『道』Blog

道下和彦=Guitaristのブログです。
音楽ネタ中心に、思いついたら何でも書きます。


テーマ:
この記事は私が音大でやっている授業内容の1部分を
学生の予習、復習の目的でこちらのページに記載しています。


How to improvise とはどんなクラスか?

アドリブをどうやってやるのか?
又はアドリブがどうやったら上手くなるのか?
という疑問に答える?というよりも、

アドリブには
こんな考え方が…
こんな練習方が…

「有るよ」

といったようなアドリブに関する情報の「カタログ」
というイメージで授業計画を作りました。

今回はお便りのコーナーです。

いつも何かとお世話になっている、
へっぽこライダーさんからこんな質問を受けました。
あまりにもつぼを押さえたいい質問なので、
ほかの皆さんの参考にもなると思いますので、
ここで引用させていただき、
そしてそれに対してお答えしたいと思います。


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

ワピコさんのこのコーナー
楽しくて、勉強になって大好きです(^_^)v

>ありがとうございます(道下)ラブラブ

ところで、このドミナント・モーションとブルースで、今頃になって、へっ?っと思った事があります。

ジャズのブルースと、いわゆるブルースマンのブルースなのですが、KeyがFの場合、
ジャズだと、例外は除いて、最後は℃7からFに解決しますが、ブルースマンのブルースは、
C7からサブドミナントのB♭7を経由してFにたどり着きますよね。

あれって、何でなんでしょう?どうして、ミシシッピーのデルタ地帯をはじめ、ブルースの
形式ではじめた人達は、ドミナントモーションで
解決しなかったのでしょう?

ひょっとして、解決する場所が違う?次のコーラスの頭が解決場所だったりするのでしょうか?

何十年もやってて、まったく違和感が無かったので、考えもしませんでした(^^ゞ

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

と、いう質問です。
ライダーさんいつもありがとうございます。


この質問の中にある、
ブルースマンのブルースと、
ジャズのブルースの違い、
についてですが・・・


ブルースマンのブルース
||:F7|Bb7|F7|F7|
Bb7|Bb7|F7|F7|
C7|Bb7|F7|F7:||


ジャズのブルース
||:F7|Bb7|F7|F7|
Bb7|Bb7|F7|D7|
Gm7|C7|F7D7|Gm7C7:||


最後の4小節の部分が顕著に違います。

僕も音楽を始めた頃、
「なんでブルースのコード進行は微妙違うんだろう?」
「特に最後の4小節はなんでいろいろあるんだろう?」
など思った物です。

ジャズのブルース進行になれた頃は、
ブルースのブルースはかえってやりにくくなったりしました。

古くからあるトラディショナルミュージックとしてのブルースは、
赤い方のコード進行を使う事が殆どですし、
いまでも、クラプトンやスティービー・レイボーンのような
ポストロックのブルースマン達も赤い方でやりますね。

しかしジョンコルトレーンのPlays the Blues
では思いっきり、普通の?ブルースマンのブルース進行で演奏してますし、

Plays the Blues/John Coltrane

¥850
Amazon.co.jp

マイルスの名盤Kind of Blue
のなかの、Freddie Freeloaderというブルースナンバーも、
ジャズブルースではありません。

Kind of Blue/Miles Davis

¥681
Amazon.co.jp
注)この曲のキャノンボールのソロはおいしすぎて飯何杯でも食えます。

ブルースのコード進行っていったいなんなのでしょうか?


▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲


ブルースと言うのは、
何処から来たのか?
ブルースのコード進行は何時頃から、
「形」ができてきたのか?
その歴史的謎は、なかなか魅力的な話題でありますが、
それはこの本に委ねるとして・・・

(この本はブルースの歴史を解説した本で、なかなか興味深い内容です=今は廃盤)
Nothing but the Blues: The Music and the Musicians/著者不明

¥3,406
Amazon.co.jp

僕はブルースのコード進行と言うのは、
和声ではなくメロディだと思っています。

ルートを「家」だとすると、
4度は「ちょいと離れたご近所さん」
5度は「結構離れた友達の家」

っと言う事です・・・(何のこっちゃ?)

