どうも和久井です。
昨日、最遊記歌劇伝、全部の稽古を終えに終えまして。
三週間前にハッピースペルの本番を終えてから、嘘みたくエキサイティングな今日までの三週間。
つまさきから頭髪のキューティクルの奥の奥までほとんど無呼吸状態でオアシスに浸りきりました。まだまだ水面から顔を出す気はありません。
もっともっと深く深く、手と足をジタバタ動かし続けて、例え汚い泳ぎ方でも、この作品の水の底まで辿り着けるように2月9日の千秋楽までもがき続けます故。よろしくお願いします。
全部の稽古を終えても、今だに稽古中にいただいた嬉しき言葉と悔しき言葉がハーフ&ハーフな具合でグルングルン頭の中を駆け巡っています。
それはどの作品でもそうですが、この作品をやるにあたってこんなにも具体的にもらった言葉が一字一句欠けることなく具体的に頭の中に居座り続けるっていうのもものすごくてですね。
最遊記歌劇伝は、異聞からの参加ですが、
今再びこんなに歴史ある作品とキャストの皆様の中に頭っから突っ込んで参加させてもらえる喜びと、この作品のこの役を演じさせていただけることの有り難みとか苦難とか。異聞とは似ても似つかないまるで違う感覚です。
色んなスペシャルな重みと覚悟ををしっかり背中に背負いながら、2月2日の初日を迎えたいと思っています。
台本と原作を読んだ時点でも泣いて、稽古では字面だけでは想像もつかない演出ばかりがつきだして全員でそれを成立させる難しさに一喜一憂して。
僕が稽古に合流してまだ3日目くらいのとき、曲の返し稽古になった時、悟空役のソロパートになったとき
鯛造さんが急にお腹を抱えて倒れこみ、
「胃が痛い!」と叫び散らかし悶絶し、
「早く救急箱持ってきて!」とキャストみんなが駆け寄り、
僕はまだ合流して間も無く、全てのことにテンパり散らかしていたので、突然起きた出来事に背筋が凍りつきました。
「背筋が凍りつく、みたいな表現。実際そんなこと無くね???」とか思ってるたちだったので、その時人生で初めて、背筋凍りつく、って表現を本格的に体感じました。マジであるじゃんね。
「マジで、、終わった、、、」と本気で思い、救急箱を持ってくることも近寄ることすらできずに全身から大冷や汗を大量にかくことしかできず、全く体も動かなくなってました。ただのでくのぼうでした。
すると救急箱をもってきたかとおもえば、
それは誕生日ケーキであり、
「胃が痛い!」は「祝いたい!」へと言葉が変わり、
僕のサプライズバースデーをしていただいたのは忘れませんよ。
僕役者を始めて、これまで稽古場でサプライズをしてもらったことなかったんですよ。しかも途中合流だった自分は誕生日とかどうでもよくなるくらいに稽古に全ての集中をよせていたので。
ちょっともう初めてにしては、トラウマになるくらいに恐ろしすぎて対応しきれませんよ。勘弁してください。
ケーキでてきてもまだ「お腹痛いのは、マジなんですよね、、?」とかサプライズとて数日尾を引いてたまりませんでした。
信じられないくらい怒涛な稽古の日々だったんですが本当に色濃い思い出ばかりです。
脚本演出家の三浦香さんは今回で3回目になりますが、個人的に「原作がある舞台」は香さんが演出する作品しか知りません。3つとも全て。
どの作品でもいつだって、その作品を舞台表現として上演する意味とかそのキャラクターを生身の人間が演じる意義を教えてくださります。
自らに投げかけられる言葉には、この先一生忘れらねぇだろうなと思う言葉ばっかりが脳内の一番目立つ場所にあぐらかいて居座り続けてます。
あと3日で始まる最遊記歌劇伝Oasis。
絶対に良きものにします。よろしくお願いします。