Keep it in your mouth!

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■また新しい春

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昨日、最後の合格通知が届きました。昇任試験学科通過の報せでした。


寡黙で口下手、優しくて日本人臭さのある若者でした。


是非二次試験も通過してほしいです。


組織の中で働くということは、本当に自分自身を滅しないとできないことが沢山あるのだと思います。

それに対して、そしてその組織の義に敬意を払わなければならないと思います。


おめでとうございます。これからもこの国をよろしくお願いします。


真摯にそう思いました。

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■ありがとう

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 例えどんな時代が来ても、不安がって過去の妄執に心を縛られるくらいなら、そんなものは捨ててしまった方が得だと、昔から、そしてこれからも僕は思い続ける。妄執は、時として憧憬や自尊、正義を装って僕らの心にわいてくる。ウッカリすると、当たり前のモノとして意識していない自分に気付くことがある。だから、時々自分自身の生死の眼鏡を通して自分の心の中を覗かなけりゃならない。そして、そこに涌いて出ている妄執を摘んでは心の外に投げ捨てている。


 この作業は厄介で、心が消耗する。疲れる。時々、妄執の芽はオトナな方々から感染することもある。その時は彼らを傷つけないよう配慮が必要だ。丁寧に、自分自身の中だけに注意をして妄執の芽を摘み出す。誰も居ないところで。これは更に心が消耗する作業だ。


 塾生達と一緒に色々考えていると、この消耗した心がシャンとなる。疲れがとれる。


 みんな、僕の話に貴重な意見をくれてありがとう。論理的な気づきの瞬間に僕を同席させてくれてありがとう。君らの平らかで柔軟な情緒は僕に安定感を与えてくれます。悪意のない真っ直ぐさは僕を強くしてくれます。


みんな、ありがとう。


 

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昔─いつ頃かは言わない。僕は僕の何人目かの師匠に出会った。出会った時、その痩せた中学生の男の子は、教室に入っても帽子を取らず、何時も長袖の、ダブダブの服を着ていた。色は黒か茶色が殆どで、明るい色の服は決して着てこなかった。
 学校では大人しく、乱暴な事や悪ふざけが大嫌いだった。ちょくちょく欠席することがあった。通学しても早退することが殆どだった。なかなか打ち解けてくれない彼が、半年の通塾の後母親と一緒に来て、自分は性同一性障害であると僕に告げた。僕の価値観の中に自分を男性として置かないで欲しいと言う。
 それまで話には聞いていたけれど、その障害がどのようなものなのか僕は知らなかった。僕の性に対する考え方の再構築必要になった。本を読んり、インターネットで情報を集めた。でも実感が湧かなかった。彼を「彼」としてらえる自分が何故なのか、考え続けた。社会性の面で性をとらえる事、生物的な性が何かを考えた。
 そしてある日、僕は「彼女」に質問した。「君(僕は性に関わらずこの二人称を使う)にとって僕は、僕の足がなくなったら僕ではなくなってしまう?僕の手がなくなったら僕ではなくなってしまう?─そして、僕の体がなくなったら僕ではなくなってしまう?」彼女の答えは「いいえ」だった。それから三年かけて、彼女は高校生になった。僕が何かを彼女に伝えた量よりも多くを、僕は彼女から学んだ気がする。

 彼女は心の師匠だな。ありがとう。


浮雲浪漫譚 ~松柏塾日記~-曾祖父・祖父・父  前にも書いた気がするけれど、或ラジオ局のトーク番組で某とかいうゲストが面白い表現をしていた。「人は安心するともっと安心したくて不安の種を自分から探し出そうとする」。なるほどなぁ、色々な問題意識や危機感を持って生きる事はきっと大切だな。でも、いつの間にか自分の中にあるそれらに心が奪われてしまって自分からどんどん不安になってしまう。そして緊張して疲れてしまう。そういえばそうだ。


 僕も自分がそうである事に気付く事がある。若い人と数学や英語、国語の課題文を読みながら毎日一緒に進路や学習する事について考える。入試問題をただの訓練にして終わりたくないと思うから真面目に考えて一緒にやってみる。するとついには自分がそれをやり過ぎていつの間にか自分の頭の中が問題で一杯になっている。問題意識や危機感を持つと緊張する。で、時にそれらをなんとか解決してゆかないと、とバカな事を考える。何かしなくちゃいけないと考える、そして焦る、不安になる。でも、そんなことしたって不安の原因は無くならない。


 そんな時、「あ、僕は空が落ちてくる事を心配してる」。と考える。悩んでも焦っても仕方のない事に自分から首を突っ込んで不安がっている。そんな時は、その時に一番具合の良い場所に椅子を持ってきて「ボー」っとする。そして、「あー、僕にはこうして体がある。今ちゃんと息もしている。なんだ、今の僕には体というこんなに現実的なで確かな物があるじゃないか」と考える。「いま風に秋の匂いがするなぁ」とか、「自動車の走る音には色々あるんだなぁ」とか今身の回りで起こっている現実を良く感じる様になる。


 すると暫くして、割と気持ちよく自分を納得できて腰をあげられる。こうやって僕は自分自信を不安から引き剥がして歩いてる。


 さぁ、今晩のこの問題、どうやって一緒に考えようか!