新選組 | 昭和を懐古する部屋(パニック障害と共に歩むじじぃの話)

前回は,小学生時の読書により,“秀吉”の実像を誤解していた話をしましたが,今回は似たような話で“新選組”についてです.言わずと知れた幕末の主役であり,一時の“新選組ブーム”は落ち着いたように感じますが,その人気は高止まり,といったところでしょうか.なんてったって,土方歳三のあの写真がかっこイイ!っていうか,かっこ良すぎる,出来すぎ(そぉ思いませんか皆さん)!

 

たぶん,最も有名な写真↓

 

そして,土方歳三役と言えばこの人↓

白虎隊の近藤正臣さん,かっこイイー

 

そして,昭和おやじが初めて新選組を知ったのは,テレビドラマ“鞍馬天狗”です.数限りなく製作されておりますが,昭和おやじが見たのは,1969年の“高橋秀樹”版です.小学2年生だったんだなぁ,ハッキリと記憶しています!Wikipediaによると,杉作役は“坂東八十助”だったらしい.これは,まったく記憶にございません.しかし,高橋英樹さんはいつまでも若いね!

 

ドラマの内容で記憶に残っていることは,下記の3点です.

〇薩長の志士達が善玉(ふざけるなと言いたい)

〇新選組は悪者で,その主役は土方ではなく近藤勇

〇薩長の志士がピンチになると鞍馬天狗が馬に乗って登場

 

こーやって懐古すると,時代を感じますなぁ.薩長が善で,新選組は悪ですよ.悪が言い過ぎなら,敵役ですね.また,新選組の主役は土方歳三ではなく近藤勇だったんですねぇ.今ではすっかり逆転です.そのうちに,また逆転することがあるのかな.歴史って摩訶不思議!

 

そして,今日主張したいのは3点目,“志士がピンチになると鞍馬天狗が馬に乗って登場”ですよ.それも,ピーヒャラピーヒャラという音楽に乗ってですよ.この記憶が強烈で,後々苦しめられることになるのです(ちょっと大袈裟かな).

 

幕末・明治維新と言えば“近代の夜明け”ですよ.そこが,どーしてもテレビでインプットされた鞍馬天狗と結びつかなかった.だって,頭巾を被って,杉作を従えて,馬に乗って登場ですよ.とても近代の話だとは思えず,戦国時代とは言いませんが江戸時代中期以前の話で,しかもfictionだと勝手に解釈していました.

 

そんなふーに小学生の頭に一度インプットされたら,もー修正することは難しいのです.中学の歴史授業で,どーにも時代背景がイメージ化できなかった.“新選組って明治維新関連だったんだ”っていうか“実在の組織だったんだ”っていうか“なんで悪役扱いだったの?”ってな感じで,どーにも感情移入ができず,頭に入ってこなかった.ついでに,“なんで薩長が善玉なの?”ってことです.大正時代の作品だから,まぁ,しょーがないか!

 

自分の出来の悪さをテレビのせいにするようで気が引けますが,小学生にとって,それほどテレビの影響は大きいのです.子を持つ親御さんたち,ホントテレビ番組にはご用心