

音譜ペンタトニックというのは5音階のことです

この世にはいろんな5音階があるのですが、
ここで取り上げるのは次のスケールです。

Cマイナー・ペンタトニック・スケール
$『道』Blog-penta1

このスケールはブルースのコード進行の上で
大変良く(心地よく)響きます。

Cのキーのブルースは次の進行です。

[|:C7|F7|C7|C7|
F7|F#dim|C7|A7|
Dm7|G7|C7A7|Dm7G7:|]

まず、サウンド・カラーの性格をつかんでください。
左手でブルースの各コードを(ルバートで)弾きながら、
右手でペンタトニックスケールをランダムに弾くのです。
歌いながらやっても気分いいですよ。

音譜そしてバリエーション

Cマイナー・ペンタトニック・スケール+ブルーノート(ブルース・スケール)
$『道』Blog

このブルーノートといわれるb5の音、
この音がハーモニーに与える影響は多大なものがありました。
特にデューク・エリントンはこのサウンドを本当にうまく使い、
メロディーにハーモニーにキャラクターを与えた楽曲を多く残し、
後のジャズ界に大きな影響を与えました。

音譜ブルース・スケールはコードに対して使うのではなくキーに対して使います

ジャズのアドリブはコード進行に対して、
忠実で無くてはいけない!という、
「教え」があります、が!
アドリブは「コード進行の僕」であってはいけません。

メロディはメロディ、コード進行はコード進行、
という風に独立して考えないと、
ただコードを追っかけるだけのアドリブになってしまいます。

もちろんコード進行を追っかけられる感覚を、
テクニックとして持つ事は必要です。
特にビバップに代表されるジャズらしいとされているアドリブを、
身につけるためには鍛錬しなくてはならないです。

でも、このブルース・スケールでスキャットをするような感覚、
ゴスペルやソウル、ファンクのボーカリストがやるような
「コブシ」も身につけたいテクニックの一つです。

自分の楽器で(ドラムの方は歌で!)
このスケールを使ってアドリブしましょう!
伴奏の上で歌うのがコツです。
サウンドの上で練習しましょう。
まずはブルースの上で。

Kenny Burrell - Chitlins Con Carne
これはCのブルースです。
これにあわせてブルース・スケールを弾いてみてください!

たのしいよ~





チョキおまけのコーナー
Dig it!

メージャー・ペンタトニックを使うとさらに世界が広がります。


Cメージャー・ペンタトニック・スケール
$『道』Blog

Cメージャー・ブルース・スケール
$『道』Blog

音譜マイナーペンタとメジャーペンタを使い分けると
ブルースにコード進行感を与える事ができます。


簡単に説明すると、
そのキー(調)の中には、
マイナーを連想させるコードと、
メージャーを連想させるコードがあるのです。
M=メージャー
m=マイナー

Ex1)
$『道』Blog

それを利用すると、
ブルースフィーリングと、
コード進行感を融合させる事が出来るのです。

Ex1)の譜面を見ながらコードを左手で弾きながら、
右手でメージャー、マイナーペンタトニックを弾き分けてみてください。

C7からF7に行く時、グッと来ませんか?

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

次の例はマイナーペンタとメジャーペンタ、
両方を使い分けて作った書きソロです。
これを弾いてみるとコードが鳴ってなくてもコードが進行してる、
いわゆるジャズっぽさが楽しめます。

$『道』Blog


ブルースのサウンドは耳で聞いて覚えていくのが、
とにかく最良の方法です。
上記のようにスケールを設定して、
ある意味「自動的」に、ブルースっぽくする方法は、
一見便利でお得な感じがする物ですが、
実際のブルースのプレーヤー(BBキングやエリック・クラプトンのような)
が上記のような理屈やテクニックを考えて演奏してるなんて事は、
考えられません。
とにかく聞くにまさる師は無し、と言う事は心して下さいね。

ブルーススケールが堪能できる動画!













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テーマ:
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
どうも!皆さん。
又、春がやってきました!
大学にも新入生が入って来て、華やいでいます。
私のこのHow to の授業も今年で?年目ですが、
又精進して面白くして行きますので、
よろしくお願いします。

ご質問があれば、コメントのコーナにでも書いてください、
答えられる事は答えますし、解らないときは解らないなりに答えます・・・
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


この記事は私が音大でやっている授業内容の1部分を学生の
予習、復習の目的でこちらのページに記載しています。

How to improvise とはどんなクラスか?

