今回買い取り依頼があった富壽神宝 寿貫大様
久々の大物の売り込み。。。
おや？？？
なんだか違和感・・・
大字のような・・・・
富。。ワ冠・・ よし。。
全体、、よし。。
寿・・・
あれ？？
なんだろう・・・
神。。よし。。
宝。。よし。。
拡大してみる、、、
おや？？？？
おやおやおや～～～？？？？
色が違うぞ～～
周辺もなにやら不自然な光沢、、
明らかに他と異なる質感、、
他は申し分ないのに、、、
文字を彫った痕跡もくっきり残る最高品位の個体なのに、、、
分析の結果ベースは間違いなく皇朝銭期の正規銭として鋳造されたものと同じ材料で作られたものであることが判明、、、
ところが壽の縦引きだけ銀や亜鉛が多量に検出、、
かわりに検出されなくてはおかしい微量元素が全く含まれていないことが判明した。。
つまりこの縦引きは後世にロウ付け加工によって付け加えられたものであるということだ、、、
寿の文字の周りだけ付着する鉄錆も、それだけであれば特に何ということはないのだが、この加工を誤魔化すために後からつけたものなのだろう。。。
結局のところ大字の手変わり銭を加工して寿貫にしてしまった加工銭であることが判明、、、
本物の寿貫大様のこれだけ状態のよい個体。。。
ちなみにですが、今回当方が出した買い取り額の参考提示額は２００万円でした。。。。。が、結局加工ということで評価はゼロに。。。
仮に加工をしてなかったとしたら大字手変わりですので少なくとも５０万円以上で買取させていただいたのに。。。。
比較的入手の簡単なものを加工して希少種に化けさせた個体の存在はよく聞きますがここまではっきりとした加工を発見したのは実は今回が初めてです
くれぐれも加工などはしないように・・・