『道』Blog

道下和彦=Guitaristのブログです。
音楽ネタ中心に、思いついたら何でも書きます。


テーマ:
この記事は私が音大でやっている授業内容の1部分を
学生の予習、復習の目的でこちらのページに記載しています。
(譜例はクリックすると大きく表示されます)



今回のテーマはちょっとオタク向け?
コード進行はいかにして作られるか・・・?



ちょっとここでプチ脱線を

「相対性理論とコード進行・・・?」

と、言うお話を・・・


相対性理論と言うのはご存知ですか?


相対性理論とは、アインシュタインの例のやつ?です。

相対性理論という理論には
特殊相対性理と一般相対性理論という2つのパートが有るそうです。


『両者はいずれもアルベルト・アインシュタインの創始した理論で、

互いに、

等速運動する座標系の間では物理学の法則が不変な形を保つという原理(相対性原理)と、
光速度不変の原理を仮定したときの物体の運動を記述する。
前者は慣性系についてのみ記述し、
後者は加速運動する系や重力場の効果を含めて一般化した理論である。』

以上Wikiより・・・

これとコード進行には何の関係があるのか?

内容的にはいっさい関係ありません(あしからず)


関係あるのは
「特殊」と「一般」
と、いうところです。

言葉尻からすると
特殊が難しくて、
一般が簡単、

ですよね?

でも、

特殊の方が「簡単」で
一般の方が「難しい」ん、です。

ここが、
相対性理論とコード進行の共通点です。

もっと分かりやすく言うと、
人工的なサウンド、
あるいは機械的、
数学的なコード進行の方が簡単(作りやすく)で、
自然で有機的なコード進行の方が創作するのが難しい…

と言う事です。

一見、不思議な理屈ですよね?

ビルは人間に作れるが山は作れない…
と、いったとこでしょうか?


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


現代的なサウンドを巷では、
「コンテンポラリー」なサウンド、
という言い方をします。

対して昔のサウンド(懐かしの・・・?)
を「トラディショナル」とか「オーソドックス」等という言い方をしますね。

何をもって、両者のサウンドを形容してるのでしょうか?

チックコリアの”スペイン”は
「コンテンポラリー」なのか「オーソドックス」なのか?


それぞれの楽曲のサウンドは演奏の仕方、演奏者のスタイル、
テンポ、フィーリング、など様々な要素で変わります。

たとえば、ウイントン・マルサリスが、100年前の曲をやっても、
それは、ものすごく「現代的」です。
ハービー・ハンコックの枯葉は絶対オーソドックスといえるサウンドではありません。




すなわち、
「コンテンポラリー」「オーソドックス」などという、
サウンドのハイブリッド度を測る、「尺度」等は元々無く、
演奏者のスタイルに対する印象をリスナーが極めて勝手に言ってるだけなのです、

が、

そう言ってしまえば、チャンちゃん!
終わってしまうので、
少し、お勉強になる話もしましょう。


そのポイントは、
「調性」です。


ダイアトニック(調性内)を「オーソドックス」=一般的
ノンダイアトニック(調性外、あるいは転調)「コンテンポラリー」=特殊

といたしましょう!(ここでは)


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


と、いうわけで、

まずは簡単な方、
「特殊なコード進行」の作り方を紹介しましょう。


「トニックシステムを利用したコード進行」

トニックシステムという言葉は正式な言葉かどうか分かりません、が、
僕らミュージシャン仲間で(オタク連中)では、

「ジャイアントステップは3トニックや!」
とか、
「カウントダウンはマイルスのチューンアップを3トニック化したもんや!」
とか、
「26-2はコンファメーションを3トニック化したもんや!」

など・・・
常人に考えも付かない「狭い」範囲の事柄を、にやにやしながら、
話したりするもんです・・・?

3トニック?

トニックとはその曲の調(key)、又は解決するコードのことです。

読んで字の通り3トニックとは、3つの調ということです。

曲の調が3つある?っっってどういう事?

