移植ネット一問一答
共同通信社 6月15日(金) 配信


 厚生労働省で14日に記者会見した芦刈淳太郎(あしかり・じゅんたろう)・日本臓器移植ネットワーク医療本部長との一問一答の要旨は次の通り。

 ―6歳未満で初の脳死判定となった。

 「ご家族の悲痛な気持ちを考えると言葉もないが、尊い決断に深く敬意を表する。移植を待つ人々に一筋の光となる」

 ―家族が臓器提供を申し出た理由は。

 「自分たちも提供したいと話していたので、日ごろからそういう思いがあったのではないか。両親と親族8人の総意として決断した」

 ―男児に拒否する意思がないとどう確認したか。

 「家族の話、健康保険証の記載、インターネットの拒否登録がないことで確認した」

 ―虐待の有無の確認は。

 「ネットワークとしては手続きが適正にされていると確認した。病院から警察、児童相談所に相談し、虐待や事件性がないと確認した」

 ―低酸素性脳症の原因は事故ではないのか。

 「詳細は控える。警察の検視はあった」

 ―両親に迷いは。

 「2人のベテランコーディネーターが時間をかけて説明し、両親それぞれの言葉で十分に意思を確認した。その後も意思の変化や疑問点がないか慎重に確認した」