選択的夫婦別姓導入に賛同される経済学者の八代尚宏教授は、
「夫婦全部を別姓にしろと主張しているわけではなく、
別姓でも同姓でも選べるように単に選択肢を広げるだけ」
と、この制度の本質を的確に述べておられます。
その八代教授は、ご専門分野では、労働格差是正を唱えておられ、
「40歳定年制」という斬新な考え方を提案されています。
新卒採用後、労働者は、雇用の保障される40歳までに能力・スキルを身につけ、
40歳以降は、職場や仕事を選べるようにするというアイデアで、
これによって、その後も、成長し続ける機会が得られるというものです。
具体的に実現可能かどうかは未知数ですが、面白い考え方だと思います。
60歳定年制の問題にも関係するかもしれません。
そして、実際、私も、多少年齢が異なりますが、52歳で検事を辞めて弁護士に転じ、
その後、国会議員として政治家になって現在に至っています。
私の場合、いわば新卒後、法律・法学に関する能力を身につけた後、
職場や仕事を選び、選挙を経て、法律を作る政治家にもなったわけで、
仕事の核となるコア・スキルを身につけることの大切さ、
そして、それを応用・発展させて世の役に立てる尊さは
痛感しております。
いずれにしても、姓も仕事も、
「選べる」、「選択肢を広げる」というのは大事なことであり、
社会の健全化を図る目安かもしれません。
我が国と距離的には近い例の国では、選択肢が狭いことを考えれば、
このことは明らかだと思います。
要は、「選べる権利」が鍵になるように思います。