「塩麹」作りに使う塩は海塩を by 2月27日「読売新聞」 | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

「塩麹」作りに使う塩は海塩を by 2月27日「読売新聞」

塩麹は、連日、テレビや雑誌をにぎわせていますが、2012年2月27日(月)の読売新聞朝刊にも、「塩麹は万能調味料」という記事が出ていました。

先日、このブログでも「糀屋本店の塩麹レシピ」という本をご紹介しましたが、その著者「糀屋本店」のおかみ・浅利妙峰さんのレシピが掲載されていました。

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塩麹の作り方

材料=米麹(生)500グラム/塩(海塩)170グラム/水650グラム
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という、米麹3:塩1:水4弱という割合です。


ここでご注目!!

「塩(海塩)」となっています!!

4か月ほど前、2011年10月12日の読売新聞に、「わじまの海塩」をご愛用くださっている料理研究家・宮崎里恵先生の塩豚のレシピが掲載されました。
こちら

そのときには、だだの「塩」だったんです。

いろいろ塩の説明を提案してくださったそうですが、すべて却下されたそうなんですよ。

塩の表現に対しての表現に禁止事項が多くて、ただの塩という記述になっています、とお知らせいただいたんです。

だから、今回の「塩麹」の材料に「海塩」という限定がついたということは、とっても画期的なことなんですよ!!

つまり、どんなに、こういう塩のほうが美味しくできますといっても、それは好みの問題、嗜好の範囲と判断されていたんですね。

広く一般に向けて記載する新聞記事としては、家庭にあるどんな塩を使っても作れるように、制限をかけないようにしていたのですね。

でも、麹の発酵は、自然現象。好みや嗜好の問題ではありません。

浅利さんは、麹を知り尽くした方。その生きた麹菌を扱う方が塩麹を作る塩は、精製塩や岩塩はダメです、とおっしゃっていて、かつ、実際、作ってみれば結果の違いが明確なので、とうとう「海塩」という表現が認められたのでしょう。

「塩」に対する捉え方、大きな変革が起きているように思います。

塩麹作りのポイントは、ナトリウムだけのお塩でなくて、マグネシウムが含まれてるお塩を使うことですよ!!

そして、一昨日昨日とブログで塩麹レシピをいろいろ提案してくださった木村綾子さんが、ご自身のブログに「わじまの海塩」のことを次のように紹介してくださっています。

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発酵するのに必要な「保存する力」であるナトリウムと「発酵を促す力」のマグネシウムのミネラルバランスに優れているお塩なのです。
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まさにその通り!! わかりやすいですね。

ただ、マグネシウムが含まれているだけではダメ。ナトリウムが多すぎても、マグネシウムが多すぎても、うまく発酵しないんです。

バランスが大切なんですね。

なお、読売新聞の記事には、次のようにも書かれていました。

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東京農業大学醸造科学科の前橋健二准教授によると、塩麹に含まれる酵素の働きにより、食材の旨みが増したり、肉質が軟らかくなったりする効果は実証済みという。

食材に塩麹を塗って数十分~一晩ほど置いてから調理すると、寝かせている間に酵素が働くため、効果的という。
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実証もされているんですね。

どうぞ、塩麹は、手作りして、生きた麹菌と酵素を活用して摂り入れてくださいね。

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