1987年製作のサスペンス・アクション「サイゴン」を鑑賞しました。



1968年、ベトナム戦争下のサイゴンで売春婦が射殺される事件が発生、アメリカ陸軍犯罪調査隊のバックとオルバニーが捜査を担当する事に。



アメリカ軍の将校クラブに出入りしていた売春婦が次々と殺されている事から、バックとオルバニーは最前線にいるフラワーズに聞き込みに向う。



ベトナム戦争中のサイゴンを舞台に連続売春婦殺人事件を追う捜査官の活躍を描いたサスペンス・アクション映画です。



アメリカ軍に反発するベトナム警察や住民との対立、戦争によりカオスと化したサイゴンの雰囲気が緊張感を高め、、



死と隣り合わせの最前線での聞き込みや戦争によって狂人となった軍人などベトナム戦争の狂気も良く描けています。



サスペンスとしては微妙ですが、蒸し暑いサイゴンのベトベトする空気感も感じられる映像はめちゃくちゃ見応えがあり、、



捜査に協力する尼のニコルに恋愛感情を抱くバックのロマンスもイチャイチャする事なく作品に清涼感を与えています。



犯人を走って追いかける市街地での追跡劇やマシンガン乱射の銃撃戦に爆破などアクションシーンも迫力がある隠れた傑作です。



バックに「プラトーン」のウィレム・デフォー、オルバニーに「シカゴコネクション夢見て走れ」のグレゴリー・ハインズが扮し、、



上司ディックスに「レモ/第1の挑戦」のフレッド・ウォード、ブチ切れた軍人アームストロングにスコット・グレンとキャストも素晴らしいです。



「殺しの季節」や「ラスト・オブ・モヒカン」など脚本家として活躍するクリストファー・クロウの劇場用映画初監督作品です。