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『旅をする木』星野道夫著 9月に入り日が暮れるのがめっきり早くなりましたね。 季節が変わる時 特に秋がくるのははなんだか切なくなります。 こんな夜には温かい飲み物を片手に読みたくなるのが温かく季節の表現豊かな星野道夫さんの本です。 ちょうど3年前に長男を寮に送った帰りに偶然に入った美術館で 没後1年の写真展があっていました。 初めて見る厳しく美しいアラスカの大きなパネルにひきこまれ、それをきっかけに著書とも出会うことができました。 写真はそこを切り取るだけでなく その人の眼差しを通して私たちに見せてくれるものなんだなと感じます。 文章もやはり同じで優しさと地球全体に対しての謙虚さが静かにひたひたと流れているようです。 星野さんの見知らぬ土地で現地に住む人々からの信頼は厚く素晴らしい人格者であったのでしょう。 クマの事故で命を落としてしまわれたこと 本当に残念です。 表題の『旅をする木』とは、川を流されてきたトウヒの木の枝。木の枝の旅に想いを馳せて それは人もまた大きな時の流れの中で旅をしているのだなと。 人生という旅の中はでいろんな出来事があるからこそ周りの見え方も変わっていくのですね。出会いのひとつひとつに感謝して、大切に暮らせるといいですね。 “無窮の彼方へ流れゆく時をめぐる季節で確かに感じることができる。 自然とはなんと粋な計らいをするのだろうと思います。 1年に1度なごりおしく過ぎてゆくものにこの世で何度巡り会えるのか。 その回数を数えるほど人の一生の短さを知る事は無いのかもしれません。 アラスカの秋は自分にとってそんな季節です。"

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