それは、

下の図を見てください。


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言わずと知れた、「5度圏」=サイクルオブ5th(4th)
です。

この図は調と調号などを覚える為に使われます。

そして、各調の音程関係も示しています。
隣同士は5度ずつ(4度ずつ)離れています。


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対角線上にはb5(減5度)の関係にある調があります。

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これを、2トニックといいます。

そして3角関係が・・・

$『道』Blog

3トニックといいます。

上の図ではC,Ab,Eという3つの調がしめされています。
この3つは等しい音程関係にあり(C→Ab=長3度/Ab→E=長3度/E→C=長3度)
それに付随するダイアトニックコード(調内にあるコード)も等しい音程関係に有ります。

例えば・・・

Cに行くドミナントはG7
Abに行くドミナントはEb7
Eに行くドミナントはB7

と言う風に3つのトニックに行く為のドミナントを
あしらったコード進行を調合しますと・・・

[|:C Eb7 |Ab B7 |E G7 :|]

というコード進行が出来ます。

このコード進行は循環コード進行で、延々と繰り返す事が出来ます。
コルトレーンのGiant Stepsはこのシステムで出来ています。

このコード進行を俗に「コルトレーンチェンジ」と言います。

もっとバリエーションを考えてみましょう。

ドミナント7thの前にはⅡマイナーと言うコードが付きます。

Dm7→G7→C
ってな具合に

これを調合しますと・・・

[|:C |Bbm7 Eb7 |Ab |F#m7 B7 |E |Dm7 G7 :|]
てな具合に

ジョン・コルトレーンの"Giant Steps"
のコード進行を見てみましょう。

[|:B D7|G Bb7|Eb |Am7D7|
G Bb7|Eb F#7|B |Fm7Bb7|
Eb |Am7D7|G |C#m7F#7|
B | Fm7Bb7|Eb |C#m7F#7:|]

赤字のコードがトニックです、
すなわち・・・
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このような関係の3トニックになっています。


このようにして、非常にメカニックにロジカルにしてコード進行をを作り、
それをモチーフにして作られた曲と言うのはこの世にたくさんあるのです。

特にコルトレーンのAtlanticレーベル時代は、
彼がこのシステムに「ハマってる」時期で、
彼のアドリブフレーズにもたくさんのコルトレーンチェンジが調合されています。

Giant Steps/John Coltrane

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My Favorite Things/John Coltrane

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Coltrane’s Sound/John Coltrane

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Plays the Blues/John Coltrane

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トニックシステムを使ったコード進行は機械的に、
「簡単に」できて、かつ斬新なサウンドが「お手軽」に作れちゃいます。
この進行をモチーフにして自分のオリジナルを作るのも一つの手ですね。

少し長くなってきましたのでこの続きは次回に・・・

最後に面白い動画を見つけたので貼っておきます。
世の中には暇な(失礼)方がいらっしゃるんですね・・・


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前回の情報反乱社会についての続きです。

今の情報氾濫の状態の中で、勉強をする事の難しさについて、
前回はお話ししました。

「音楽という行為」は
言葉をしゃべるという行為に似たところがあります。

楽器(声)という発声装置で、
その場に応じた音(会話)を出す、
ただそれだけの事です。

ジャズ、ブルース、ロック、ゴスペル等、
インプロヴィゼーションを伴う音楽に於いては、
その場に応じた音を、奏者自ら創造する、という事をします。
それに対して、
クラシックは会話を全て脚本家が書いたお芝居のような物です。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


我々は何故言葉をしゃべれる様になったのでしょうか?
もちろん、上手くしゃべられないとか、よく噛むとか、
声が大きいとか、小さいとか、訛があるとか・・・
いろいろあるけど・・・
一応皆さん言葉を使いこなしてらっしゃる・・・

何故そんな事ができるようになったのか?

それは、「練習」したからです。

「え~そんなんした覚えないけど・・・」

と、おっしゃるかもしれません、が・・・

それは記憶がないのですね。

赤ちゃんの頃、きっとあなた(たち)は、
「まんま、まんま」とか
「おっぱい!」とか
「おしっこ~しっし~」とか

お母さんが繰り返し繰り返しあなたに話しかけ、
それを反復する事によって、あなたは、
「言葉」を「会話」を「知識」を・・・身につけていった、
でしょ?

