自分にそっくりな人に出会ったことはありますか?
自分としてはそっくりさんに出会ったことはないと思っていますが、
初対面の人にあなたにそっくりな知り合いがいるんだけど。
そんな風に言われたことが何度かあります。
そして、先日も、会って間もない方に、
「あなたと会えてうれしい。若尾さんは岡山出身なんですよね。
以前、岡山出身の知り合いの女性が、こっちの方にいたんだけど、
その人、もう岡山に戻って、仕事をしているんだけど。
その女性によく似ているんで。」と喜んでくださっている。
「岡山の人はあなたのような顔をしている人が多いの?」
とも言われたりして。
ふーん。
そんなに似た方がいらしたのかな。
お会いしてみたかったな、なんて思いました。
そうそう、以前こんなことがあったな。
お花屋さんのおじさんに、言われたことを思い出す。
おじさんは、なんだか上機嫌な、テンションが高い感じで話し始めた。
「先日ね、お花の配達に三鷹のマンションに行ったら、残念ながら、不在でね。
困ったな。どうしようかと思っていたら、若尾さんに似た女性が
声をかけてくれて、配達先の人、知っている、すぐお隣の方だから、
私がお花を預かって渡しておきますよと言ってくれたんだよ。」
「え、私にそんなに似た人がいたんですか。」
「似てた似てた。びっくりしたよ。」
「へー。そんなんだ。どんな感じなのか、会ってみたいな。
でも良かった。その人、親切な人で。」
「いや、ほんと、助かったよ。」
みたいなことを話して、
それから私は、小さな花束を作ってくれるように
おじさんにお願いしたんだけど、
花束を作ってくれたおじさんは、
「今日はお代はいいよ。若尾さんに似た人が、親切にしてくれたから。
でも、本当に若尾さんによく似ていたなあ。」
みたいなことを言って、結局、お代は本当に受け取らなかった。
私は、「本当にいいんですか。ありがとうございます。」
とお礼を言って帰ってきたことを思い出しますが。
それにしても、
私もうれしかったです。
花屋のおじちゃまに結果的に花束をプレゼントしてもらったこと自体
とてもうれしかったのですが、
自分に似た人が親切でいいことをして、親切にされた人は大喜びで、
その余波が私にもやって来た。
まるで私がいいことしたみたいに、おじさんは喜んでくださった。
良かったって思いました。
もし、自分に似た人がいて、その人が態度が不親切だったり、印象が
悪かったりして、「あなたにそっくりな人がいて、ひどかったよ。」
なんて言われたら、とても悲しいですから。
私に似ていた人が、親切な人で、良かった。ありがたいなって思いました。
今回お会いした方も、岡山出身の知り合いの女性と、私がよく似ていることを
とても喜んでいて、親しみを持ってくださった。
良かった。その人も素敵な方で。
お会いしたことないけど、私に似たその方に、感謝、感謝です。