サスなんて さわる必要はない 2巻

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前回、馬に乗ってみてください、と書きましたが

 

一応 理由を言っときますと

 

生き物でバイクに一番近い乗り物が

 

馬だと思ったからです。

 

決して「鉄馬」とかのシャレでは、ありません。

 

別に僕は、乗馬を嗜んでいるわけではなく

 

「体験乗馬」で初めて馬に乗りました。

 

もう20年以上も前の話です

 

乗るといっても 

 

インストラクターさんの指導のもと

 

お馬さんをパカパカと歩かせるだけです。

 

これが また超がつくほど難しい

 

鞍に座っているようで座っていない

 

膝のクッションを利用して

 

馬のリズムに合わす。

 

決して馬のリズムを邪魔しないように・・・

 

その動きがシンクロすると

 

馬もストレスなく歩け 乗り手もその一定のリズムで

 

気持ちよく乗れる。

 

詳しくは、わかりませんが

 

こんな感じでした。

 

この中で一番大事な事ってわかりますか、

 

乗り物に乗り手が合わすということです

 

バイク乗りには、一番苦手な事なんじゃないでしょうか。

 

なんせ 普段は、物言わぬ鉄の塊に

 

自分の欲求のみを一方的に押し付けているのですから。

 

もうひとつ、 何故「馬」なのか いいましょうか

 

日本で お金出せば とりあえず

 

乗せてもらえる動物は、「馬」なのと、

 

「馬」が生き物だからです

 

馬は、決して乗り手に媚びて歩かないし

 

走りもしません。

 

嫌なものは、嫌なんです

 

乗り手が合わせてくれないと駄目なんです。

 

そこがバイクとの一番の違い

 

競馬で鞍にどっかりと座ってるジョッキーなんて

 

いませんよね。

 

ジョッキーの仕事は、いかに馬を気持ちよく

 

走らせるかじゃないでしょうか。

 

むしろ 馬の動きの先を読んで

 

馬の負担にならないよう

 

空気のように軽く

 

行先や駆け引きだけをコントロールする存在。

 

体重とかじゃなくて

 

馬からしたら 乗り手の動きが=重さなんでしょうね。

 

これは、バイクでも 同じような事が言えます

 

路面を読み

 

先にギャップやうねりがあるのであれば

 

少し腰を浮かし 膝のクッションを使うだけで

 

サスペンションは、充分な動きをしてくれます。

 

これは、乗り手がサスペンションの動きを

 

邪魔しない事によって

 

ストローク(伸縮)を充分に生かせているからです。

 

バネは、動いてなんぼです

 

そのバネの動きを一番 邪魔しているのが

 

我々 「乗り手」だということです。

 

自分がサスペンションにとって

 

負担でしかない存在だと解れば

 

対処のしようがあります。

 

ただ 我々 乗り手にも 必要な役割があります

 

それは「重石」としての役割。

 

乗り手がいなければ バネは、伸び切った状態です

 

それを 沈めてやるのが我々の役割。

 

バイクは、サスペンションが伸びて、沈んで

 

初めて 様々な動きが可能となります。

 

身体をフルに使って 強弱をコントロールし

 

押して欲しい時、抜いて欲しい時

 

過ぎず、足りず

 

バイクが必要とした 動きだけをする。

 

この複雑な動作の前に

 

素人のする サスペンションの変更など

 

入り込む隙など あるわけがないと言う訳です。

 

ちなみに 素人だけでなく プロでも無理かな、

 

セッティングと言うのは

 

先に書いた バイクを操る事に長けた人物に対して

 

プロのサスペンションエンジニアが施す術であり

 

我々 一般ライダーは、

 

一心不乱にバイクの邪魔をしない乗り方を

 

会得することに邁進すれば良いのです。

 

ちなみに

 

レースが開催されるサーキットでよくある事なんですが

 

「セット(サスペンションセッティングの略語と思われる)が

 

出なくてタイムが縮まらない」という人が多くいます。

 

この人達は、

 

もう速くなる事は、ないでしょう。

 

自分の技術向上を放棄して

 

全て物のせいにしているのですから。

 

仮に誰かがバッチリ セッティングを

 

その人に合わせたとしましょう。

 

速く走れると思いますか?

 

答えは、Noです。

 

何故なら バイクを操れないライダーに

 

バイクのレベルを下げただけですから。

 

優れた指導者と言うのは、

 

指導すべき者に 決してそのような事を

 

させませんよ。

 

良いタイムが出ると

 

「セットが出た」と結果論をセッティングに

 

繋げる人がいますが

 

これは、もう論外です。

 

セッティングというものは、偶然「出る」もんじゃない

 

理論的に必要な施術をして「出す」もんだ。

 

物に大きく依存する趣味、スポーツだからこそ

 

その物の扱いを深く理解する必要があります。

 

それは、構造とかじゃないし

 

頭で理解するものでもない

 

まずは、本当の意味で

 

バイクと対等にいるということです。

 

対等であるならば

 

自分の技術を棚に上げて

 

バイクに責任を押し付けるわけがないのですから。

 

 

適当につづく