赤ちゃんの時、ゆっくりと時間をかけ(暇やからね)、人間という種が、
生存の為に必要な道具をである言葉を身につけた。

どなたか、
いや僕は、「最初に文法から入った!」
「関係代名詞からやった!!」
なんていう人はいますか・・・?

ね・・・?
僕たちのやった「最初の学習」は、殆どの皆さんが成功してるんです。

赤ちゃんは、恥ずかしがりません、
といいうか、恥ずかしいというコンセプトが無いんです。
ちゃんとしゃべらなきゃ恥ずかしいって、
引っ込み思案にならないんですね。
(恥ずかしいと思わなければ、人間は何でも出来ます!)

その後、僕たちは成長し・・・
いろんな経験をし、勉強をし、悩み、傷つき・・・
自分という人格を作っていきます・・・

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

我々の住むこの日本という国は、
「恥の文化」と、よく言われますが、
もう少しつっこんで言うと、
「同調圧力を個々が恐れる文化」
っていう言い方も出来るんじゃないかな?って思います。

自分の好きな事をしたいけど、人の目も気にする・・・

ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ

音楽、芸術が好きで、その道を目指す人たちにとって、
もっとも大事な事、それは「好」という気持ちです。

「何偉そうな事言ってんだ!もっと他にも大切なものがある!」
と、おっしゃる方もいるかもしれませんが、
これだけは譲る訳にはいきません。

「好き」という気持ちが全ての源なんです。

ところが、この、好きという気持ちが、先ほど言った、
「同調圧力を個々が恐れる文化」と、相殺関係にあるんですね。

Y(>_<、)Y


芸術家は、自分が何を「好き」なのか、社会に問いかけるのです。
ゴッホもルノアールも、
ベートーベンもショパンも、
ブーレーズも武満も、
ザッパも赤塚不二夫も・・・

自分が何を美しく思い、何が好きなのか?
ものすごい説得力で、我々に問いかけ、
我々はそれにねじ伏せられ、そして魅了される・・・
彼らの「好き力」は半端じゃありません!


先ほどの
「好き」と「同調圧力を個々が恐れる文化」は何故相殺関係にあるのか?
自分の好きな物は別に判ってもらわなくたって好きは好きですよね?
納豆が嫌いな人は、誰がなんて言ったて嫌いです。
食べられないんです。


ところが、
他の人に認められたいとか、
好かれたい、嫌われたくないという気持ちを元々持っていた人が、
自分の「好き」な物を社会に問いかける・・・という芸術をする時、
好きかどうかではなく、
認められるかどうかが、自分の「好き」と混同してしまう、
という事が起きがちなのです。


僕のやってる事は正しいのか?
みんなは僕の事をどう思ってるのだろうか?
他人より優位に立つ為にはこの方法をやったほうがいいのでは?
なんて思ってるうちに、いろんな「情報に翻弄される自分」になっていく・・・
情報を手にいれるのが困難な時代のころはまだ、ましだった。
今、は誠に翻弄されるには便利な世の中になったもんです。

こういった気持ちを何故僕たち日本人は持ってるのか?
それは・・・まあいろいろ理由があるのでしょうが・・・

(*^o^)乂(^-^*)

「給食は残してはいけません!」
って、何でやねん!

(*^o^*)/~

もちろん日本以外の国にも同調圧力はあり、出る杭は打たれる問題はあるでしょう。
でも我が国には、「他からの同調圧力」だけではなく、
「思い込み同調圧力」が我々の心の中にあり、それが、自主規制をしてしまう。
そして、自主規制をしない人たちを嫌い、おそれ、排除する、
「なんで俺が我慢してんのに!おまえも我慢しろ!」
的な心もめばえてしまう・・・

臭い物には蓋をしろ!
長い物には巻かれろ!
なんて言葉は正に名言ですね。


だから、ここで僕が言いたい事は、
「溢れる情報が悪い」のではない、ということです。

僕たちは、もともと「情報過多症候群」にかかりやすい国民なのかも?
そこを理解して、
本当に好きな物を見つめ続け、
好きな物を堂々と社会に問えるような自分を作る。
淡々とそれを出来る人間になりたいな~
と、思う今日この頃であります。
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凄いライブが目白押し!

