2012/11/10 11:40 (2012/11/10 13:24更新)

 【北京=共同】今月25日に北京で開催される北京国際マラソンに日本国籍の選手が登録できなくなっていることが10日分かった。理由は不明だが、日本政府による沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)国有化に反発している中国当局の対抗措置の可能性がある。

 同マラソンは、公式ホームページから登録する形式になっているが、国籍を選ぶ欄から「日本」が削除された。組織委員会関係者は登録しようとした日本のランナーに「日本国籍の選手は申し込み資格がない」との考えを伝えたという。

 昨年は日本企業も協賛していたが、今年はホームページ上に日本企業名がなく、協賛がなくなった可能性もある。

 登録は8日に開始され、9日正午現在で2万6千人以上が申し込んでいる。

 中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」には10日、日本国籍のランナー排除について「(中国は)国際社会で大恥をかいた」「対日外交をさらに混乱させるようなことをするな」といった批判のほか、「撮影機材は全て日本製なのだから(マラソンの)生中継もやめろ」との皮肉も書き込まれた。

 北京マラソンは1981年以来、毎年秋に開催されている。第5回の85年には双子の宗茂、猛両選手が1、2位独占で入賞した。