もう少し付け加えると・・・

下記の譜例はブルースのコード進行のルートを、
シングルノートで表したものですが・・・

これを声に出して歌ってみてください。

$『道』Blog


どうですか?
ブルースのコード進行のルート音を単音で歌うだけで、
ブルースの香りがぷーんっと・・・

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ブルースの始まりは「歌」です(おそらくは)
このコード進行の元になった物を歌いだした頃、
おそらく「彼ら」は苦しい毎日の憂さを晴らすため、
やり場の無い気持ちを発散するため、又は押さえる為・・・
又は現実を笑い飛ばして正気を保つため・・・
現在我々がブルースと読んでいる物の「元」になった物を歌っていたのでしょう。

ルートから4度上がってまた戻る
5度上がって再びルートに戻る。

4度上がったときに「憂鬱」が、
5度上がったときに「叫び」が、

なんてね・・・

「倍音」が関係してるのでは?
と言う話を聞いた事もありますが・・・

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「彼ら」がなぜこの音程にサムシングを感じたのかは、
定かではありません。
しかしこの音程を歌ってると僕の DNAの中にある一つ(か2つ)の
鎖が揺れる事は間違いありません。

しかしここで大事な事は、もともと歌の節であった物が、
伴奏化(和声化)していったのではないのか?
ということです。

歌の上に歌を重ねる。
レイヤー(対位法)ですね・・・。

上に乗せる歌にはもう2音加わります。

$『道』Blog


音階が生まれました・・・

ペンタトニックの登場です。


そして歌の中にも革新的な音が生まれました。

$『道』Blog


Blue Note(BN)の誕生です。


b5の音が加わったことにより、
メロディの中に半音の不協和な濁りを加えられるようになり、
それがブルースやゴスペルなどのシンガーが多用する、
「コブシ」に発展していきます。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

少し話はそれますが、
実は僕は、「コブシ」こそが現在の「アドリブ」の元では?
と思っています。

コブシはメロディに対して装飾を施す意味で使われます。
コードに対しての関連性は無視します。
(時と場合によってはコードとの互換を考えますが)

演歌にもあるコブシは、
なんか、出来るとカッコいい!物だった。

そして腕自慢(歌自慢)の物達が、
コブシ対決(拳対決ではありません)
などを繰り広げ、
やんや、やんやの大騒ぎ!!
を繰り広げてたのかも。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ブルースは元から和声があった音楽だとは思えません。
楽器すらも無かったのかも・・・

しかし、「彼ら」が歌った4度と5度の音程が生み出すエネルギーが、
現在のブルースの全ての源になっているのでは?


ブルースを感覚的に身につけてもらう為に、
僕はたまに学生達に4度と5度のレッスンをします。

学生がルート、4度、5度を歌い、僕がその上でペンタトニックを歌う。
又はその逆・・・

みなさんもやってみてください。
コットンの香りがぷーんと(してくるかな?)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

いやはや、ライダーさんの質問から遠くはなれてしまいました(;^_^A

結論は、
ブルースマンのブルースのコード進行は「メロディ」であるということ・・・

そしてメロディとメロディのレイヤー(対位法)が和声を生み出し、

そしてジャズのブルースのコード進行は、西洋和声のテクニックを使って、

「対位法」のブルースを本当の「和声音楽」として作り替えた。

これはクラシック音楽で起こってきた、
モード→対位法→和声音楽
という道のりを、
ブルースも歩んでいった・・・と、いうことに・・・


と、言う事でしょうか。

注)
今回の記事はあくまでもブルースを考えるときの、
僕の個人的な考えを述べさせていただきました。
科学的な裏付けは何もありませんので、あしからず。

ご清聴、誠にありがとうございました。



僕の好きなブルース音源はって置きます。








僕はクラプトンのこの曲は
このアルバムの演奏が一番好きなのですが、
Ec Was Here/Eric Clapton


落ちてなかったので(;^_^A
映像付きで・・・







最後に、本当の「天才」を紹介しましょう。

彼のブルースは、フィーリング的にはデルタブルースそのものですが、
「楽曲」的に見た場合、
遥か彼方の未来を見据えたかのような、
和声感覚を持っています。

もちろんこの頃(1937)はスイングジャズもありましたし、
チャーリークリスチャンやジャンゴラインハルトもいました。

しかしそういう先進的なジャズミュージシャン達にも、
勝るとも劣らないハーモニー感覚と、
圧倒的オリジナリティ溢れるギタースタイル・・・

正に悪魔に魂を売ったのでしょうね。




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いつもブログを見ていただいてありがとうございます。
何人かの方からスケジュールが見られないとのご指摘を受けました。

