今回からは膝のスポーツ障害、

オスグッド・シュラッター病

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)について話をしていきます。

両方とも膝の痛みとして有名なスポーツ障害ですが、

細かく見ると違いがあります。

違いに着目しながら、

リハビリまで触れていきたいと思います。

 

Q.オスグッド・シュラッター病とは?

オスグッドは、ジャンプなどの膝の屈伸動作やダッシュ、

キックなどの繰り返しによって

膝に痛みが生じるスポーツ障害です。

よくあるのが、

成長痛だと思い病院を受診した際に判明するケースです。

身長が急に伸びたタイミングで膝が痛くなる場合、

実はオスグッドが隠れているかもしれません。

成長期のサッカー選手の約2割が、

膝の前面に圧痛を訴えたという統計データがあります。

 

Q.ジャンパー膝(膝蓋腱炎)とは?

ジャンパー膝は名前の通り、

バレーやバスケのジャンプ動作着地の繰り返しによって

膝に痛みが生じるスポーツ障害です。

それ以外にも、ダッシュやサッカーのキック動作によって

起こることがあります。

バレーボール選手の約2割が、

膝の前面に圧痛を訴えたという統計データがあります。

つまり・・・

ジャンプ競技とジャンパー膝は

切り離せない関係と言えるでしょう。

 

Q.痛みの原因は?

①.「成長期」と「練習量」

オスグッドは10〜16歳(小学生〜中学生)に好発、

ジャンパー膝は12〜20歳(中学生〜高校生)に

好発します。

※特に男子に多いとされています。

言い換えると、

成長期の時期に発生しやすいのが

オスグッドやジャンパー膝です。

成長期は身長や骨の成長が盛んな時期ですが、

軟部組織(筋・腱など)の成長が未熟な時期でもあります。

骨の発達と筋肉の柔軟性のバランスが崩れることで、

以下の流れが発生します。

痛みが発生する流れ

①.膝の伸展に関与する大腿四頭筋の柔軟性が低下する

②.ジャンプやダッシュなどの繰り返し動作によって

  膝蓋靱帯が引っ張られる

③.膝蓋靱帯の付着部である脛骨粗面

 (膝のお皿の下にある出っ張り)に負担がかかる

④.脛骨粗面の発育が阻害され骨が出っ張り痛みになる

  その際、骨端軟骨の一部が剥離することも痛みになる

 

この流れに拍車をかけるのが、運動量の増加です。

成長期は、

部活動などでの練習量が増える時期でもあります。

身体ができあがっていない状態で練習をして、

結果的にオーバーユースとなります。

 

②.アライメント異常

膝の障害を引き起こす原因に、

アライメントの異常があります。

大腿四頭筋の一つである大腿直筋は、骨盤から始まるため、

骨盤の前傾・後傾が膝蓋骨の動きに関係してきます。

特に、骨盤の後傾大腿四頭筋を上に引っ張り、

緊張が増すため硬くなりやすくなります。

大腿四頭筋膝蓋骨を上方に引っ張り、

膝蓋骨を後傾(下側が浮く)させ、

膝蓋靱帯を通常より前方に押し出します。

結果として、膝蓋靱帯に緊張がかかり

脛骨粗面(靱帯付着部)に牽引ストレスがかかり、

膝の痛みを引き起こします。

 

また、重心の位置もアライメントに関係するため、

確認が重要になります。

後方重心になると膝が屈曲方向に曲がりやすくなり、

それに抵抗するように大腿四頭筋が活動します。

結果として前述の通り、

膝蓋骨が引っ張られ、膝の痛みに繋がります。

 

膝そのものの原因として、

ニーイン(トゥーアウト)が関係してきます。

脛骨に対して大腿骨が真っ直ぐ向いていれば、

大腿四頭筋が真っ直ぐ収縮運動を起こします。

ジャンプの着時時などに多いのが、

膝が内側に入ったニーインの状態での着地です。

膝が内側に入ることで、

大腿四頭筋伸張ストレスが加わりやすくなり、

屈曲角度が深くなるほど痛みに繋がります。

 

③.シューズが合っていない・正しく履けていない

意外と知られていないのが、

シューズが全身の動きに関係していることです。

例えば、サイズが大きいシューズを履いていると、

しっかりブレーキをかけられない事が考えられます。

ブレーキをかけた後に

シューズの中で足が動いてしまうため、

大腿四頭筋でブレーキをかけようとします。

結果として、膝蓋靱帯や膝蓋骨に負担をかけるため

膝の痛みに繋がります。

 

膝が痛くなる原因だけを見ると、

同じ障害に見えると思います。

ではなぜ、

オスグッドとジャンパー膝が分類されるのでしょうか?

 

★オスグッドとジャンパー膝では、

 痛みのある部分が異なります!!

オスグッドは脛骨粗面(膝蓋骨・膝のお皿の下)に

痛みがあります。

痛みの原因は、骨そのものになります。

対してジャンパー膝は、膝蓋骨(膝のお皿)の上下

痛みがあります。

→痛みの原因は、膝蓋靱帯です。

ジャンパー膝の中でも細かい分類ができ、

膝蓋腱炎が約70%、

大腿四頭筋腱付着部炎が約20%です。

 

ここまで、

オスグッドやジャンパー膝の原因を中心に書いてみました。

痛みの部位が異なる点以外、

非常に似たスポーツ障害でしたね(^_^;)

次回は症状や程度の分類について書いてみたいと思います。

 

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