vol. 206
今日は
テンポについて
です!
みなさんこんにちは!
ドイツ在住ピアニスト・音楽心理セラピストの
ラインスハーゲン わかなです。
こちらのブログでは
音楽や演奏についてドイツの音楽事情ドイツやドイツ人のこと
などについて発信しております。
プロフィールはこちら
お忙しい中読みにきてくださって
ありがとうございます♪
弾けるところは速い
曲の最初から最後まで
「一定のテンポで弾く」
ということは大事ですよね
テンポ設定について
みなさんはレッスン中、
どのようなお声がけをされていますか?
例えば、ブルグミュラーのアラベスク。
最初の右手で
「ラシドシラ、ラシドレミ」
と奏でるところ。
そこはある程度、
速く弾ける生徒さん。
かっこいいですしね
生徒さんも速く弾きたい!
しかーし、
中間部。
左手が16分音符を奏でるところ。
「ソ♯ラシラソ♯、ラシドレミ」
が出てきた途端
テンポが二倍
遅くなります
モーツァルトのピアノソナタハ長調。
(内田光子さんのモーツァルト)
これも、最初の
「ドーミソ シードレド」を
速いテンポで始めても
5小節目の
「ラーシドレミファソラソファミレドシラ」
が来た途端
テンポが遅くなる
あるある、じゃないかな?
と思ってます
昔の教本にも
主催しているオンラインサロン用に
「テンポについて」
のコンテンツ動画を作っていたのですが、
買ったは良いけど読んでいなかった(おい)本を
取り出して読み進めていました。
1750年代に書かれた
「フルート奏法」
「クラヴィーア奏法」
「バイオリン奏法」
ここにちゃんと
「その曲の難しいパッセージを
自信を持って正しく演奏できるような速さで、
始めはじめなくてはならない。」
と書いてあります。
この文章は
レオポルト・モーツァルトの
「バイオリン奏法」からですが、
約270年前から
同じ事が言われているんですね
音楽にとってとても大事なこと
私の中で、ですが
勝手に、
名のつく有名な音楽家
(ここではクヴァンツとか
モーツァルトのお父さんとか
バッハの息子とか)
が書いた教本には
当時の音楽教育について
ものすごいことが書いてるに違いない。
目新しいことが書いてるに違いない。
私の知らないことが書いてるに違いない。
と思っていました。
もちろん、
当時の演奏方法や習慣を
知ることができ、
「なるほど〜!」
と勉強になることが
たくさん詰まっています。
でも、中には
上にも書いたように
「なんだ、今の私が
今の生徒さんたちに伝えることと
同じじゃない?」
という内容も多く含まれています。
それらの内容というのは、
音楽にとってとても大切なこと。
基本、のところ。
それは今も昔も
変わらないんだな。
と再確認できました。
正しく伝えていく
「大切なことを
正しく
後世に伝えていく。」
改めて
私が一ピアノ教師としてできることを
しっかり心に留めていこうと思いました。
今回は
「テンポについて」
何が大切なのかを
再び学び、
アウトプットできました。
わかっているつもりでも
わかっていないことのなんと多いことでしょう。
これからも
心をまっさらに
いろいろな事を吸収していきたいと思います
今日はここまで!
最後まで読んでくださり、
ありがとうございました!