私、ギター歴35年の道下和彦が敬愛してやまない、
増尾好秋さんとのコラボギグの告知です。


$『道』Blog


増尾さんの魅力に打ちのめされた30年前!
初めて聞いたときは衝撃的でした!

音楽を、しかもジャズを、
こんなに素直に、スイートに、
自分の語り口でしゃべれる日本人がいるなんて!

僕は若い頃、例に漏れずロック少年でした!
ロックの自由さ、熱さ、奔放さ、そして、「素直さ」が大好きでした。
仕事でこれだけジャズをやっていても、
夜は枕元でロックを聴いてます。

若い頃の僕がジャズに抱いていた憧れは、
実は自分のコンプレックスの裏返しだったんです、今思えば・・・。
本当はロックを聴いてるときが楽しいのにね。

そんな僕の目から鱗を3枚くらいはがしてくれたのが増尾好秋だったんです。

「この人、なんか違う・・・」

そう思ったらまずコピーですわ・・・

増尾さんのフレージングは何も特別な事はない(良い意味で)
シンプルイズベストを地でいくような・・・

その頃の僕が一番惹かれたのは、
彼の「音」なんです。

どうやってこの音を出してんだろう?

その頃は弦とかエフェクターとかアンプとか・・・
それが音の秘密だと思っていた僕に、

「タッチ」の重要性を気づかせてくれたのが、

増尾好秋です!

音楽を人の心に届ける為の3つの要素、
上手さ、おもしろさ、強さ
を兼ね備えた希有なギタリストだと僕は思います。


メンバーはカナトリオこと、
Org黒瀬香菜 Gt道下和彦 Ds松山修
協力なリズムでますます増尾サンとバトっちゃいます!
どうぞ皆さんお暇な方は会場へ、
そうじゃない方はツイッターでリツイートを!?

お願いしまっす!



★11月14日(水)@荻窪ルースター
【canatrio with 増尾好秋】CHARGE:3000円
Org黒瀬香菜 Gt道下和彦 Ds松山修 スペシャルゲストGt増尾好秋
ギターの達人、道下和彦と
ニューヨークでの活躍はあまりにも有名な
増尾好秋との強力ツインフロントでビシビシ行きます。
ぜひお席はご予約をどうぞ。
〒167-0051 東京都杉並区荻窪 5-16-15 井上ビル B1
電話:03-5347-7369 FAX:03-5347-7369
メールアドレス:honten@ogikubo-rooster.com


★11月15日(木)@成瀬Crop
【canatrio with 増尾好秋】\3000 学生\2000
Org黒瀬香菜 Gt道下和彦 Ds松山修 スペシャルゲストGt増尾好秋
〒194-0003 東京都町田市小川2-28-13
TEL&FAX 042-799-7551
JR横浜線成瀬駅徒歩約6分 駐車場5台


■11月16日(金)@洗足学園大学
【増尾好秋クリニック】無料
Gt増尾好秋 Gt道下和彦 Ds松山修 Sax中村誠一 Org黒瀬香菜
神奈川県川崎市高津区久本2-3-1 213-8580
044-856-2727


11月17日(土)@学芸大学珈琲美学
昼ライブ スーパー・スリーギター・セッション
増尾好秋 (g) 道下和彦 (g) 小畑和彦 (g)
ニューヨークに渡って41年(渡米したのが'71.6.13、
美学がOpenしたのが7年後の'78.6.13何かご縁を感じてしまいます)
モダンジャズの巨匠ソニー・ロリンズのバンドに通算6年間在籍し
「世界のMASUO」と称された増尾好秋の来日公演です♪
共演者は凄腕ギタリスト道下和彦、小畑和彦と
何となんとギターのみのスーパースリーギターセッションです!
前回いらっしゃれなかったギター大好きの方! 見逃せませんよ!
MC¥3000+ご飲食代
学割¥2000+ご飲食代(要学生証)
Open13:00 1st14:00 / 2nd15:30
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