いちおう更新はしてるのですが・・・

タイトルの『道』Blogの下の
道下和彦演奏会スケジュールという所を
クリックしていただければ見られます
(一応、私のパソコンでは見られます)

一応上にもリンク貼って置きました。


下のはそこからの5月分のコピペです。
これからも何卒よろしくお願いします。

(アップルがカレンダーについて何か変更したのかなあ?)


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
Monday, May 9, 18:00

洗足セッション6時スタート7時半終わり

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
Wednesday, May 11, 20:00

 ~ Pure Moon Jazz Live 2011 ~
  『つづらのあつしトリオ with Chia♪』

  ♪場所 : JAZZ ぴあにしも (川崎市...

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
Thursday, May 12, 20:00
立川ジェシージェームス
〒190-0012
東京都 立川市 曙町2-11-7 
立川リージェントビルB1F
042-525-7188
【OPEN】  18:00
【CLOSE】  0:00
道下 和彦(g)黒瀬 香菜(org)吉田 沙良(vo)松山 修(ds)       
¥2800 (¥2300)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
Friday, May 13, 20:00

『~ Pure Moon Jazz Live 2011 ~
  『大垣 Jazz 2011 Chia with つづらのあつしトリオ♪』

  ☆後援:大垣Liveストリート実行委員会☆

  ♪場所 : CAFEパピリオ (大垣市)
        大垣市高屋町3ー28  Tel:0584ー75ー3939
  ♪時間 : 18:00 open / 18:50~19:30 19:50~20:30 (2set入替なし)
  ♪ミュージックチャージ : ¥3,500  (1ドリンク込)

  ('-'*)♪ つづらのあつし(B,T,A,S.Sax)
        道下和彦(Guitar)
        木全希巨人(Bass) 
        Chia(Vocal)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
5月14日(土)昼の部

  ~ Pure Moon Jazz Live 2011 ~
  『Chia with つづらのあつしトリオ』

  ☆ランチタイムにお届けするライブです☆

  ♪場所 : DOXY (名古屋市)
        名古屋市中区栄4丁目5-22はとビルB1F TEL:(052) 242-1227
  ♪時間 : 12:00 open / 12:45~14:00 (1set)
  ♪ミュージックチャージ : 前売り¥2,800 / 当日¥3,200

  ('-'*)♪ つづらのあつし(B,T,A,S.Sax)
        道下和彦(Guitar)
        木全希巨人(Bass) 
        Chia(Vocal)


5月14日(土)夜の部

  ~ Pure Moon Jazz Live 2011 ~
  『Chia with つづらのあつしカルテット』

  ♪場所 : Live The Palette (多治見市)
        岐阜県多治見市平井町1-23-3 TEL:(0572)24-1924
  ♪時間 : 19:00 open / 20:00~22:00 (2Set入替なし)
  ♪ミュージックチャージ : ¥3,500

  ('-'*)♪ つづらのあつし(B,T,A,S.Sax)
        道下和彦(Guitar)
        木全希巨人(Bass) 
        山田純平(Drums) 
        Chia(Vocal)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
Monday, May 16, 18:00

洗足セッション6時スタート7時半終わり

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
Thursday, May 19, 19:00

八王子 ザ・ガリバー
〒192-0081
東京都八王子市横山町7-6 東亜第7ビル1F
042-646-4953
042-646-3308
「ガリバー・チャリティー・ミュージック・ライブ・フェスティバル」
中村誠一バンド
かず・ミッチー道下(gt)ツッチー・土田(Or...

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
Saturday, May 21, 20:00

出口優日川崎マーズ

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
Monday, May 23, 18:00

洗足セッション6時スタート7時半終わり

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
Thursday, May 26, 20:00

石橋和子池尻大橋チャド

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
Monday, May 30, 18:00

洗足セッション6時スタート7時半終わり



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