今回から本格的に、
足底筋膜炎を深掘りしていきます。
まず、
「足底筋膜炎」「足底腱膜炎」
二通りの名称がありますが、表記が長くなるため、
このブログでは「足底筋膜炎」として扱います。
※紹介する症状などは一緒のため、
この話は軽く触れる程度にします。
いつも通り、数回に分けてリハビリまで話をしていきます。
Q.足底筋膜炎の定義とは?
歩行時やランニング時に、
足底筋膜に過度な牽引ストレスや圧迫ストレスが加わり、
炎症を起こしている状態です。
具体的には、
足底筋膜のクッション機能が低下して
過剰なストレスが加わり、
足底筋膜と骨の付着部間で炎症が起こります。
足底筋膜は体で唯一地面に触れるため、
動くときは常に体重や衝撃を受けています。
そのため、正しく処置を行わないと回復と再発を繰り返し、スポーツや日常生活に支障が出ることもあります。
Q.足底腱膜炎の原因とは?
足底筋膜炎が発生する原因は、
内的要因と外的要因に分けられます。
〜内的要因〜
①.筋肉の問題
以前のブログに書きましたが、
足底筋膜はクッションとスプリングの役割を
果たしています。
ランニングやジャンプ動作を繰り返すことで、
体重刺激が足底筋膜に繰り返しかかります。
その結果、足底筋膜に繰り返し牽引刺激が加えられ、
腱の変性や損傷を起こしやすくなります。
また、ランニングやジャンプ動作は
下腿三頭筋にも負担がかかります。
下腿三頭筋が硬くなるとアキレス腱が牽引されやすくなり、踵骨(踵の骨)が引き上げられやすくなります。
踵骨が牽引されると足底筋膜も牽引されるため、
足底筋膜炎の誘因となります。
②.アライメント不良
アライメント不良の中で最も関係が深いのは、
「アーチの異常」です。
アーチの低下(扁平足)・ハイアーチ(甲高)
どちらであっても、足底筋膜に負担がかかります。
★アーチの低下→回内足(プロネーション)を合併しやすい
足底に胼胝(タコ)ができやすい場合、
アーチの崩れが起きやすい傾向にあるため、
注意が必要です。
★ハイアーチ→足底筋膜の柔軟性が乏しく損傷しやすくなる
また、止まった状態でのアライメントに異常がなくても、
動いている状態で異常が見つかる場合もあります。
そのため、
両方から原因を検査していくことが大切になります。
例:ランニングフォーム・ジャンプの着地姿勢など
③.運動量や内容の変化
運動量の増加や練習内容の変更が、
原因としてよく挙げられます。
よくある要因は、
・新しいチームでポジションが変わった
・新しい種目・競技に挑戦し始めた
・シーズンインや冬季練習で練習量が増えた
などです。
練習のダメージが足に直接加わること以外にも、
間違った動きや痛みを誘発する動きを繰り返す事に
問題があります。
つまり、練習量を調節するだけでは、
本当に足底筋膜炎の原因を
取り除いたことにはなりません。
体の状態を整えている期間に、
それに見合った練習量を考察・実践することが
大切です。
〜外的要因〜
①.練習環境
例えば、土のグラウンドとアスファルトでは
どちらが足の負担が大きいと思いますか?
もちろん、アスファルトのほうが練習の負担は
大きくなります。
それ以外にも、
固いグラウンドや不整地な路面は足の負担を大きくします。
②.シューズの問題
同じシューズを履いていると、
アウトソールのすり減りなどでクッション性の低下や、
踵のアンバランス感が出てきます。
それにより、本来できている正常な動きに影響を及ぼし、
足の負担が大きくなります。
例:すり減って傾いたシューズ
また、根本として自分の足に合わない
シューズを履くことも痛みの原因となります。
サイズ感だけで無く、
踵のフィット感などが合っているのかを
確認することも大切です。
どのテーマでも必ず話に上がるのは「アライメント」です。
アライメントが崩れると、
どこをケガするのか分かりません。
ただ一つ言えるのは、足底筋膜を痛めると、
全身に影響が及びやすいと言うことです。
土台が崩れては元も子もないですからね(^_^;)
次回は足底筋膜炎の症状・診断について触れていきます。
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