少し前に中国の企業家が一風変わった宴会を催した。白いプレートにしゃもじで4種類の白いご飯をよそっただけで、おかずはない。出席者は目隠ししてごはんを食べ、国産の炊飯器で炊いたご飯がどれか当てるという趣向だ。「人民日報」海外版が伝えた。

「微信」(WeChat)の朋友圏(モーメンツ)で伝えられた宴会の様子から、供給側の改革が牽引する中、中国企業が革新を通じて製造業のモデル転換とバージョンアップをはかろうと努力する様子がわかる。

中国は製造大国だ。数十年間に及ぶ発展の時期を経て、2010年に世界一の製造大国となった。だが製造大国から製造強国への道のりでは、まだ長い距離を歩かなくてはならない。中国の製造業が直面する問題は実にたくさんあり、産業は規模こそ大きいが強くはないこと、自主革新能力が不足していること、水準の低い重複した建設が行われていることなどがある。これらはみな中国が製造強国を建設する上で大きな問題となっている。

製造業の問題で、市場の面から最も直感的にわかる事例は、なんといっても中国人の海外通販ブームだ。これは中国製造業の泣き所をはっきりと示している。消費ニーズはあるが、それに対応できないという弱点だ。長期的にみて、モデル転換とバージョンアップは中国製造業が競争力を向上させ、産業の空洞化を防ぐために必ず通らなければならない道だ。中国は製造業のモデル転換・バージョンアップを加速させることで、今後長期にわたり世界規模で競争上の優位性を保つ必要がある。

それでは中国製造業はどのようにモデル転換とバージョンアップを遂げればよいか。供給側改革が新たな発展の構想を切り開いている。革新を通じて、伝統的製造業のバージョンアップとモデルチェンジをはかる、また新しい技術、製品、サービスで需要を迎え入れ、需要を牽引し、需要を生み出すという構想だ。

企業家からみれば、供給側改革は単なる生産能力の淘汰ではなく、製造業のモデル転換・バージョンアップにおける課題であり、またチャンスでもある。中国の企業はチャンスをつかまえ、距離を冷静に測り、着実に堅実に賢明に追いつき追い越す努力をし、技術革新を通じて、消費者のニーズをつかまえ、製品の質を向上させなければ、供給側構造改革の突破口にしっかりと立ち、飛躍することができない。

管理についていえば、供給側改革は政府の全体計画や専門化された管理に新たな要求を突きつけてもいる。経済体制にある一連の不完全な部分について、一連の過剰な生産能力と経済構造の問題について、これまでのやり方で解決を試みれば、効果はますますおぼつかなくなる。こうした状況の下、供給側改革の要求に対応し、構想を転換し、コンロトールと管理の革新を強化し、製造業のモデル転換・バージョンアップのために良好な外部環境を生み出す必要がある。

実際、供給側改革を通じて中国製造業を徐々に先端へと導くのは、国が提唱したことだ。昨年末、中央経済政策会議は今後の改革の重点を「供給側の構造改革」に定めた。

こうした情勢の中、中国製造業は供給側改革の要求を踏まえ、革新を通じて、換骨奪胎式に「3去1降1補」(過剰な生産能力の淘汰と在庫消化と脱レバレッジ、コスト引き下げ、弱い部分のてこ入れ)を実施しなければ、各分野において一連の競争力を備えた中国製造業の有名ブランドを全面的にうち出し、中国経済の背骨を強くすることはできない。こうして初めて、世界が将来、中国製造業の競争力について語る時、高速鉄道や原子力発電といった国の代表的な製品だけでなく、炊飯器や便座、フライパン、コンセントといった生活に必要な商品にも言及するようになる。中国が製造強国になり、人の「心を動かす」製品を作り出すようにならなければ、外国人が中国にやって来て「爆買い」する日は永遠に来ない。