近江の景色 石塔寺 ~2014年 夏 ~ その③ | 音さがしケイビング

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未知の洞窟に降り立ち、ひょっとするとあるかも知れない美しい鍾乳石を求めて、
探検するような気持ちで書く、音楽日記。
未知の音楽を求め続ける楽しさ、音楽を通して出会う人から学ぶ楽しさがテーマです。

こんにちは。

先日、仕事で東近江に行きました。


思うところあって 急いで昼食をすませ、

与えられた 休憩の1時間をフルに活用して、石塔寺へ。

わたしにとって特別な思い出のある場所で、

久しぶりに 上ってみたいという衝動に駆られて 行ってきました。


歴史の好きな方には 結構知られている場所なのですが

少々マニアックな ところなので

実際に行ったことがあるという方は 少ないかもしれませんね。

国際色豊かで とても 歴史の深い お寺です。

写真で 少し ご紹介します。







石段を上りきったところに

異国の 大きな石塔が 見えてきます。



阿育王(アショカ王)塔  ( 国の重要文化財 )

近江を愛した作家 司馬遼太郎氏が

紀行文に、この石塔寺を訪れた時の感動を 表しています。


山頂には 高さ7.5 mの巨大な石塔 と、

驚くほどたくさんの 石仏・石塔群・・・

とても 不思議な 世界が広がっています。

ここを訪れると 

飛鳥時代の 朝鮮半島に タイムスリップしたような

気持ちになります。


びわ湖の東に位置するこの土地・・・

昔、渡来系の優れた技術者集団が

暮らしていたことを
物語る地名が

たくさん残っています。

鋳物師・薬師・弓削・鏡 ・・・ など。

小さな集落に受け継がれる 歴史の深さ・・・

古代のロマンを感じます。


この集落にも  ひょっとすると 石を加工する技術を持った人々が

暮らしていたのでしょうか ・・・( これは わたしの 勝手な想像です )

そして ここの 景色は もしかしたら

当時とそれほど大きくは 変わっていないかもしれません。

とても静かな 山間の里です。













お山めぐり・・・たくさんの石仏に見守られながら歩きます。

かなり年代が古そうな石仏があります。

そして、寄進された方のお名前が彫ってある 比較的新しいものも・・・ 

実に 様々な石仏・石塔が 並んでいます。












鐘楼 。 これを見ると 日本のお寺だな~ と思います。

さて、再び 一直線に続く石段を降ります。



本堂。秘仏の観音さまが まつられているそうです。








この夏  お初にお目にかかる 桔梗(キキョウ)の花。

涼し気で 美しいですね。

この花に出会うと 8月なんだな~って思います。


現地に滞在したのは わずか45分間。

その短い時間で 飛鳥時代にタイムスリップできて

とても満足です。

森林を歩くのは とても 気持ちがいいです。


近江は 歴史を深く探訪できる

知られざる スポットが

ほんとうに たくさんあるところです。

静かに 歴史を訪ね歩くことができます。


わたしは、近江の歴史にとても心を惹かれます。

天智天皇・最澄・松尾芭蕉・司馬遼太郎・・・

多くの人々が 愛した近江の地。


時々 このように 機会をみつけては

過去へタイムスリップする旅を

ひそかに 楽しんでいます。