酒井若菜オフィシャルブログ「ネオン堂」Powered by Ameba-101105_2302~01.jpg

酒井若菜オフィシャルブログ「ネオン堂」Powered by Ameba-101118_0051~01.jpg


打って変わって、ラーメン屋にて。
お会計をしよう席を立つと、店員さんが「酒井さん」と私を呼び止めました。
忘れ物でもしたかな、と思い振り返ると、その男性はこんなことを伝えてくださいました。
「龍馬伝、すっごく感動しました」
不意打ちな言葉に、ただ驚くばかりの私。
店員さんは、私の最後の台詞を憶えていてくださって「あの台詞がとても良くて、気丈な姿に泣けました」
とおっしゃいました。
こんなに嬉しいことがあるかしら。
思わず感極まってしまった私は、ちょっと泣きそうになってしまいました。
なんで感極まったかって。
私は、こういうお会いしたことのないかたに演技を届けているんだ、というとても大事なことを思い出し、また、知らないどなたかの心に何かしらを残せるという自分の仕事が、とても誇らしく感じられたのです。
作品に入ると、どうしても身内の反応や現場の空気を気にしてしまいがちですが、私達が届けるべきは、本来この店員さんのように知らない人なはず。
それを忘れちゃいけない。
すべては、結果。
どんなに頑張っても、どんなに頑張らなくても、結果しか皆さんの元には届かない。
勿論、頑張ったほうがいい結果を生むのもあるいは事実ですが、致し方のない結果が生まれることもあるのが実情です。そんなとき「お客さんに届かなかったけれど、頑張ったし」と自分を慰める虚しさは、なかなか苦しくまた恥ずかしいものがあります。
なので、龍馬伝のようにレギュラーでもゲストでもなく参加させていただいた作品を、ましてや特別な思いのあった作品をこうして褒めていただけることは、とてもとても嬉しいことでした。
近く(現場)を見すぎていた私に、遠く(放送)からメッセージをくださった店員さんは、私の心をすっと軽くしてくださいました。
ありがとうございました。

そして今日、お散歩の途中で病院を見つけ、ふらっと診察。
いや、病院ってふらっと行くとこじゃないんだけど、一応行っておくか、みたいな。
そしたらね、初めて会ったその先生が、以前勤めていらした病院の話をしてくださって。
ずっと遠くの病院なのだけれど、その病院名に心当たりのあった私は「○○先生ってご存知ですか?」と聞いてみました。
するとなんと、一緒に働いていた上、今もお知り合いとのこと。
○○先生は、私が10代の頃からお世話になっていたかかりつけの先生だったのだけれど、いつの間にか通院しなくなってしまい、たまにメールで症状を伝える程度の距離になってしまっていました。
だけど、近頃妙に先生を思い出すようになっていて、そろそろ検査とかしなきゃな、とも思っていたのですが、つい後回しにしてしまい、あーぁと思っていたところでしたので、すごく驚きました。
都内に何百とある病院の中で、その先生2人が働いてらした病院がある某県を入れたら何千とある病院の中で、この確率、すごくないですか。
っていうか、大して調子が悪いわけでもないのに、看板見つけてふらっと病院に行った私、こわくないですか。
スピリチュアル全開ですよ。
10代の頃を思い出す。
ラーメン屋さんに続き、初心を取り戻せた気分。

そして、その後また別の病院へ(よく行くよね)。いつもの先生がいらっしゃらなかったので、別の先生に初めて診ていただきました。
「私、テレビで会ったことある?」という質問に意味が理解できず戸惑う私。すると先生、
「テレビの中にいるあなたと、私何度も会ったことあるわ」
と。なんか、粋。
「楽しみにしてるから、これからも頑張ってね」との言葉に、またまた初心を取り戻す。
なんだかとってもうれしい。
街で拾ったプレゼントがたくさん。

世間は冷たいなんて言うけれど、私はそうは思わない。
だって、私も家族も仲間も、世間の一人。
世間があたたかいことは知っているはず。
出会った人だけが優しいわけじゃない。
だから、会っていない人を「世間」と括って、知らない世界だからと非難するのは、自分の中にある冷たさを投影しているだけではないかと思ってしまう。
憶測に惑わされてはいけませんね。
自分が抱く憶測にももちろん、相手の憶測にも。
出逢いに恵まれていると自称するかたがたくさんいるし、私もそう思っている一人ですが、結局はそういった思考を持てる自分かどうかだと、私は思います。
一概には言えませんが。
だから、知らない人や世間を嫌いになる必要も、わざわざ否定する必要もないと思うんだ。

最近は、新しい作品に入っています。
とてもいい現場です。
皆さんの胸を借りながら一生懸命頑張っています。
幼稚園児の子役ちゃんに、人生について色々教えてもらったりもしています。
彼女は、抱いているぬいぐるみのことを「世界を救うくらい強いのよ」と言いました。
何故強いのかと聞くと「優しいから」と答えました。素晴らしい。
こんなことも教わりました。
「若菜さんが、結婚できるか教えてあげようか?」
なぜ、独身だと思った?
「結婚できる!と思う!」
思う、って付け足したね?何故だ。
今まで見てもらったスピリチュアル系のかた全員に「結婚しない」と言われたこと、そして結婚願望が私自身ないことを伝える。
「じゃあ、私が『できる』って言った最初の女ね。どうなるか楽しみね」
言葉選びがなんだか粋だ。
「コツを教えてあげようか」
なに?
「今のままでいること。変わらなくていい。そのままのあなたでいること。普通に普通に、ありのままに」
お・・・おとな・・・。
確かに。私は今の自分が好き。
今の自分を好きになってくれる人じゃないと、私が無理だと思う。
なんだか良いことを聞いた気がしました。

日々勉強。

そう思えば、面白き世の中なり。

みなさんいかがお過ごしですか?
体調を崩されたりしていませんか?
どうぞお体、ご自愛ください。

私は、今日病院で処方してもらったものを合わせて、自宅にある目薬が、なんと140本あることを知って驚いています。

明日は5時代に出発だ。
早くお風呂入らなきゃ。

明日も良き1日を

ごきげんよう