６時半の目覚ましが鳴った。
昨夜、１時過ぎに床に入ったにも関わらず、頭はスッキリしていた。
そうだ、京都に行こう！
出かける用意をして家を出た。
名古屋発の高速バスは7時１０分だ。
間に合う訳がない。
次は7時４０分だ。
と、ここで、ふとあることが頭をよぎった。
今日は土曜日だ。
こんな日に、この時季に、しかも天気が良くなる日に、高速バスなんぞで出掛けたら、渋滞に巻き込まれること、間違いなしだ。
よし、在来線で行こう。
電車は７時３２分に米原行きがあった。
米原で乗り換え、京都へ行く。
更に嵯峨野線に乗り、花園へ向かった。
花園から、妙心寺の南門をくぐり、境内を突き抜けて北門へ出る。
更に北に歩いて嵐電の踏切を渡り、線路沿いに東に道を取る。
やがて、北野白梅町の駅が見え、北野天満宮は間もなくだ。
石の鳥居をくぐり、天神さんの境内を進むと、梅苑入り口があり、前に臨時のチケット売場があった。
梅苑に入ると、白梅やわ紅梅が満開を迎えていた。
梅苑内を一周し、梅茶をいただき外に出る。
拝殿には長い行列が続いていた。
社の周りの梅を散策しながら歩いた。
北野名物「長五郎餅」（だったかな？）を二つ求め（２９０円）、帰り道に歩きながら食べた。
帰りは、行きと全く同じルートだ。
何処かで食事をしても良かったのだが、餅を二つも食べては無理だった。
運良く、花園駅にはホームに上がるなり電車が来て、京都駅ではホームに降りるなり米原行きの電車が入って来て、飲み物一つ買う余裕さえ持てなかった。
僕の「お出かけ」は、決めたところだけしか行かない。
で、今日も北野天満宮の梅を観て、１２時半には帰りの電車に乗っていたのだった。