今年の夏は暑いですね。
暑い中でのトレーナーだけでも
大変なので、
自身のトレーニングまで
辿り着かない状態です(^_^;)
今回のテーマは、
「脊柱起立筋」
他の筋肉との関連を踏まえて、
解剖の話をしていきます。
脊中起立筋は、
外から腸肋筋・最長筋・棘筋で
構成されています。
それぞれの走行・・・
腸肋筋は、仙骨から
全ての肋骨・頚椎に付着します。
最長筋は、仙骨から頚椎・胸椎・腰椎に
ハッキリ分かれて付着します。
棘筋は、脊椎の棘突起に付着して、
主に胸椎の動きに関与します。
脊柱起立筋は、
抗重力筋と言われています。
立位姿勢を維持する役割があります。
脊柱起立筋は、
主に脊柱の維持を担っています。
名前の通りですね(笑)
役割を言い換えると、
重心線のズレを補正するのが
抗重力筋です。
重心線は第4腰椎の前を通過します。
脊柱起立筋は、
重心が前に行きすぎないように、
姿勢を後ろに維持しているわけです。
関連する記事:重心線と重心 姿勢の評価方法
スポーツだと、いわゆる「体幹」の
イメージが強いと思います。
その働きは、
非常に多くの場面に及びます。
走る時に、一瞬ではありますが、
前屈みになる時間があります。
その時に姿勢を起こすのが、
脊柱起立筋です。
跳躍動作では、跳ぶ瞬間に身体を
後ろに反らす瞬間があります。
その時に力を生み出すのが、
脊柱起立筋です。
他にも、スキーやスノーボードでは
空中姿勢の維持、
柔道やレスリングでは相手を持ち上げる
パワーの源になっています。
主な作用は、頚部から体幹の後屈です。
同じ作用:腰方形筋
反対の作用:腸腰筋
片側だけが収縮すると、
体幹の側屈・回旋に作用します。
同じ作用:腰方形筋
〜脊柱起立筋が原因のトラブル〜
・肩こりや腰痛の原因になる
長時間の立位姿勢の維持は、
脊柱起立筋の張りに繋がります。
脊柱起立筋が硬くなる事で、
姿勢維持が困難になり、
自然と前屈みになっていきます。
人の頭は約7kgあると言われるため、
前屈みの姿勢を取ると、
首や肩の筋肉で支える事になります。
つまり・・・
肩こりの原因になるわけです。
その時に、腰の筋肉も前に
引き伸ばされるため、
腰痛の原因にもなります。
肩・腰が正しく機能しないと、
パフォーマンスに大きく
影響してきます。
特に、反り腰や猫背の姿勢が
顕著になる事が多いです。
・代謝が低下し太りやすくなる
同じように、
脊柱起立筋もかなり大きな面積を
有しています。
背中から腰まで細長い筋肉のため、
どの動きをしても作用し、
大きな発熱作用を発揮しています。
脊柱起立筋の動きが悪いと、
脂肪燃焼効率が悪くなり、
腹部の筋肉の衰えが
顕著になってきます。
スポーツで十分に動けなくなるのは、
ご想像がつくと思います(^_^;)
※脊柱起立筋だけが原因ではないため、
詳しい検査が必要です
いざ、ストレッチ!!
①.長座で座り軽く膝を曲げる
②.背中を丸める
〜Point〜
体幹をしっかり丸める
〜悪い例〜
股関節から上体を折りたたむ
(ハムストリングスのストレッチになるため)
★一連の動きはこんな感じです
★ストレッチはどれくらい伸ばすのか?
筋肉の伸ばし方を知っていても、
「どの程度伸ばして良いのか?」が
分かっていないと勿体ないです。
ストレッチ全体に共通する事なので、
ポイントを載せておきます。
・ウォーミングアップの場合
→軽く反動をつけて20回×3セット
・クールダウンの場合
→息を吐きながら20秒×3セット
・痛みが出るまで伸ばしきらない
急性期の肉離れなどでは
ストレッチをしない
現代人の身体の不調で多いのが、
仕事が原因の肩こりや腰痛です。
仕事での疲れが残ると、
スポーツでリフレッシュできないのは
理解できると思います。
もっと言えば、
スポーツをしていない人でも
疲れを取るために、
ストレッチは必須ではないかと思います。
スポーツ選手に覚えて欲しいのは、
しっかりトレーニングできる
コンディションを作る事が
大切であると言う事です。
しっかり力が入る状態を
作ってからでないと、
体幹を鍛える事は難しいと
言えるでしょう。
トレーニングするより、
整える事が大切だと知っていただきたい、
今日この頃です。
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