病院が決まってからも、妻はまだ他の病院にあちこち行っていました。
手術の日まで決まったのだから、もうアレコレしなくてもいいのにとたしなめると
「ギリギリになって気が変わる患者さんもいるって聞いたのよ。もしかしたら、決まった病院よりも私の希望通りの手術をしてくれるところがあるかもしれないし」
決まった病院の先生に悪いと思いつつ、妻はとにかく迷う性格なので、何を言っても聞きません。
がん患者の会の元患者さんにも
「*件しか病院回ってないの?最低**件は行かないとダメよ!」
と言われたとかで・・・。
選ばなかった選択肢について、うにょうにょ考えても仕方がないと思うのですが。
しかし、女性にとっておっぱいを失うというのは、時として冷静な判断力も失わせてしまうものなのでしょう。
勤務先のスタッフに愚痴をこぼしたところ
「先生だって、キンタマを取られるのはイヤでしょ?」
と言われて、それは確かに・・・と納得がいったのでした。
私のコートを着る妻。身長151センチと小柄なため、てるてる坊主のように。