求められる議員の専門性 | 若狭勝オフィシャルブログ「法律家(Lawyer)、議員(Legislator)、そのL字路交差点に立って」Powered by Ameba

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本日3/25(金)は、朝から衆議院の内閣委員会に出席しました。
内閣府や内閣官房に対応する委員会ですので、
その所管する分野は幅広で、審議される内容も様々です。
例えば、本日の午前中だけでも、以下のとおりです。

・行政が保管する文書(特定秘密保護法)
・省庁の地方移転(地方創生)
・国会自体のテロ対策
・観光目的の赤坂迎賓館の一般開放、桂離宮等の参観予約、陵墓の整備、
・生活保護受給者のギャンブル依存症対策
・外交文書の効力、著作権侵害の損害額(TPPの国内実施)、
・景気動向・アジアの金融情勢
・特殊法人改革(行政改革)、雇用促進住宅の家賃滞納者の扱い

率直に言って、予算委員会と同様、何でもありです。
これだけの範囲を一人の議員で全てカバーするのは、
ほぼ不可能だろうと思います。
自分に馴染みのない分野だと、聞いているだけでも、
審議の内容についていくのが難しい場面もあります。

広く浅く理解して全方位的に対応するというのも、
一つのあり方だと思いますが、そういうやり方だと、
極めて深い知識を有し、実質的に多くの法案を作っている
各省庁の官僚の真意や隠れた意図を見抜くことはできません。

したがって、一人一人の議員が、それぞれ一定の特定分野に関して
専門性を身に着けて委員会審議に臨む必要があると思います。
すべからく議員は、毎日毎日、相当な勉強をしなければなりません。

だから、これから議員になろうと考えている人は、
それだけの覚悟や能力を持った上で選挙に出るべきだと考えます。
また、そうした優れた議員をどれだけ選出できるかによって、
国会改革の行方だけでなく、この国の未来が左右されると思います。