割礼、するべき? | わいわい! ママのブログ

割礼、するべき?

するべきか、やめとくべきか。というか、そもそもそんなことを問題にすべきかどうか。

美英子です。
わいわい! 本体の水曜の会で、先日割礼が話題に出ました。すごく「わいわい! ママ」的トピックと思うので、書きます。

まず、割礼ってなに? っていうところから。日本とアメリカで性体験のある女子なら、おやなんか違うな、と思ったことがあるのではありませんか。アメリカ人男子の多くに、ペニスの包皮の、あのタートルネックの部分が、ない。どっちか一方しか見たことがなければ気づかないと思います。両方親しく知っている人だけが気づくこの事実。

アメリカ人男子の多くは、割礼を受けている。

Wikipediaには、こうあります。「割礼(かつれい)とは、主に宗教上の理由で男子の性器の包皮の一部を切除すること。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%B2%E7%A4%BC
英語では、Circumcision。割礼済の男子は、circumcised maleで、割礼をしていないのは、intact、natural、uncircumcisedなどと表現します。

エジプトのピラミッドのころには既に広く行われていた風習です。世界的には中東地域が中心で、イスラム教徒、ユダヤ教徒に多いです。アメリカは、宗教上の理由とはあんまり関係なく、割礼をする人の割合が多い。

イギリスでは全体の15%くらいという数字をどこかで見ましたが、アメリカはもっとずっと多いです。現代のアメリカに生まれる赤ちゃんでは、地域やエスニックグループによってだいぶ差があるのですが、ざっくり半数超がしてると思ってください。同じ英語圏でも、イギリスで割礼してる子は「珍しい」アメリカでは「フツー」。ただしアメリカの「フツー」にもかなりの幅があって、中西部で生まれた子は2005年でも8割弱がしてるのに対して、西部では3割ちょい。少数派です。また、全体的な傾向として、1960年代ごろをピークにして、じりじり減っています。

ここにアメリカ国内の統計が色々出てます。ご興味のある方はどうぞ。
US Circumcision Incidence
http://www.cirp.org/library/statistics/USA/

切除って、いつ、だれが、どこでやるのかって? 痛そうな話なんで覚悟してくださいね。アメリカで典型的なのは、生まれたてのベビーに、お医者様が簡単な局所麻酔をして、さっくり切り取ってしまうことです。他の国や文化では、もっと後になってから通過儀礼としてやったりするかもしれませんが、アメリカでは新生児割礼が普通です。

ただでさえご苦労さまだったはずの「誕生」という大仕事の後、赤ちゃんが自分で呼吸をすることに慣れたかどうかという時期に、そんな敏感そうな場所に、「割礼」だなんて、そんなすごいことしちゃうの?

しちゃうんですねー、これが。そして、周囲のオトナの男性がみーんなやってれば、それが当然だということで、誰もあんまり心配しない。日本人のほやほや新米ママが、突然「同意書」を見せられて、でもみんなフツーだって言うし、はーそういうものなのかしらね、とそのままサイン。よくある話です。

私は割礼賛成でも反対でもありません。割礼をしない国から来た立場で、それでも、世の中どうなってるのか、なるべく公平に眺めてみようと思っています。「する」のが一般的なアメリカでも、実は賛否両論があるのです。

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