最初に話をした、肩こりの原因である、

姿勢不良についてもう少し触れていきます。

まず、

肩こりを起こす姿勢不良はどうして起こるのでしょうか?

そのメカニズムを知っておくと、

肩こりの改善方法がより鮮明に見えてくると思います。

 

〜肩こりを起こしやすい姿勢〜

今回は、立ち姿勢での負担と座り姿勢での

負担・改善方法について話をしていきます。

どちらの姿勢も、ポイントとなるのは

「ストレートネック」「骨盤」です。

 

Q.ストレートネックとは?

ストレートネックとは、

横から見たときに頭が体より前に突き出た状態です。

首の骨である頚椎は、

本来自然なS状カーブを描いていますが、

ストレートネックになると

骨が真っ直ぐになってしまいます。

 

姿勢を判断するポイントは、

横から診たときの重心線である前額面です。

前額面を見るときの重心線

乳様突起(耳)

    →肩峰

    →大転子 

    →膝関節前方(膝蓋骨後面)

    →外果の前方5cm

関連記事:重心線と重心 姿勢の評価方法

 

壁に踵を付けて立ったときに、

壁から頭が離れていると

ストレートネックの疑いがあります。

 

ストレートネックでは頭の重みが前に傾くので、

首や肩の筋肉で頭を支えようとします。

頭の重さが7kgだと仮定して話をしていきます。

姿勢によって頭を支える角度が変わり、

実際の負担は2〜3倍の負担と大きくなります。

つまり、首や肩の筋肉には14kg〜21kg程の負担が

かかっています。

肩や首に10kg以上の負担がかかり続けると、

負担が蓄積され、肩こりの原因となります。

 

★ストレートネックの原因

一番の原因は、スマートフォンやパソコンの普及です。

特にスマートフォンは、

使用するときに手元を見ようと下を向きがちです。

つまり、日常的に首への負担がかかることが多いため、

ストレートネックが増えているのが現状です。

ストレートネックが「スマホ首」と言われる理由は

ここにあります。

 

Q.ストレートネックと猫背の関係とは?

ストレートネックを放置すると首の負担が進行し、

「猫背」の姿勢を取りやすくなります。

猫背になると、

ストレートネック以上に首肩への負担が大きくなります。

一口に猫背と言っても、

「円背型」「前肩型」に分けられ、

それぞれ症状や対処法が異なります。

〜円背型〜

特徴

前屈みでの作業が習慣化し、背中が丸まっている

・仰向けで寝ると背中に痛みや不快感がある

症状

・背中の痛みや肩のコリ、腰痛

改善方法

骨盤の後傾を改善する

背中周りの筋肉の負担軽減

〜前肩型〜

特徴

パソコン作業細かい手作業などで、

 肩をすくめて力を入れている

肩が前方に出ている

・バランスを取ろうと体が前に出て、肘が曲がっている

症状

・肩の痛みやコリ感

肩関節の可動域制限による四十肩や五十肩

改善方法

胸部と肩周辺の筋肉の負担軽減

 

Q.肩こりと骨盤の関係とは?

肩こりの原因は首だけでなく、

骨盤の向きも大きく関係しています。

骨盤が真っ直ぐ立っていれば、

姿勢の負担も少なくなり肩への負担も減りやすくなります。

この時、骨盤が後傾していると背中への負担が大きくなり、肩こりに繋がります。

骨盤が後傾することで体が後ろに倒れやすくなり、

重心をつま先で取ろうとします。

そのため、

つま先と背中でバランスを取っていると言えると思います。

この姿勢が肩こりに繋がっているわけです。

 

★骨盤の向きを調べる方法

①.後頭部・お尻・踵を壁に付ける

②.壁と腰の間に手を入れる

・正常→猫の手くらいのスペースができる

・前傾→手のひら2つや拳が入る隙間が空く

・後傾→手のひらが入らない

 

Q.体に負担が少ない正しい姿勢とは?

猫背レベルになると、

日常的なクセとして姿勢が定着しています。

ですので、首方周りの施術と並行して、

日常生活での姿勢にも注意が必要になります。

立ち姿勢と座り姿勢に分けて、

楽な姿勢の取り方を見てみましょう。

 

〜立ち姿勢の場合〜

正しい姿勢を作ろうとすると、

大抵の人は胸を張って背筋を伸ばそうとします。

しかし実際は、上半身を無理やり伸ばしているだけで、

身体に負担がかかる姿勢です。

つまり、長時間この姿勢を取ることは、

かえって肩こりを助長することに繋がりかねません。

ここでポイントになるのが、

骨盤が真っ直ぐに立っていることです。

【良い姿勢のポイント】

・膝を真っ直ぐ伸ばす

おへその下(丹田)に力を入れて骨盤を立てる

肩甲骨を軽く後方に引き自然に胸を張る

・あごを少し引く

・自然に背筋を伸ばす

 (頭頂部が真上に引っ張られるイメージ)

 

〜座り姿勢の場合〜

パソコンを日常的に使用するデスクワークの方などは、

以下の点に注意が必要です。

・背中を丸めた前傾姿勢(猫背)

・首がうつむいている

立ち姿勢同様、

座っている時の猫背も身体に負担をかけます。

デスクワークや読書をしていると、

知らないうちに前のめりになっていることがあります。

そうならないためにも、

正しい姿勢と「作業環境」を知っておく必要があります。

【良い姿勢のポイント】

・背もたれを使い腰とおへその下(丹田)に力をいれて

 骨盤を立てる

・背筋を真っ直ぐ伸ばす

目線が20〜30°下に向くようにイスやテーブル、

 パソコン画面などを調節する

・骨盤のバランスが崩れるため足を組まない

 

このように、

肩こりは首や肩だけでなく全身が影響している

ケースがあります。

治療院などでの施術で肩こりを改善することも大切ですが、日常生活を見直すことも同等に大事です。

また、肩こりの根本を個人で判断するのは難しく、

間違った方法でケアをすると悪化する危険性があります。

 

正しい姿勢が取れる状態を整え、

それを維持するために日常生活を見直す、

これが最も適切な肩こり改善だと私は考えます。

 

次回:肩こりに関係する筋肉

 

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