蝶の羽ばたきは、基本的に同じ動きをしているにも関わらず、胸や背中と、体感する場所を変えるだけで感覚が変わります。
つまり、体性感覚も、気持ちを向けた部分の動きを体感していることになる訳で、、その気持ちのことを、「ふぁんそんテクニック」では、意念(いねん)と呼びます。

目や耳などの感覚器官を使って外部の情報を得ようとす働きや能動的に体を動かそうとする働きに関与する脳の使い方を「意識」と呼ぶのに対し、体内の情報を得ようとする体性感覚に関与する脳の働きを「意念」と呼んで区別するのです。

さて、蝶の羽ばたきですが、胸板や背骨(胸椎)という体の正中ラインを前後に動かすことによって、前なら胸板から両胸の上、腕の付け根、肩先と、後ろなら背骨から肩甲骨の内側、肩の後ろ、肩先と受動的にゆらされているのがわかります。
その場合に、正中線から肩先かけてのラインが直線でないことに気づいて下さい。
決して、棒状、板状に羽ばたいている訳ではなく、内から外に向かって順に丸くなったり、反ったりしているのです。
丁度、液体がゆらされている感じですが、その体感を、胸板側、背中側と別々に体感してみるのです。
以上のように、この「蝶の羽ばたき」においては、
・意念を向けた場所で体感する
・ゆれが曲線的に順に伝わっているのを体感する
という二つの点に留意して練習を重ねて下さい。




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