透明水彩画が不透明水彩画になるのは失敗か | 大阪 泉州発!水彩画 工作を楽しむ方法

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泉佐野市で透明水彩画教室 児童美術教室開講。

 ミモザ交響詩     B1(728 mm × 1030 mm)

 

この絵は教室展に出すために描きました。

構想5年、制作時間5カ月です。

5年ほど前(もっと前か?)に撮った写真を元に

描きましたので構想5年です。

ミモザを描いていると、腱鞘炎になるのです。

そのため一日一時間までが限度ですので

5カ月というのはウソでしょうか(笑)

 

透明水彩のつもりだったのですが、

途中で失敗して背景にも白を多用しました。

そうなんです。

これは世紀の大失敗作なのです。

 

歴史を追うとこんな感じです。

 

 

このあたりから絵作りに入ります。

色々と遊んでみたくなるんですね。

で、

このあたりから失敗に気づきます。

右側中央の花のかたまりが主役のはずが、

中央上の花にばかり目がいくのです。

やはり右側のバックを明るくした方がよかったことに

気が付きます。

でもそれを直すには、

一からやり直さないといけませんので

あきらめて・・・。

 

左右のバックのバランスが悪い。

つながっていない。

これは修正できるかもしれません。

バックを消すためには紙を洗うか、

白を使うかです。

 

ここで決断を迫られます。

透明水彩から不透明に移行させるかどうかの

決断です。

成功の確率は低く、

ヘタをすると絵をつぶしてしまいます。

でもここでやめるということは、

ここで廃棄が確定します。

ダメ元で進むという選択しかありません。

 

小学生が失敗したものを

白で塗り隠そう(無駄なことです)とするように、

白で流れを作りました。

私はこの段階の絵を気にいり、

ここでやめてもいいかなと思ったくらいです。

 

 

迷いながらも

それからはこつこつと油絵を描くように

進めていきました。

絵がどんどんにごっていきました。

にごっていくということは、

不透明になるということで、

透明水彩技法からすると、

悪い意味ですが、

不透明ではふつうのことです。

つまりこの絵は不透明水彩画に

完全に移行したわけです。

(ということは、

一言でいうと、全部塗ってちゃんと描かないといけません。

メチャクチャ時間がかかります)

 

毎日描いた段階の絵を写真に撮って、

デスクトップにならべて四六時中見ていました。

この絵は横が1m以上あるパネル張りの絵ですが、

写真に撮れば、

狭い部屋でも5m離れて見るような観察ができます。

視線誘導が丸わかりです。

 

ここでまた問題。

最近では全部スマホで撮影するようになりました。

するとですね。

スマホはきれいに見えるように

勝手にアレンジしてしまうようで、

実際よりエッジがくっきりしたり、

色も鮮やかに写るのです。

それも困りました。

 

結局力不足で、主役が定まらないまま、

デッドラインを迎えてしまい、

注文した額を取りに行く日に筆をおきました。

 

へんなサイズを使ったため、

額は特注。お値段も特別・・。

 

この絵も教室展に出しますので、

お近くにお越しの方はぶらりお立ち寄りくださいね。

写真の色とはまるで違いますよ。

 

 

 

 

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