一般医療ニュース
2011年4月28日 提供:共同通信社

 環境省は27日、東日本大震災で倒壊したビルや家屋などから大気中に飛散する恐れがあるアスベスト(石綿)について、宮城、福島、茨城3県のがれき仮置き場など計15カ所で大気中濃度をサンプル調査した結果、全地点で通常の大気とほぼ変わらなかったと発表した。

 同省は、5月末にもほかの被災地を含めた本格調査に乗り出す方針。今回の調査では木くずや砂ぼこり、乾いた汚泥など石綿以外の粉じんの飛散が確認されたことから、がれき撤去などの作業時にはマスクを着用するよう呼び掛けている。

 サンプル調査は家屋の倒壊現場やがれき仮置き場、避難所周辺などで実施。濃度はすべての調査地点で、大気1リットル当たり石綿繊維1本以下にとどまった。通常の大気中では0-1本とされる。

 環境省は近く、厚生労働省と合同で専門家による検討委員会を設置。今回の結果を踏まえた本格調査の方法や、現場でがれき撤去作業に当たる人の健康被害防止などについて意見を求める。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/04/28/135943/?portalId=mailmag&mm=MD110428_XXX&scd=0000336193


※この事案は、宮城県ご行幸時の際、陛下からのお言葉でも懸念されておりました。