アドリブをどうやってやるのか?又はアドリブがどうやったら上手くなるのか?
という疑問に答える?というよりも、
アドリブには
こんな考え方が…
こんな練習方が…
有るよ、といったようなアドリブに関する情報の「カタログ」
というイメージで授業計画を作りました。

譜例はクリックすると大きく表示されます。


音譜今回のテーマはジャズのリズムの3層構造、そしてベースラインの作り方です。

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

ジャズのリズムの3層構造

ここでいうジャズのリズムはスィングと言われる4拍子のリズムの事です。

始めてジャズを聞いた人でも、
何故か、聞いてるうちに身体を揺らしたり、
足を踏んだり、指を鳴らしたり…

不思議ですよね?
リズムを「感じるという行為」
または「感じるという現象」

そんなリズムのお話を…

ジャズのリズムは大まかに分けて次の3つの要素に分かれます。


$『道』Blog


1番下は、「ベースラインとライドシンバル(右手)」がリズム、テンポを支え、
真ん中は、「アクセント、スネアとピアノのカンピング(伴奏)」がスピード感と緊張感を醸し出し、
1番上はソロが下の2つの要素に影響を受け(与え)、即興演奏をおこなう。

この3つの要素の相互関係が緊張感や高揚感を出しているのです。
(と、大まかに説明できます)

譜面でみるとわかりやすいかも?

『道』Blog

上の譜例は是非誰かと一緒にやってみてください。
ちなみに4拍目の裏の8分音符は、
次の小節のコードを先行(アンティスペーション)して弾いてください。

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

人間は不思議な事に、不安定な要素が好きです・・・
安定してると脳が気持ちよくないのでしょうね?

始めから終わりまで幸せいっぱいの映画なんて誰がみるでしょう?
絶対に主人公は、失恋し、失業し、病に倒れ、友達と口論の末決別し、
そして崖から落ちそうになって絶体絶命!
しかし、そこに・・・

ってな感じで、主人公がメタぼろになった方が映画は楽しいですよねヾ(@^▽^@)ノ

音楽も例に漏れず、危うい方が楽しいんですね。
かくいう私も、初めてジャズを聴いたときは、
不安定と言うより「不安」でした。
1975年くらいかな?
友達に聞かせてもらったジョン・コルトレーンなる人の音楽は、
めちゃくちゃに聞こえました。
「この人はでたらめだけど、運が良かったから有名にになったんだな~」
ぐらいの感じ・・・

そのとき聞いた「カウントダウン」という曲は、
想像を絶する緻密さで構築された楽曲だと、「後に」知りました。


ある意味、「ジャズ」という音楽は、
不安定要素を使うための音楽?といえるかもしれません。

不安定な音程
不安定なコード
不安定なリズム・・・

四分音符がどんなに正確無比でも、お客さんは楽しくないのです。
そこに、アクセントがなければ・・・

アクセントはシンコペーションと呼ばれたり
アンティスペーションと呼ばれたりします。

シンコペーションは予想を外して予期せぬ場所にアクセントが来る。
アンティスペーションは先行して次のメロディやコードを前にずらす。
といった意味で使われます。


ビバップと呼ばれているジャズのスタイルがありまして、
1940年代に発生した、いわゆるそのころのトレンドですね。
その頃から、劇的にアクセントの使い方が変わってきました。

代表的なプレーヤーは、
チャーリー・パーカー (1920-1955)
ディジー・ガレスピー (1917-1993)
ファッツ・ナヴァロ (1923-1950)
ケニー・クラーク (1914-1985)
バド・パウエル (1924-1966)
セロニアス・モンク (1917-1982)
等です。

是非参考にしてください。

てな感じで、ジャズのリズムの⒊層構造でした。



▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


ベースラインの作り方


ここで扱うベースラインとはジャズで最も良く使われるウォーキング・ベースのことです。

ウォーキング・ベースとは下記のように1小節内にに4つの音があります。
この4音の選び方によってコードをスムースに進行させることができます。
そしてそのバリエーションはいろいろ考えられます。

$『道』Blog-bassline4

音譜スィングのリズムにおいて、ベースの役割とは・・・
・リズムの形をつくる(ここでは4部音符)
・コードの進行を表現する(ベース・ラインを聞いてるだけで進行が分かるという意味)
・タイムをキープする

