代表戦 テレ朝中継権独占の弊害 | ちょっと考えてみました。何をって?いろいろですよ。

代表戦 テレ朝中継権独占の弊害

W杯予選の大一番オーストラリア戦を控えている割にはメディアの扱いは意外に小さい。

監督の地味さもあるが、その大きな要因として、テレ朝の一社独占放送があるように思う。

代表戦が盛上がりを欠くのも、テレ朝が独占したため、他局が煽りづらくなったのがあるだろう。現状では、代表を扱てっもテレ朝の番宣をするようなもので、他局を利する結果としかならない。

その結果、大事な一戦を控えているにも関わらず、スポーツニュースはプロ野球のキャンプ情報、誰々が地鶏焼きに挑戦した、等の情報で埋め尽くされることになる。

以前は、協会が電通経由で契約して、放送できる局に適材適所で割り振ってたため、各局とも日本代表の直前情報を積極的につたえてきた。

事情が一変したのは、2001年にテレ朝が従来の慣行を破ってだまし討ち的に、協会と電通の頭越しでAFC主催試合の放映権を独占的に契約してからだ。

それで、当のテレ朝が代表戦を積極的にプロモートしているかといえば、そうも言えないところが歯痒い。看板番組である報道ステーションでも、前日にようやくアリバイ的な特集を組んだのみで、この日の放送を見なかった人は明日予選が行われることすら知らないのではないかと心配になるほどだ。その特集も他の番組の使いまわしのVTRが主体で、古館キャスターの引きつった作り笑いが独自のテイストを付け加えている程度だ。

ただ、代表戦は放送するだけまだましかもしれない。一緒に放映権を獲得したACLに至っては、ほとんど放送しない上に、スポーツコーナーでの扱いも申し訳程度だ。CWCを放映する日テレから放映権を譲ってくれるよう打診があったとも聞くが、飼い殺しの状態が依然続いている。

日本サッカー協会もこういった状況に問題意識をもち、改善のための努力をするべきではないだろうか?

放映権の飼い殺しも、チケット買い占めと同じように迷惑防止条例で禁止して欲しいものだ。