『酒井若菜と8人の男たち』は、
対談+エッセイ、という二重構成です
エッセイでは、対談で張った伏線を回収しながら文章を書いています
ですので、今回の記事で、唐突に感じる部分や、分かりにくい部分、意味を汲み取りにくい部分は、本の対談部分を読んでいただければ分かると思います


今回は、ナインティナイン岡村隆史さんの章で書いたエッセイ『奇跡の男』を、載せます

水道橋博士さんはじめ、多くの諸先輩方に、「若菜ちゃんが岡村くんを守りたい気持ちも、あのエピソードを無闇に語りたくない気持ちも分かるけど、岡村くんが若菜ちゃんのためにここまで晒してくれたのだから、ちゃんとそれを踏まえて、岡村くんの章も宣伝しないといけないよ」とアドバイスを頂いてきました
一理あるな、と思いました
岡村さんが身を削り、リスクを背負って話してくれたこのエピソードを、私は本には載せておきながら、本を読んでいない人にはミーハー心でこの話を知られたくない、と思っていたことに、違和感を覚えるようになりました

岡村さんは、本を発売する時点で、いや、オファーを受けてくれた時点で、私と「ともに晒されること」を、覚悟していたに違いありません
それくらい、岡村さんなら知っていたはずです
その上で、初書籍を私の本に委ねてくれた岡村さんの章をひた隠しにするのは、かえって失礼なのではないかと思い始めたのです

今回、エッセイ部分だけをここに転載することにしましたが、もちろん岡村さんご本人には事前に許可を取りました
私の文章と、私という人間を信頼してくれている岡村さんは、私の思うようにするよう、あらためて背中を押してくれました

ざっくり対談内容をご説明しますと、数年前、岡村さんが休業していた5ヶ月間、私は岡村さんと毎日連絡をとっていました
当時、岡村さんはほぼ全てのかたとの連絡を絶っていました
そんな中、唯一連絡をとっていたのが私、というのも不思議に思われるかたも多いでしょう
ですので、私と連絡をとっていたことは体裁上、お互いの暗黙の了解のもと、公にしませんでした
対談では、その時期のことを話しています
毎日連絡をとっていた私しか知らないこと
岡村さんが休業に至った経緯、休業中の様子、等
それから、そもそも何故私だけが連絡をとることを許されたのか
そんな、岡村さんのこれまで明かされてこなかったディープすぎる話を、しています

その対談部分がなく、エッセイ部分だけを載せることで、どれだけ岡村さんの魅力が伝わるかは分かりませんが、本文は後編で、お読みください

ちなみに、この『ネオン堂』では、テリーさん、博士さん、おさむさんのエピソードを三部作としてますが、これにて、四部作、となります  へへ

今回記載することを許可してくださった岡村さんへ、心より感謝申し上げます

それでは、本文へ