等が大切な役割です。


音譜実はベースラインを即興で演奏できる様に訓練するって言うのは、
アドリブの訓練にとても良いのです。
ジャズのフレーズは基本的にコード進行に添ってメロディができています。
コード進行を利用して自分の即興を作っている、という言い方もできます。

コードというのは複数の(3音又はそれ以上)音で構成されています。
同時にジャーン!と弾くのがコードですが、
ベースラインは単音で演奏しているのにあたかもその和音のが存在しているように聞こえます。
和音はじっさいには鳴っていませんが、
ベースラインはルートとその他、機能の有る音で出来ています。

じつはベースラインとは、
「コード」を表すというよりも、
「コード進行」を表している、といった方が分かりやすいのですね。

コードはひとりぼっちでいても、なんもかっこ良くありません。
次のコード達と手をつないで、輪を作るから面白いんです。
だから実は、「輪音」なんです(注、これは比喩です)


それではベースラインとはどうやってコード進行を表して行くのでしょうか?


その秘密は「アプローチノート」です!


アプローチノートとは、次のコードに進行を促す音、
アプローチ・ノートとは、半音下又は上から次の音に向かって動く音です。

半音下から
$『道』Blog-bassline2
半音上から
$『道』Blog-bassline1

音譜次のコードに進行したくなるサウンドの事をドミナントと言います。
ドミナント本来の意味は「支配する」っていう意味です。
すなわち次のコードに行く事を「支配する」といったところですね。

通常4度進行する7thコードの事 (G7→CMaj7)
をドミナント・モーションと言いますが、
半音で次の場所に行く場合も「支配する」という意味ではドミナントでしょう。

先程の「不安定」を思い出して下さい。
「ジャズは不安定を使う」
とは正に、「半音」の事です。
ルートの半音隣の音は、大変不安定です。
早く次の行くべき音に行きたいのですね。
その、「不安定」が「安定」したくなる「特性」を利用して、ベースラインは出来ています。

感じをつかむために任意のコードを押さえながら
そのルートの半音上又は下を押さえて(どの高さでも良い)
ルートに解決してみてください。

以上のシステムをコントロールする事ができるようになると非常にアドリブが分かってきます。


音譜それではウォーキング・ベース・ラインの「法則」をご紹介

AN=アプローチノート(上からでも下からでも良い)
R=ルート
その他の音は数字で表す

1.R-AN-R-AN
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2.R-AN-5-AN
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3.R-2-3-AN
『道』Blog

4.R-3-5-AN
『道』Blog


次の解決するべき音=ターゲットノートの前に必ずアプローチノートを入れてあげるだけで、ベースラインはドンドン和声を進行させて行きます。

もちろん、この方法だけでは無く、もっと面白いベースラインはいくらだって考えられます。
自分でも「法則」を作ってみてください。

( ・д・)/--=≡(((卍


ジャズのアドリブを練習する、という行為は、
速弾きを練習するとか、タンギングの練習をする、
などの技を鍛えるといった、肉体的練習はもちろん大事ですが、
アドリブの「耳」を鍛えるのももう一つの大事な事柄です。

「この法則で音を配列するとこのような効果がある!」
ということを耳で覚えていくのが重要です。

サウンド(聞いた感じ)
セオリー(理論)
フィジカル(指使い、肉体的なコントロール)
この3つが一致することが即興演奏をする為に必要な能力と言えるでしょう。

耳、頭、体
この三つをどの様にして鍛えていくか?それが問題。

別々に鍛えるのではなく、
耳が頭を、頭が体を、体が耳を…
三角関係を作るのが理想ですね。

以前、グレートサックスプレーヤーのマーク・ターナーに話を聞く機会があり、
その時に彼の「メトロノームの使い方」の話になり、
膨大な数のエクソサイズを紹介してくださいました。
頭を使ってるな~って思いました…

お互い、
せっかくの脳みそは良い事に使いましょう!


('-'*)(_*)('-'*)(_*)('-'*)(_*)('-'*)(_*)


てな感じでベースに興味を持って聞いてみてください。

下の動画は、ベース神!レイ・ブラウンのクリニックの動画です。
僕の大好きな動画です。

凄いよこれ!!!
ベースラインの感じをつかんでください。













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