『[スポーツでも勉強でも、自己流で練習してもあまりうまくならない]
とブログにありましたが、最終的には自己流になるのかなと思いました。色んな意見を取り入れて、自分で、自分の性格や状況などに合わせて上手く組み合わせたり、独自にアレンジしていくと、最終的に自分にとって最も合う自己流のやり方になっていくような気がします。和田先生の主旨はおそらく、「最初から」自己流でやっても上手くいかないという主旨だと思うのですが、「自己流が悪いことだ」というような誤解を招くかなと思いました』(引用終わり)

これはものすごく本質的な指摘である

実際、私はいろいろな勉強法の本を書いているが、すべての人に当てはまるとか、正しい勉強法があるとは思っていない(といいながら、正しい勉強法などというタイトルの本もあるが)

一人ひとりが、自分にあって勉強法を見つけられれば、そうでないときよりは、確実に成績は上がるし、受験での成功の確率は高くなる

だから、確かにすべての人の勉強法は最終的に自己流になるし、受験に成功する人はなおのことそうだ

私のおかげ、私の本のおかげで合格したと言ってくれる方がたくさんいるが、それは私のやり方がヒントになっただけだし、自分が勉強したから合格したに他ならない

いいやり方を知っていても、やってくれないと合格しない

私の身内のような人でも、勉強をしないと受からないのである

ただ、私のおかげというような謙虚な物言いは好きである

成功するとなんでも自分の力と思うから、弱者とか敗者に冷たい人が多いようだが、私は、世の中に自力だけでということも、そうはないと思っている

もちろん宝くじに当たったような人でも、神に感謝をする人(それで寄付をしたり優しくなれたりする人)もいれば、手のひらを返したように弱者に冷たくなる人もいる

むしろ後者のほうが多いかもしれない

でも、そんなのがいやなので、「私のおかげで」と言ってくれて、弱者に優しい人が好きなのだ

受験の成功を謳うから私は弱者や勉強のできない人に冷たい人間のように誤解されることが多いが、そういう人になんとかなってほしいから勉強法の本を書いているというところは確かにある

運命を受け入れろとか、自分らしくいればいいというようなことを無責任に言うより、自分では優しいつもりなのだが

ただ、そういう意味で、自己流というより、自分に合った勉強法を探すためには、より数多くの勉強法を知っているに越したことはない

だから、私もたくさんの本を出すが、ほかの人の勉強法を読む人も否定する気はない

ただ、合わなければ、私の本も読んでほしいだけだ

実は、私の本が売れないと言ったが、ほかの人の勉強法の本も売れていない

勉強法を変えれば、運命が切り開けると思う人が減っているのは、格差社会の末路なのだろうか?

さて、そういうわけで、少しでも自分の勉強法を知ってほしいと思っていたら、NHKのテストの花道という番組から出演依頼が来た

NHKだし、生放送でないし、時事ネタでないから、出しても安全と思われたのかもしれない

ただ、もちろん、喜んで引き受けた

いろいろな人のいろいろな勉強法が紹介される会である

私の勉強法というより、受験に成功した芸能人や、東大生の受験勉強法が公開されて、私が解説するという役回りだが、読者の方に役に立つ者も紹介されるはずだ

8月26日の19時25分からと31日の10時からのON AIRだそうだから、もしよろしければ、見てみてほしい