昨日の続きです。

自分が付けているお面、持っている道具、付けている衣装、周りでサポートしている人たち、立っている舞台などの意味が分からないことは、人生で言うならば自分とは何なのか、出会っている相手が何なのか、なぜその行動をしているのか、この世界が何なのかの意味が分からないことと私には重って見えました


私たちは自分、相手、言葉、行動、道具、設備などたくさんのものに出会って生活していますが、その中でお金を稼ぐために家族を養うために働いているとか、好きだから結婚するとかいう意味づけ価値づけもありますが、そもそもなぜ何のために自分や相手が存在して、言葉を投げているのか、行動しているのか、道具を使うのか、この環境があるのかなど、なかなか考えるきっかけすらありません。



日本が生んだ天才数学者の岡潔さん(1901~1978)がこんな言葉を残しています。

「人はいろいろずいぶんいろんなことを知っているようにみえますが、今の人間には、たいていのことは肯定する力も否定する力もないのです。一番知りたいことを、人は何も知らないのです。自分とは何かという問題が、決して分かっていません。時間とは何のかという問題も、これまた決して分からない」

それらが明確に整理できたときに、深みのある人生が楽しめると思いました。

川名哲人