障がいを持つ兄が施設に入り数年。
今年のクリスマスはその兄がSwitchを購入したらしい。
そこで問題になるのは、施設先でデジタル機器の接続、設定、そもそも本人に使えるのかどうか、ということ。
かなり厳しい。
正月中、「あつまれどうぶつの森」の特訓(!)をしてた中年の兄とそれを見守る母の後ろ姿は、楽しむというより、必死に見えた。
この関連の出来事はSwitchにとどまらず、プレステ、Wii、タブレット。とにかく兄にまつわるデジタル機器に母は翻弄されている。
使うのもままならないのに、買いたい兄と買ってあげたい母。
そして、今度はモバイルWifi.
母は、兄の施設の個室にwifi環境をしてあげたいという。
youtubeを見るために。
そこで私がまずはお試し版のWiFiルーターの申し込みだけをしてあげた。
母に「わからんから一緒にwifi設定に来てくれ」と言われたが、兄の施設まで車で1時間。
私がやってあげたら、本契約でもう一回行かねばならない。なんとか母自身でやって欲しい…
結局、私の空気を察してか母がなんとか施設の方の力も借りて開通させていた。ルーターの初期化して…パスワード入れて…
母的には、いつまで生きるかわからない兄に対して後悔したくないのだという。
息子にできることをしてあげたいという思い。
その思いが原動力となり、70代の母をデジタルへと突き動かす。
周りがなんと言おうと尊いと思う。
がんばれ。母。
いけるところまで!
私は私で母に対して後悔しないように
できることをやってあげたい。
果たして兄は施設であつ森を楽しんでいるのか。
微妙。